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サム・アルトマン解任の原因を憶測してみる

様々な記事が投稿されていますが、Intelligencerの記事には早くも彼の功績をたたえ懐かしむ論調が見られます。

38歳のアルトマン氏が数年間で成し遂げたことを考えると、このニュースはテクノロジー業界に衝撃を与えた。Googleなどのテクノロジー大手は何年も人工知能の開発に取り組んできたが、OpenAIは昨年11月にChatGPTを発表し、彼らの前に躍り出た。チャットボットは、より人間のように文章を書くことができるなど、これまで一般公開されたことのない能力を実証しました。ChatGPT はすぐに 1 億人のユーザーを獲得し、OpenAI が数十億ドルを調達するのに役立ち、Google を動揺させ、AI をテクノロジー業界の中心に据えました。また、このおかげでアルトマンは一夜にして有名人となり、AI が人類にとって何を意味するのかについて、少し疲れたながらも先見の明のある顔として自らを演じ、この役を喜んで演じた。

Intelligencer

様々な憶測がX上で乱れ飛んでいる中、注目に値するポストがあったので紹介します。


サムは言ってはいけない事を口走った?

確かにこのサムの発言が時期早々でメインサイエンティストであるイリヤ・サツケヴァー氏を取り返しがつかないくらい怒らせたかもしれないと思いました。本当に慎重にならなければならない開発であったと考えられます。

OpenAI社員、元社員たちの嘆き

まず、すでにOpenAIの日本語担当者からGoogleDeepMind東京に転職している、シェイン・グウ氏のポストを紹介します。

OpenAIが「傲慢さと愚かさ」に傾いていくならそれは問題です。

下記の様な予言めいたポストも発見されています。

openai では雰囲気に変化があり、重要な乗り物を失うか、openai の従業員が亡くなる危険があります。

Jimmy Apples

このポストが言う様に次なる野心に移行したのかもしれませんね。

彼の見解を要約してみます。

上級監督を失ったOpenAI

イーロン・マスク氏、リード・ホフマン氏、ウィル・ハード氏といった利益相反によりリーダーとしての重要な経験を持っているのはアダム・ディアンジェロだけ。後は全員技術者。

サムの解雇原因は派閥争い

考えられる派閥はイリヤ、サム、グレッグ対アダム、ターシャ、ヘレンで、安全主義と配備速度の間で投票を促すブレークスルーの使用をめぐって論争があったとみなされます。
サムがAGI(人工汎能知能)の開発を安全性を十分に考慮せずに急いで進めようとした可能性が示唆されていると解釈できます。言い換えれば、サムはAGIの展開を迅速に進めたい意向があったが、イリヤ・スツケヴァー氏はより慎重なアプローチを取りたいと考えていたようです。このポストの主はそ、この相違が結果的にサムの解任に繋がったと考えています。

資金、チーム、方向性という点で完全にサムに握られていた

サム・アルトマンがOpenAIの重要な意思決定、方向性、パートナーシップなどを一手に握っていたとされ、そのために組織が彼に依存していた可能性があります。そして、取締役会は、組織の安全性やAI技術の展開のペースを自らのコントロール下に戻すために、サムを退任させる必要があると判断した可能性が高いと投稿者は考えています。



この記事は随時更新していきますので時間が立ったらまた見に来てください。

サム自身の発言が鍵?

数分前のサムのポストによると、

私が辞め始めたら、openai 取締役会は私の株の全額を狙って私を追いかけるはずです。

サム・アルトマン

との事ですが、非営利団体であったため、巧妙に全ての株がサム個人に入るように仕組まれているというポストを読んだ事があります。

漏洩していた問題が回避されないでいたというリーク

このポストで共有されているのは、DevDayの後の大量のデータが漏洩したとリークしています。サムのポストではアクセスがキャパオーバーとなったため止めると言っていて半日くらいはサービス停止になっていたと思います。

11 月 6 日 - OpenAI devday、独自の ChatGPT の構築などの新機能を搭載
11 月 9 日 Microsoft は「セキュリティ上の懸念」を理由に従業員を ChatGPT から遮断 [0]
OpenAI は新しい ChatGPT プラスを発表しないことを発表
11 月 15 日のサインアップ [1]
11 月 17 日 OpenAI 火災 アルトマン
スレッドを 1 つの理論にまとめると、新しいリリースには重大なセキュリティ問題があり、大量のデータが漏洩し、それは公開されていませんでしたが、Microsoft はそれを知っていました。
ユーザーが他のユーザーのプライベート チャットを見ていたという事件が 3 月に発生したのはこれが初めてではありません [2]
市場投入を優先するという理論をさらに拡張すると、セキュリティ/プライバシーのテストが無効になり、この最新のリリースでは、はるかに大きな問題が発生しました。

というものです。

ミイラ取りがミイラに

誰が上手いこと言えと。

サム派のOpenAI社員ジム・ファン氏のポスト

@sama@gdb(OpenAI社長)の無限のエネルギーを閉じ込めることはできません。彼らはさらに緊迫感を持って灰の中からローマを再建するだろう。 OpenAI は最も強力な競争相手を生み出したばかりで、私たちは皆、それがリアルタイムで展開するのを目の当たりにしています。

Jim Fan

OpenAIをやめた人のサム支持

チームの元メンバーとして、残りの理事は辞任すべきだと思います。 細かいことはともかく、今日の対応は実に恥ずべきものだ。

Matt Krisiloff

OpenAI設立規程

OpenAIが非営利団体として設立された時の憲章がここに上がっていますが、なるほどサムのMicrosoftとの結びつきはこれに違反していますね。

この記載は、OpenAI Global, LLCへの投資に関する重要な警告と、その会社のミッションおよび運営方針を示しています。内容は下記の通りです。

重要
**OpenAI Global, LLC への投資は高リスクの投資です**
**投資家は出資した資金を失い、利益が得られなくなる可能性があります** **OpenAI Global, LLC への投資は、お金がどのような役割を果たしているかを知るのが難しいことを理解した上で、寄付の精神で考えるのが賢明です。 AGI 後の世界でプレイします**
当社は、安全な汎用人工知能が開発され、全人類に利益をもたらすことを保証するという OpenAI, Inc. の使命を推進するために存在します。 この使命に対する当社の義務と OpenAI, Inc. 憲章で推進されている原則は、利益を生み出すいかなる義務よりも優先されます。 当社は決して利益を上げてはならず、またその義務も負いません。 当社は、メンバーに対する義務を負うことなく、当社のキャッシュフローの一部または全部を研究開発活動および/または関連経費に自由に再投資することができます。 詳細については、セクション 6.4 を参照してください。

OpenAI Global, LLC

「OpenAIとサム・アルトマンはここで間違えた」と上記のポストを投稿した人のアップしている規約は下記の公式ページから確認できます。

OpenAIの構造はOpenAI, Inc.(公益非営利団体)がOpenAI GP LLC(全額出資子会社)を全面的に所有・管理しており、さらにOpenAI Global, LLC(キャップ付き利益会社)を管理していることを示しています。また、MicrosoftはOpenAI Global, LLCの少数株主であることがわかります。この構造は、OpenAIの非営利ミッションと利益を追求する企業活動のバランスをとるために設計されています。

OpenAI

おそらくこの構造がサムによって、なんらかの手が加えられそうになったのではないかと推測されます。

敵対的企業買収の始まり

「MS/OpenAI でデータ サイエンティストとして働いている友人がいますが、これは敵対的企業買収の始まりだと主張しています。本当なら地球上の全員にとって憂慮すべきニュースです」とポストする人もいます。

これによって世の中がどちらの方向に変わったのかは、
後の世でないと判らない

スティーブ・ジョブズのApple追い出され事件よりもむしろ大きなピリオドに違いないと感じますね。これでAIは政治利用に巻き込まれていきそうな気がしないでもないですね。


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