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Photo Story

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美しいと思った瞬間を瞬間をカメラでキリトリ、毎日ちょっとした小話と共に投稿しています。お暇な時にでもゆっくりご覧ください。
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2023年9月の記事一覧

Photo Story|花燃-はなもゆ-/Hanamoyu

「花燃-はなもゆ-」 夕陽に照らされる彼岸花。 風に吹かれて 頭をゆらゆらと揺らしながら まるで燃えているかのような そんな錯覚に陥るかのよう。 不吉な印象を持たれがちだが この燃えるような花に憧れを抱いて…。 Photo Story前回の続きで彼岸花シリーズ。 お彼岸が終わっても、 この花の魅力を発信し続けていきます。 自宅近所に咲き乱れていた彼岸花。 その日の日中は 100枚ほど写真を撮りつつも、 夕焼けと彼岸花のコラボは さらに美しく見えるはずと思い、

Photo Story|望月ーもちづきー/Motiduki

「望月-もちづき-」 中秋の名月である今日は満月。 それぞれの想いの中、 見上げるそれは同じもの。 それはきっと今この瞬間だけでなくて 過去も未来も全て繋がっている。 満月や ああ満月や 満月や Photo Story雲が多く 満月が見られるかなと ちょっとだけ不安だったけど、 18:45過ぎごろ、 雲間からひょっこり現れたお月様。 満月になる時間は18:58だったらしい。 そんなことはいざ知らず、 ベランダから月明かりを望む。 特別変わりのない満月姿。

Photo Story|燦々-きらきら-/Kirakira

「燦々-きらきら-」 一輪の紅花は今日も燁く。 周囲に咲く他の花たちが まるでイルミネーションのように キラキラと光っているよう。 今日はまさに花舞台。 咲いてから散るまでのわずか一週間だけの公演。 千秋楽を飾るのはいつになるのか待ち侘びながら。 Photo Story前回の続き。 まさに千本彼岸花と言わんばかりに乱れ咲く。 春は桜が綺麗なこの川。 まさか秋にもこうした お花のイベントがあることは知らなかった。 きっと全国津々浦々 こういう日常に転がる絶景

Photo Story|紅乱-あかみだれ-/Akamidare

「紅乱-あかみだれ-」 川沿いに乱れ咲く紅い花。 彼岸は終えど、 その花姿はまだまだ衰えずに咲いていた。 まさに彼岸花の乱れ咲き。 Photo Storyインスタグラムの とあるフォロワーさんの写真を見ていて。 その方は 本当に写真がお上手。 あるとき、 めちゃめちゃ美しい彼岸花の写真が 掲載されていた。 こんな写真撮りたい!!! ということで早速自宅周辺を散策することに。 ・・・ すると初っ端から見つけてしまった。 うちのすぐ近くに流れる川。 春は桜並木

Photo Story|浜這-はまはひ-/Hamahahi

「浜這-はまはひ-」 砂浜を這うように広がる植物。 その名は浜香。 砂浜に育つ香りのある植物から、 その名をつけられたとされている。 一方で、別名を浜這。 まさに砂浜を這うように広がる姿から その名をつけられている。 灰緑色の優しい葉の色と 唇の形のような青紫色の花が印象的。 香りが良い植物で、 古来からハーブのように親しまれてきたらしい。 お薬や入浴剤としても使われていたとか。 Photo Story海がとてつもなく好き。 もともと生まれも育ちも 海からは遠

Photo Story|潮騒-しおさい/Siosai

「潮騒-しおさい」 浜辺に押し寄せる波。 たっぷり含んだ水が ざぶーんと落ちる姿と音は 騒がしいようで心地よい。 まさに 潮騒に心を委ねながら ゆっくりと…。 Photo Storyこちらは前回の続きみたいな話。 重たい雲が今にも雨を降らしそう。 それでも、 海の音は心地よくて しばらくそこに止まっていた。 波は強弱を変えながら 浜辺やテトラポットに打ちつける。 波の音は1/fゆらぎと呼ばれる 規則性と不規則性の調和がとれた 心地よい音らしい。 自然界に存在

Photo Story|泡雪-あわゆき-/Awayuki

「泡雪-あわゆき-」 波際のテトラポット。 打ち寄せる度に 泡となった飛沫が まるで雪のように降り頻|《しき》る。 波音の轟きとは裏腹に 空を舞う泡沫はとても綺麗だった。 Photo Storyパートナーのイベント出店にて。 僕は特にやることもなかったので 時間潰しのため静岡市は駿河区大谷の海へ。 重たい曇り空。 今にも雨が降りそうな天気はよそに ひたすら海辺でぼーっとアーシング。 海はとても好き。 見るのも聞くのも浴びるのも全て。 だからこそ海時間は 僕

Photo Story|華火-はなび-/Hanabi

「華火-はなび-」 初秋を彩る彼岸花。 一斉に咲いて一斉に散る姿は まさに花火のよう。 儚くも美しい代表的な花。 Photo Storyこの日はパートナーのイベント出店で 静岡市のとある貸し出しスペースに訪れていた。 お庭はハーブなども植えられたり 建物含めて洋風な装いで形作られている。 そんな中、 お庭の中心部の木陰に ひっそりと咲く紅い花が目立っていた。 彼岸花だった。 静岡でも1週間前ほどから ちらほらと紅いその姿をちらつかせている。 カメラをやり始め

Photo Story|青白-あおしろ-/Aosiro

「青白-あおしろ-」 空を見上げれば そこには青と白だけの世界。 引き込まれそうな空に 憧れを抱きながら... Photo Story降り荒ぶ秋雨。 最近はざーっと降って 気がつけば晴れ間がさすような そんな日が多いような気がする。 でも、 サッと降った後の雨上がりは好きだ。 澱んでいたものが 雨によって浄化された気がするから。 それに、 雨上がりの青空はやはり格別。 空気が澄んでいるから いつもよりも深い青に見える。 ・・・ その時に思うのが、 地球に対

Photo Story|水浴-みずあび-/Mizuabi

「水浴-みずあび-」 岸辺を優しく流れる川。 その流れの中央にある丸い石は 今日もたっぷりの水を浴びていた。 その姿は気持ちよさそうで まるで心が洗われていくように。 Photo Storyまたしても大井川でのお話。 大井川はとにかく たくさんの石ころが敷き詰められている。 どれも白や灰色、 あるいはちょっと青みがかったものまで。 川のいしはどれも丸くて その形は結構僕好み。 石とか岩が結構好きなのだ。 ・・・ 岸辺の近くで立ち止まって 川の流れをぼーっと

Photo Story|晶々-きらきら-/Kirakira

「晶々-きらきら-」 お日様の光に照らされて、 川の水面がきらきらと輝く。 その一つ一つが まるで水晶のような美しさ。 まさに自然がつくる形のない宝石たち。 Photo Storyカメラの演出である玉ぼけ。 あえてその瞬間を狙うことで 被写体を目立たせたり、 幻想的な世界観を作り上げたり、 色々な効果が期待できる。 今回の写真については、 玉ぼけを狙ったわけではなく ファインダーを覗くと たまたまこの世界が広がっていた。 写真に収まる一枚では このキラキラは止ま

Photo Story|水麗-みずうらら-/Mizuurara

「水麗-みずうらら-」 普段は流れの中でしか見れない 川のせせらぎ。 その瞬間を画に切り取ると 水たちが創っている とても優しい世界が広がっていた。 麗かなその姿に ただただ惹き込まれていく…。 Photo Storyまたしても大井川のお話。 家から徒歩五分で 大井川の河川敷へと行くことができる。 大きな川幅なのに 水が流れている場所は少なくて。 昔は暴れ川だったという話は聞いていたが、 今はその影すら見えない。 川を流れる水は 下流域なのに透明度が高く 綺麗

Photo Story|目醒-めざめ-/Mezame

「目醒-めざめ-」 雲間から朝日が顔を出す瞬間。 太陽の強い光が視界を一気に眩ませる。 燃えるような空 影に消えゆく街並み。 目醒めの瞬間の美しさに憧れを覚えながら。 Photo Story午前5時過ぎ。 寝室が少し明るくなり始めた頃に目が覚めた。 部屋全体が淡い橙色に包まれて 心地よい空間となっていた。 その心地よさとは裏腹に トイレを我慢していたことに気がつく。 もう少しゆっくり寝ていたかったけど 一度トイレに行きたいと思ったらその場にとどまることはでき

Photo Story|淡空-あわそら-/Awasora

「淡空-あわそら-」 日暮れ時が作る、 ほんのひと時の淡い階調の空。 優しさの中に ちょっぴり切なさも入り混じり 心地よいため息が出る。 遠くに見える赤富士は今回は飾り。 主役の淡空見ながら、 今日も一日幸せに生きることができたなと。 Photo Story空を眺めることは小さな時から好きだった。 動物や人に例えながら、 流れゆく雲をぼーっと見つめていたり。 沈みゆく夕陽と空を眺めながら、 切ない気持ちに浸ったり。 特に夏の空が大好きで。 真っ青な空にもくもく