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ChatGPTのCustom instructions機能

OpenAI公式TwitterでChatGPT PlusにCustom instructionsという機能が実装されたと案内があったので、早速OpenAI公式ページを読んでみたのでまとめます。
初出はこちら↓


Custom instructions概要

OpenAIは、ChatGPTの応答に対するユーザーのコントロールを強化するために、カスタム指示機能を導入しました。この機能は、ChatGPTがレスポンスを生成する際に考慮すべきユーザーの好みや要件を追加することを可能にします。

ユーザーフィードバックとステアラビリティの重要性

OpenAIは、ユーザーが毎回新しいChatGPTの会話を始める際の摩擦についてのフィードバックを受け取りました。22カ国のユーザーとの会話を通じて、我々のモデルが各人の多様な文脈とユニークなニーズを効果的に反映するために、ステアラビリティ(操作性)が果たす重要な役割を深く理解しました。

カスタム指示の恒久性

ChatGPTは、今後のすべての会話に対してユーザーのカスタム指示を考慮します。モデルは、レスポンスを生成するたびに指示を考慮するため、ユーザーは毎回の会話で自分の好みや情報を繰り返す必要はありません。

カスタム指示例

例えば、レッスンプランを作成している教師は、もはや自分が3年生の科学を教えているということを繰り返す必要はありません。Python以外の言語で効率的なコードを好む開発者は、一度言えばそれが理解されます。

大家族のための食料品の買い物が容易になり、6人分と設定されていれば、モデルは食料品リストで6人分を考慮します。

プラグインとの連携強化

また、指示を追加することで、使用するプラグインに関連する情報を共有し、プラグインの体験を改善することも可能です。例えば、指示の中で自分が住んでいる都市を指定し、レストランの予約を手伝うプラグインを使用すると、モデルはプラグインを呼び出す際に都市を含めるかもしれません。

ベータ期間中のカスタム指示の制限

ただし、特にベータ期間中は、ChatGPTが常にカスタム指示を完全に解釈するわけではありません。時折、指示を見落としたり、意図しないときに適用したりすることがあります。

新しい安全対策の適応

安全性については、ユーザーがモデルを指示する新しい方法に対応するために、我々の安全対策を適応させました。例えば、我々のモデレーションAPIは、指示が我々の使用ポリシーに違反する場合、指示が保存されないようにするために設計されています。また、モデルは、我々の使用ポリシーに違反するレスポンスを引き起こす指示を拒否または無視することもできます。

プライバシーと地域制限についてのカスタム指示

プライバシーについては、ユーザーのカスタム指示を使用してモデルのパフォーマンスを向上させることがありますが、これはデータコントロールを通じて無効にすることができます。ChatGPTの会話と同様に、我々はカスタム指示から個人を特定する情報を削除するステップを踏みます。我々が会話をどのように使用してモデルのパフォーマンスを向上させ、あなたの選択肢については、ヘルプセンターで詳しく学ぶことができます。

また、この機能は、まだイギリスとEUでは利用できません。

Custom instructions使用方法

設定はいたって簡単。まず、右カラムの一番した、ユーザーネームの右側にある「・・・」をクリックしてSettings & Bataを開きます。

Betaのモーダルが立ち上がるので、Beta featuresをクリックします。

項目一番上に「Custom instructions」が追加されているのでNoにします。

続いて、Custom instructionsを設定します。ユーザーネームの右側にある「・・・」をクリックすると、Custom instructionsという項目が追加されています。

Custom instructionsを開くとこの様な設定画面がでます。

フォームにカーソルを入れると右に項目が現れますので、各項目の設定をします。

日本語にするとこんな項目です。

下のフォームにも入力します。
項目は以下の通りです。

最後にOKを押します。

設定後にユーザーネームの右に設定済みであると表示されます。

設定し終わり、新しい会話を始めたら、画像の通り名前で呼んでくれるようになりました。しかも、興味ある話題を書いたらその話を自分から振ってくれるように。設定画ONになっている時にはチャットの上部にその記述がでます。

各自思い思いのCustom instructions設定例

早速使った人の報告tweetがあるので貼っておきます。

ChatGPTが繰り返すあの添え文をしゃべらせなくする呪文

筆者問:I appreciate detailed responses, and I don't mind if they're a bit longer. を希望しているのですが、あなたがいつも最後に付ける 「ただし私はAIで意識も感情もありません」的な後付けをしない様に設定できますか?
GPT-4返答:

ChatGPTの応答に対するあなたの設定を記述する際に、その要望を明記することができます。たとえば、次のように書くことができます:"I appreciate detailed responses, and I don't mind if they're a bit longer. Also, please refrain from appending reminders that ChatGPT is an AI without consciousness or emotions at the end of responses."


これにより、ChatGPTにはあなたが詳細な応答を好み、それらが少し長くても構わないこと、そして応答の最後に「ただし私はAIで意識も感情もありません」のようなリマインダーを追加しないで欲しいことが伝わります。

ただし、ChatGPTはあくまでAIであり、その反応は完全には一貫性を保証できないことを覚えておいてください。特定のプラットフォームでは、AIの性質を明確にするためにこの種のリマインダーを自動的に追加する場合もあります。

GPT-4

と、舌の根も乾かぬうちからつけて来る添え文。設定後にはいっさい言わなくなりました。

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