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Photo Story

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美しいと思った瞬間を瞬間をカメラでキリトリ、毎日ちょっとした小話と共に投稿しています。お暇な時にでもゆっくりご覧ください。
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#日記

Photo Story|月花-つきはな-/Tukihana

「月花-つきはな-」 月に光が灯される日の入り後。 彼岸花に囲まれて月を見上げる。 賑やかな夕暮れ時とは違って、 この時間はとても穏やかで静かだ。 月の優しい光が花たちを優しく照らす。 今日も一日幸せだったと。 Photo Story前回の続きで彼岸花シリーズ。 次回で一応最終回の予定…。 賑やかだった夕暮れ。 空の色は何度もグラデーションを塗り重ねながら、 ようやく静かな青色へと変わってゆく。 月に光が灯され、 もう夜になったと気が付かされる。 もうそ

Photo Story|彼岸-かのきし-/Kanokisi

「彼岸-かのきし-」 美しい日の入り後の薄明時。 空は橙から青へと移り変わる中、 その下に咲く彼岸花は闇へと溶けてゆく。 日中は燃え盛るように紅く染まるも 夜は暗がりの中で静かに佇んでいる。 色を持たないその姿はまるで 煩悩のない彼岸に渡ったかのよう。 この美しい花に 心からの感謝を込めて。 Photo Story前回の続きで彼岸花シリーズ。 お彼岸が終わっても、 この花の魅力を発信し続けていきます。 薄明時。 いつもよりも空の色がとても綺麗だった。 青、

Photo Story|花燃-はなもゆ-/Hanamoyu

「花燃-はなもゆ-」 夕陽に照らされる彼岸花。 風に吹かれて 頭をゆらゆらと揺らしながら まるで燃えているかのような そんな錯覚に陥るかのよう。 不吉な印象を持たれがちだが この燃えるような花に憧れを抱いて…。 Photo Story前回の続きで彼岸花シリーズ。 お彼岸が終わっても、 この花の魅力を発信し続けていきます。 自宅近所に咲き乱れていた彼岸花。 その日の日中は 100枚ほど写真を撮りつつも、 夕焼けと彼岸花のコラボは さらに美しく見えるはずと思い、

Photo Story|燦々-きらきら-/Kirakira

「燦々-きらきら-」 一輪の紅花は今日も燁く。 周囲に咲く他の花たちが まるでイルミネーションのように キラキラと光っているよう。 今日はまさに花舞台。 咲いてから散るまでのわずか一週間だけの公演。 千秋楽を飾るのはいつになるのか待ち侘びながら。 Photo Story前回の続き。 まさに千本彼岸花と言わんばかりに乱れ咲く。 春は桜が綺麗なこの川。 まさか秋にもこうした お花のイベントがあることは知らなかった。 きっと全国津々浦々 こういう日常に転がる絶景

Photo Story|紅乱-あかみだれ-/Akamidare

「紅乱-あかみだれ-」 川沿いに乱れ咲く紅い花。 彼岸は終えど、 その花姿はまだまだ衰えずに咲いていた。 まさに彼岸花の乱れ咲き。 Photo Storyインスタグラムの とあるフォロワーさんの写真を見ていて。 その方は 本当に写真がお上手。 あるとき、 めちゃめちゃ美しい彼岸花の写真が 掲載されていた。 こんな写真撮りたい!!! ということで早速自宅周辺を散策することに。 ・・・ すると初っ端から見つけてしまった。 うちのすぐ近くに流れる川。 春は桜並木

Photo Story|浜這-はまはひ-/Hamahahi

「浜這-はまはひ-」 砂浜を這うように広がる植物。 その名は浜香。 砂浜に育つ香りのある植物から、 その名をつけられたとされている。 一方で、別名を浜這。 まさに砂浜を這うように広がる姿から その名をつけられている。 灰緑色の優しい葉の色と 唇の形のような青紫色の花が印象的。 香りが良い植物で、 古来からハーブのように親しまれてきたらしい。 お薬や入浴剤としても使われていたとか。 Photo Story海がとてつもなく好き。 もともと生まれも育ちも 海からは遠

Photo Story|泡雪-あわゆき-/Awayuki

「泡雪-あわゆき-」 波際のテトラポット。 打ち寄せる度に 泡となった飛沫が まるで雪のように降り頻|《しき》る。 波音の轟きとは裏腹に 空を舞う泡沫はとても綺麗だった。 Photo Storyパートナーのイベント出店にて。 僕は特にやることもなかったので 時間潰しのため静岡市は駿河区大谷の海へ。 重たい曇り空。 今にも雨が降りそうな天気はよそに ひたすら海辺でぼーっとアーシング。 海はとても好き。 見るのも聞くのも浴びるのも全て。 だからこそ海時間は 僕

Photo Story|華火-はなび-/Hanabi

「華火-はなび-」 初秋を彩る彼岸花。 一斉に咲いて一斉に散る姿は まさに花火のよう。 儚くも美しい代表的な花。 Photo Storyこの日はパートナーのイベント出店で 静岡市のとある貸し出しスペースに訪れていた。 お庭はハーブなども植えられたり 建物含めて洋風な装いで形作られている。 そんな中、 お庭の中心部の木陰に ひっそりと咲く紅い花が目立っていた。 彼岸花だった。 静岡でも1週間前ほどから ちらほらと紅いその姿をちらつかせている。 カメラをやり始め

Photo Story|青白-あおしろ-/Aosiro

「青白-あおしろ-」 空を見上げれば そこには青と白だけの世界。 引き込まれそうな空に 憧れを抱きながら... Photo Story降り荒ぶ秋雨。 最近はざーっと降って 気がつけば晴れ間がさすような そんな日が多いような気がする。 でも、 サッと降った後の雨上がりは好きだ。 澱んでいたものが 雨によって浄化された気がするから。 それに、 雨上がりの青空はやはり格別。 空気が澄んでいるから いつもよりも深い青に見える。 ・・・ その時に思うのが、 地球に対

Photo Story|水浴-みずあび-/Mizuabi

「水浴-みずあび-」 岸辺を優しく流れる川。 その流れの中央にある丸い石は 今日もたっぷりの水を浴びていた。 その姿は気持ちよさそうで まるで心が洗われていくように。 Photo Storyまたしても大井川でのお話。 大井川はとにかく たくさんの石ころが敷き詰められている。 どれも白や灰色、 あるいはちょっと青みがかったものまで。 川のいしはどれも丸くて その形は結構僕好み。 石とか岩が結構好きなのだ。 ・・・ 岸辺の近くで立ち止まって 川の流れをぼーっと

Photo Story|晶々-きらきら-/Kirakira

「晶々-きらきら-」 お日様の光に照らされて、 川の水面がきらきらと輝く。 その一つ一つが まるで水晶のような美しさ。 まさに自然がつくる形のない宝石たち。 Photo Storyカメラの演出である玉ぼけ。 あえてその瞬間を狙うことで 被写体を目立たせたり、 幻想的な世界観を作り上げたり、 色々な効果が期待できる。 今回の写真については、 玉ぼけを狙ったわけではなく ファインダーを覗くと たまたまこの世界が広がっていた。 写真に収まる一枚では このキラキラは止ま

Photo Story|水麗-みずうらら-/Mizuurara

「水麗-みずうらら-」 普段は流れの中でしか見れない 川のせせらぎ。 その瞬間を画に切り取ると 水たちが創っている とても優しい世界が広がっていた。 麗かなその姿に ただただ惹き込まれていく…。 Photo Storyまたしても大井川のお話。 家から徒歩五分で 大井川の河川敷へと行くことができる。 大きな川幅なのに 水が流れている場所は少なくて。 昔は暴れ川だったという話は聞いていたが、 今はその影すら見えない。 川を流れる水は 下流域なのに透明度が高く 綺麗

Photo Story|淡空-あわそら-/Awasora

「淡空-あわそら-」 日暮れ時が作る、 ほんのひと時の淡い階調の空。 優しさの中に ちょっぴり切なさも入り混じり 心地よいため息が出る。 遠くに見える赤富士は今回は飾り。 主役の淡空見ながら、 今日も一日幸せに生きることができたなと。 Photo Story空を眺めることは小さな時から好きだった。 動物や人に例えながら、 流れゆく雲をぼーっと見つめていたり。 沈みゆく夕陽と空を眺めながら、 切ない気持ちに浸ったり。 特に夏の空が大好きで。 真っ青な空にもくもく

Photo Story|楚々-そそ-/Soso

「楚々-そそ-」 可愛らしい淡いピンク色の花。 まさに大和撫子のように 髪を靡かせながら 美しく、そして可憐な姿を彷彿とさせる。 秋の日差しが彼女を優しく照らし、 楚々としたその佇まいは 見るものの心を次々と射止めていくように。 Photo Story撫子。 その言葉はきっと誰しもが聞いたことがあるはず。 特に大和撫子と聞くと 可憐で凛としていながらも芯が強い女性の様子がイメージできる。 ・・・ この日は9月の1週目のとある日。 残暑が厳しく残りつつも 大井