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サム・アルトマンの旅:日本から始まり、日本で〆るグローバルな洞察

2023年6月29日に発表された今回のサム・アルトマンCEOの旅をまとめた記事がOpenAI公式にあります。トップを飾るのは慶應義塾大学での学生との対話の様子で、最後を飾るのも各々ラップトップを持ち込み熱心に聴講している慶応生の様子の写真が掲載されています。彼はヨーロッパでも中東でも数多くの大学や技術者の集まりで講演していますが、が慶応での対話の写真に始まり慶応生の写真で締めくくってくれたのは彼の旅が日本から始まり日本で終わった事の象徴かもしれません。

この慶応生との対話の様子は別記事にしているので合わせてご覧ください。

今回の旅のお礼

冒頭はこの様な今回の旅のお礼から始まっています。「CEO のサム・アルトマン率いる OpenAI チームが 5 月と 6 月の 4 週間にわたって 6 大陸の 25 都市を訪問し、ユーザー、開発者、政策立案者、一般の人々と話し合い、各コミュニティの AI 開発の優先事項について意見を聞いた理由です。そして展開。私たちの旅行を成功に導いてくれたホストとパートナーに深く感謝します。」

CEOが22カ国で行った会話から得たOpenAIの洞察

OpenAIのCEO、Sam Altmanが率いるチームが4週間にわたり6大陸の25都市を訪れ、ユーザー、開発者、政策立案者、一般市民と対話し、各コミュニティのAI開発と展開に対する優先事項について聞きました。

記事では、ユーザーや開発者がすでに価値あるアプリケーションを構築していること、AIの影響に対する共通の希望と懸念が存在すること、全世界の政策立案者がAIに深く関与していること、そして人々がOpenAIの核心的価値についてもっと知りたがっていることなどが報告されています。
それら詳細を紹介しますと以下の様になります。

ユーザーと開発者から学ぶ

OpenAIのユーザーや開発者は既に価値あるアプリケーションを構築しており、その創造性と機知には感銘を受けました。例えば、ナイジェリアの高校生はChatGPTを使って複雑な学習トピックを解析する方法を教えてくれました。また、シンガポールの公務員は公共サービスを効率的に提供するためにOpenAIのツールを活用しています。

AIの影響に対する共通の期待と懸念

AIのツールが個別の教育や医療へのアクセスを改善し、経済成長を促進し、専門家が管理タスクを削減して重要な仕事に集中できるようにするという期待が多くの人々から寄せられました。しかし、誤情報や経済的強制退去、強力なモデルの安全性とセキュリティのリスクに対する懸念も同時に提起されました。

政策立案者のAIへの深い関与

政策立案者はAIツールの安全で有益な展開を確保し、将来のモデルのリスクだけでなくプラスの可能性にも真剣に取り組んでいます。彼らは新しいテクノロジーの利益を最大化し、リスクを管理するための適切なガードレールを設けることを望んでいます。

OpenAIの核となる価値観についての関心 私たちは、顧客データの使用に関する質問に対し、API顧客データに基づいてトレーニングを行っていないこと、ChatGPTユーザーが簡単にオプトアウトできることを再確認する機会を得ました。また、私たちは現在出荷しているAI製品についても、安全メカニズムの構築に注力していることを共有する機会もありました。

旅のフィードバックから追加的な焦点を当てることを計画

また、OpenAIはユーザー、開発者、政府指導者の視点をより深く理解するために、これらのフィードバックを考慮に入れ、以下の領域に追加的な焦点を当てることを計画しています:

  • 製品をより有用で、影響力があり、アクセスしやすくする。

  • 高度に能力を持つ基礎モデルのガバナンスのベストプラクティスをさらに開発する。

  • AIの利点を引き出すための作業。

それら詳細を紹介しますと以下の様になります。

製品の利便性とアクセシビリティの向上


この旅行を通じて、製品が世界中のユーザーや開発者にとってどのように役立つか、どのようにアクセス可能であるべきかという感覚が明確になりました。私たちは、モデルをより多様な個人のニーズや地域の文化、文脈に合わせて導くための改善に取り組んでいます。また、英語以外の言語に対するパフォーマンス向上や、世界中の開発者が利用しやすい価格体系を維持することにも注力しています。

高機能基盤モデルのガバナンスのベストプラクティスの開発

新しいAI法や規制に関する公的議論が続く中、私たちは高機能基盤モデルに特化した具体的なガバナンス実践の試行と洗練に力を入れています。これには、導入前の安全性評価や敵対的テストなどの重要な安全性作業が含まれます。また、AIによって生成されたコンテンツの出所を追跡できるようにする新しい取り組みも進めています。

AIの利点の最大化に向けた取り組み


広範なAIリテラシーのサポートや、新しいテクノロジーから恩恵を受ける方法に投資することで、クリエイターやパブリッシャー、コンテンツ制作者が健全なデジタルエコシステムを維持できるように取り組んでいます。また、広範な有益なアプリケーションに当社のツールを使用する方法を模索する組織に対して、より多くのサポートを提供できるチームを構築しています。

サム・アルトマン旅の様子Note

日本を出発してヨーロッパを回り始めたサム・アルトマンの様子をNoteにしました。
何とサム・アルトマンのヨーロッパ行脚はビルダーバーグ会議出席からはじまりました。ビルダーバーグ会議とは今度の世界をどのようにしていくべきかを世界の主要人物を招いて議論していくと言う物で、議題については全て秘密にされています。

ヨーロッパの旅を終え、中東の旅に差し掛かったサム・アルトマンの行脚の様子をNoteにしました。

終点日本に到着する直前に立ち寄ったソウルでのソフトバンク・ベンチャーズ主催協議会出席の様子を書きました。

首相を交えたAI勉強会が東大で開催される

OpenAI幹部による世界行脚は終わりましたが、OpenAIのChatGPT強化学習リーダー兼ChatGPT日本語担当シェイン・グウは7月1日に東大の安田講堂で開催された「東大×生成AIシンポジウム」に登壇しています。近々その様子は東大工学部のサイトにビデオが上がるそうです。この件に関してまとめたNoteはこちらです。

と、この様にOpenAIがChatGPTの日本語強化について力を入れている様子がわかります。日本のデジタルネイティブたちがChatGPTを使いこなしてデジタルタトランスフォーメーションを牽引してくれる事を切に望みます。

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