君どう2回目感想 追記あり

夏バテにやられてるよ。
くぐえだよ。
後半から君たちはどう生きるかのネタバレを含むよ!!!

まだネタバレなし。

1回目殴られてきたので、2回目はファイティングポーズを決めながら見たよ。
1回目は首が痛くなる角度で見たので、その反省を活かして真正面で見たよ。

カップル  空白  カップル って席でも、真正面で見ることをおすすめするよ。
逆に、首が痛い席しかない回は見送っても良いよ。
映像が綺麗だし、冒頭数分のあの圧倒的作画を堪能できるからね。
ただ今は整列退場が多いみたいだから、上の方の席だと終わったあとしばらく席は立てないかも。
あとはね、予告がないってレビューみたけど、普通に予告あったよ。
劇場事に違うかもしれないから、そこらへんは自分で調べてね。
ポップコーンは夢中になって食べられなくなるよ。
退屈でも結局食べなくて悲しい気持ちになるから、買わないか終わりの見えるものを買うといいよ。
例えばポテトとか、ホットドックとか。
事前情報なしの方が楽しめると思うけど、あっても面白いと思うよ。
どう感じたか、を大切にしてねって映画だよ。


さて、ここからネタバレありだよ。
注意してね。サラッと行くね。








冒頭、空襲シーンと思っていたが、病院しか燃えてないように見えた。
お父さんも「空襲だ!」と言わず「病院が火事だ」と言っていたので、病院単体の事故…?
すっごいファンタジーだけど、不死鳥って死ぬ時ぼうっと燃えるらしくて。
なので、お母さんは火事でなく病気で死んだ▶︎死んだので燃える▶︎それが燃え広がった…?
とも思えた。
なので、「助けて」とかは眞人が「きっとお母さんはこう思っていたに違いない!」とストーリーを付けてしまったんじゃないかなぁと。
重いものほど、ストーリーつけて咀嚼しようとするから、それの1種かなぁと思ったよ。
まあでも空襲警報なってるから空襲かなぁ。と思う。
お母さんが不死の巡りに至る火事なら、物語とリンクしててロマンチックだなぁと思っただけ。

(追記)空襲警報をYouTubeで聞いてきたけど、やっぱ違う。あれミスリードだと思う。
B29も飛んでなかった。
B29って結構低空を飛ばざるを得なかったんです。
なので空襲なら絶対に描かれる。
そして対空射撃もなかった。
本当に大規模な火事だったんだと思う。
そして空襲ならあんなに人が外に出て立ち尽くすなんてしてない。
急いで防空壕に走ると思う。
だからあれは、悲壮感漂う顔に見えるけど、圧倒的野次馬。中には病院に家族がいたと思うけど、それでも『外』として描いてる。
の中で、眞人だけが当事者なのでスポットが当たってたのだと思う。ここで『内』。
冒頭から『外』と『内』の世界があるよーとちゃんと描いてるではないか!!こわー!!!
時代として、この時代だよーというのを描きたかっただけに思える。

(追記)幻の船。
帆船しかないのはどういうことなんだろう。と思っていたが、鋼鉄の艦というのは現実。
1944年に実際にあった。から幻では無いんだ。
帆船ももちろんあったけど、主流ではなくなった。
墓場ともまた少し違う。
そうか、あそこには一切現実なんてものは無いんだ。
でも実感はあるんだ。
多分そういうこと。

1回目は分からなかったけど、道筋は1本だった。
『君たちはどう生きるか』という同名の小説に引っ張られすぎて見方を失っていたけど、1度整理したり、考察や解説動画を見ていたらでけえ一本道だということが分かった。
『君たちはどう生きるか』という物語と問いが眞人が生き方を変えるきっかけになるので、このタイトルをつけたかった気持ちがとてもよくわかる。
でも一本道だ。
かったるい後妻と気持ちをわかってくれない父上、デリカシーのないババア、見知らぬ土地、弟。
これを受け入れて跳ね除ける話。
塔の中だと、積み木をつむことを跳ね除ける話。
悪性を受け入れて、善性にしがみつくことは出来ないという話。
1度持つ、そして精査して、退ける。
こういう生き方なんだ。
そして、そのタネを蒔いたのは母の愛。
無意識でも自分の中にあるんだね。
わからん!と思ったら「これはインフルん時の夢」と思って楽しめばいい。
米津さんが最適解を出してくれてるから、エンディングをよく聞けばいいと思う!

積み木の部分。
石がローストビーフにしか見えないんだけども。
大叔父様がコントロールしてても、WW2は起こってしまっている。
きっと眞人がコントロールしても、時間が経てば悪い世界になる。
ここがねえ、なんだか切なくて。
お父さんが「サイパンは1年は持つ」と言ってた。
サイパン島が陥落した時期としては1945年7月なのでほぼほぼ今くらいの時期。
稲の高さ的にも初夏〜夏の作品な気がした。
ということは、あそこであの世界が崩壊しても、原爆実験は行われてるし、日本に原爆は落ちるし、戦争には負けるんだ。
これが裏の世界とどう関係あるのかはわからないけど、結局こうなる。
でも、眞人はそういう世界でもいいって言った。
そうか、私たちはそういう世界でも生きてていいんだな。
そういう世界ならどう生きるんだろな。
…というお話。

分からない人は、演出と合わなかったんだと思う。
私も分からなかったからね、解説動画見たんだけど、結構ね、宮崎監督はね、全部書いてる。
全部言ってくれてる。
ただ、わかりずれえ。
なんでこんなちいせえ注釈でわかると思ってるのかが謎。
そして、大きく書いてても、同じ画面の別のものに眞人が心が動いてたりする。
「おとなになった眞人君へ」
とかね。
隣の絵とか全然考えなかったでしょ。
私も。
多分高畑勲監督の演出を宮崎駿監督っぽく描くとああなる。
まだ浸透しきってない。作品としては成立しきってないけど、アートとしては大成立してるっていうたまにある稀有な例。


特に教養は必要ないし、宮崎監督偏差値もそこまで要らないかもしれない。
ただ、タイトルに惑わされたら損だよって映画。

3回目も楽しみに見よう〜!

それでは!。

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