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多様化による受容と動機付けについて

「多様化が進むことによって未婚率が上昇して少子化が進む」という話は、社会問題として日常的に飽きるほど耳にすることである。

これは、「多様な性が受容されることで、男性と女性という関係による結婚や出産が減ることによって少子化が進む」という直接的な関係として議論されることが多い。

実際問題、性の多様化と未婚率や出生率には相関があり、豊かな社会を目指すうえで目を背けることができない論点だと思う。ただし、今回はこの議論自体の賛否や持論はさておいて、別の論点からこの問題を考えたい。

それは、「その人の『キャラ』が受容される価値観が多様化した社会の中で、他人からそして社会から、受容してもらえるようになろうとする動機付けは存在すのか」ということである。

ここで用いている『キャラ』とは、「その人の現在の容姿や人格やステータス」という一般的な定義よりかなり広義を指している。

話を簡略化したい。俗にいう「異性からモテない変わり者」を想起してほしい。それがあなた自身だと話が早いし、私自身も該当する自覚がある。

私がそうであるように、どれだけ変わり者であったとしても、その人の『キャラ』を受容してくれる人やコミュニティがどこかに存在するだろう。そしてそれは、少なからず多様な『キャラ』を受容する社会の潮流の影響を受けているはずだ。

そうしたその人の『キャラ』が受容される環境の中で、「他人からモテるために何かしよう」とするモチベーションは生まれ得るのだろうか?

この論点は早急に答えを出せるものではないと考えているし、早急に答えを出す気もない。それでも、「異性からモテない変わり者」の1人である私は、「他人からモテるために何かしよう」とすることに意味を見出して努力を怠ってはいけないと考えている。とはいえ、「他人からモテるために何をすればいいか」については皆目見当もついていない。

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