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Photo Story

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美しいと思った瞬間を瞬間をカメラでキリトリ、毎日ちょっとした小話と共に投稿しています。お暇な時にでもゆっくりご覧ください。
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2024年4月の記事一覧

Photo Story|万寿-まんじゅ-/Manjyu

「万寿-まんじゅ-」 頭上3〜4mほどに大きな実をつけたパパイヤ。 石垣島では万寿瓜と書いてマンジュマイと呼ぶようで、 寿命を伸ばす健康に良い食べ物として食されていたそうな。 瑞々しいほどに鮮やかな緑色がたまらない・・・。 Photo Story沖縄観光編。 前回の続き。 熱帯ドリームセンターにて。 園内には花だけではなくて熱帯地域のフルーツや実がなる樹木が植えられている。 このハネフクベ(ヒョウタンカズラ)は国内で結実を成功しているのはここの園だけらしい。

Photo Story|羽化-うか-/Uka

「羽化-うか-」 金色の蛹から誕生したのは 美しい斑ら模様をした白い蝶。 折り畳まれた羽をゆっくりと広げていき、 羽ばたく準備を整えているようだった。 誕生の瞬間はいつだって美しい。 Photo Story沖縄観光編。 前回の続き。 熱帯ドリームセンターにて。 園内には複数の温室があって、それぞれの植えられている植物とかコンセプトが微妙に異なっている。 そして最後のエリアになると、温室内にはオオゴマダラがひらひらと飛んでいる姿を見ることができる。 この蝶

Photo Story|威風-いふう-/Ihu

「威風-いふう-」 日の出前の暴風が吹き荒ぶ辺戸岬。 大荒れの海を前に、 岸壁に打ちつけた波飛沫は雨粒のように降りかかり、 普段は美しいこの岬でも 自然の荘厳さが感じられる場所へと変貌していた。 その姿はまさに威風堂々。 Photo Story沖縄最終日編。 一応前回までの続き。(沖縄観光編) 沖縄移住体験も3日目で最終日となる。 この日も特に一日フリーの状態で、チェックアウトの時間も自由だったので、せっかくなので日の出でも見に行こうと前日の夜から決めてい

Photo Story|漂木-ひるぎ-/Hirugi

「漂木-ひるぎ-」 東村の慶佐次川に広がるマングローブ林。 何本、何十本という根を汽水域の水の中に降ろし、 葉っぱは水に濡れないようにしっかりと支えている。 どこか異様にも感じるその姿は、 長い間この植物が進化を遂げてきた最終形態でもある。 改めて生命の神秘さを感じながら・・・。 Photo Story沖縄最終日編。 前回の続き。 荒天の中の辺戸岬を後にして、通常であれば沖縄の西側のルートを走りながら南に下るところを、敢えて東側のルートを進むことにした。

Photo Story|蛸花-たこばな-/Takobana

「蛸花-たこばな-」 まるでタコさんウインナーのような姿。 その正体はオヒルギの花。 その異形な姿はどこか地球外生命体のよう。 この星ではないどこか違う星へと きてしまったかのような錯覚に陥っていた。 Photo Story沖縄最終日編。 前回の続き。 慶佐次川は距離は短いが遊歩道が設置されていて、マングローブ林を真横に歩くことができる。 次女は車の中で爆睡していたので、パートナーのakiと共に少しだけ散策することに。 マングローブは「いのちのゆりかご」と

Photo Story|果報-かふう-/Kafu

「果報-かふう-」 果報バンタ。 どちらも沖縄の言葉で、 意味は果報は「幸せを運ぶ」でバンタは崖。 まさにこの景色は見るものに幸せをもたらしてくれる絶景。 Photo Story沖縄最終日編。 前回の続き。 慶佐次川でマングローブを堪能した後は、辺野古、宜野座に寄り道をしながら、うるま市の宮城島にある「ぬちまーす工場」へと向かった。 ぬちまーす工場は今回で3回目。 3年前と2年前の一人旅でもここには訪れていた。 個人的にはぬちまーす塩の柔らかい塩味が好きで

Photo Story|蛸木-たこのき-/Takonoki

「蛸木-たこのき-」 沖縄地方でよく見かけるタコノキ。 パイナップルのような実をつけて 誰しもあれは食べられるのか?と思うところだが、 残念ながら食べることはできないらしい。 Photo Story沖縄最終日編。 前回の続き。 沖縄編最終回。 約1ヶ月ほどにかけて沖縄で撮影した色々な写真を投稿してきた中で、最後に飾るのはタコノキの実の写真。 沖縄に行けば街路樹として植えられている姿をよく見かけるこの木。 特に珍しいというものでもないが、観光客の多くはこの実

Photo Story|土筆-つくし-/Tukusi

「土筆-つくし-」 土の筆と書いて土筆。 春になると土の中から ニョキニョキニョキニョキ生えてくる。 どこにでも生えてるようで どこにでも生えていないのが彼らの気まぐれ。 見つけたらどこか幸せな氣持ちにさせてくれる 春を代表する植物の一つ。 Photo Story春の風物詩の一つである土筆。 僕が小学生の頃、毎年春頃に家族と親族たちみんなで丹波篠山市のとある山にて土筆狩りをいくのが恒例だった。 摘んできた土筆は祖母が調理して佃煮にしてくれて、それが馬鹿みた

Photo Story|幼花-おさなばな-/Osanabana

「幼花-おさなばな-」 わずか数ミリ程度の小さい花。 よく見ないと気が付かないと思いきや、 鮮やかな水色の花は不思議と目が惹きつけられる。 幼なげに咲く可愛らしい姿に心奪われながら。 Photo Story胡瓜草の花。 わずか数ミリ程度でめちゃめちゃ小さい。 小さいのに鮮やかな水色だから、道を歩いていると割りかし気がつくとができる。(かも) うちの周りにある田んぼの周辺にたくさん咲いていて、春に咲く花なのに冬の頃から咲いていて、その時に撮った写真は以前も記事に

Photo Story|沁々-しみじみ-/Simizimi

「沁々-しみじみ-」 降り頻る雨の中。 苔むした朽ち木に桜の花びらが一枚。 雨粒に打たれながらも 色褪せることなくぼんやりと光りながら ゆっくりと大地に沁み込むのを待っているようだった。 儚くも美しい姿に沁々と思いを馳せながら。 Photo Story今年の桜の時期は天候に恵まれない日が多かったように思う。 寒かったと思えば急に暖かくなった気温の変化で桜の開花時期は例年よりも短く、桜の開花とともに降り続ける雨と強い風で満開になってもあっという間に散っていった感

Photo Story|繚乱-りょうらん-/Ryoran

「繚乱-りょうらん-」 雨が降る中でも散らすことなく、 たくさんの花を咲かせる桜の木。 圧倒的なその姿はまさに桜花繚乱。 Photo Story雨と桜と蓬莱橋シリーズ。 前回の続き。 桜の花が激情的に咲き乱れる姿を見ると、なんかうっとりというより胸が熱くなるような感覚がある。 初夏から秋にかけてしっかりと光合成で栄養を蓄えて、秋から冬になると葉を散らして冬の寒さを耐え凌ぎ、そして春になると一斉に花を咲かせるというこのサイクル。 まるで1年のうちに桜の花を咲かせ

Photo Story|雨桜-あめざくら-/Amezakura

「雨桜-あめざくら-」 しとしとと降る雨に打たれて頭が垂れる桜の花。 雨に濡れると花びらが少し透け、 晴天の中で天真爛漫に咲く時の様子とは違って、 どこか凛として情緒ある姿に変わっていた。 雨桜もまた、いとをかし。 Photo Story雨と桜と蓬莱橋シリーズ。 前回の続き。 蓬莱橋の隣で咲き乱れる桜たち。 しとしとと降る雨の中でもその多くは散らすことなく、花びらたちはどこかぼんやりと光りを放っているような錯覚を受けた。 あまり雨の日は外で出かけないのだが

Photo Story|蒼々-あおあお-/Aoao

「蒼々-あおあお-」 藪の中に廃棄された車。 ゆっくりと緑に覆い尽くされて、 やがて車は見えなくなるのかもしれない。 かつて人が居た痕跡は消え、 時間をかけて自然は元の状態へと戻っていく姿に どことなく安心感を覚えていた。 Photo Story雨と桜と蓬莱橋シリーズの幕間編。 前回の続き。 幕間編ということでいつもとはちょっと違う雰囲気の写真を一枚。 桜の木が立ち並んでいるすぐ後ろの藪を進んでみると、既に部屋の中が露出している建物と、その横に捨てられた自

Photo Story|儚美-はかなび-/Hakanabi

「儚美-はかなび-」 ようやく満開を迎えたというのに そんなことはお構いなしに降り続ける雨は、 花びらをまた一枚と落としていく。 どうかこれ以上落とさないでおくれ、 そんな願いは届かずに花は次々に散っていく。 足元を見ると雨に打たれた花びらが一枚あった。 儚くも美しいその姿に心奪われながら、 どうかまた来年も綺麗に咲いておくれと願いを込めるのであった。 Photo Story雨と桜と蓬莱橋シリーズの幕間編。 前回の続き。 何を切り取ろうか。 カメラを片