見出し画像

卵子提供での不妊治療の流れ

私が治療を受けた在住国での治療の流れをまとめてみました。

  1. 病院探し
    私は今まで不妊治療でお世話になっている病院と、それ以外に3院相談診療を受診しました。
    先生との相性や、料金体系(同じ国でも病院によって微妙に違う。)等の確認をします。
    英語、フランス語、スペイン語での対応可能で、病院によっては中国語(稀に日本語。でも稀の稀。)など他の言語での対応可能でした。
    遠方でもオンライン受診が可能なので、主にオンライン受診。基本的には1回目の相談は無料です(無料ではない例外の病院もあるので要確認。)
    相談受診の前に、事前に今までの不妊治療に関する書類や検査結果を参考資料として先方にメールで送っておきます。
    相談時に一通りの説明を受けた後、質問を行います。
    診療時間は1時間弱。受診後に質問が生じても、メールで質問する事が可能です。割と翌日にはお返事がもらえたので、ノンストレスでした。

  2. 契約、お振込み
    どの病院にするか、どのプランにするかを決めたらその旨を伝えて、契約を結びます。
    契約書はメールで届いて、オンライン上でサインして完了です。
    契約書が母国語では無かったので、しっかり理解するのに時間を要しました。
    お支払いは、ドナー探し開始に全額の何割振り込み、移植前に何割支払いと段階を経て支払っていきます。

  3. 遺伝子検査
    ドナーとの受精卵にしても問題ないか、夫の遺伝子検査が必要でした。
    検査結果が出るのに1か月弱とのことで、ドナーが見つかっても、その結果が出ないとドナー決定ができません。そのため少しでも早くドナーが決定できるように、早めに遺伝子検査を受けました。

  4. ドナーの希望条件、夫婦の写真を提出
    その国によって出せる希望の範囲は異なりますが、私の在住国では、原則医師のグループが患者とドナーがなるべく似るように選出し、患者側は選出に参加する事は一切できず、そのドナーの写真を見る事もできません。
    こちら側が知れる情報は、ドナーの血液型と年齢のみ。
    参考として外見の希望は出せるけれども、それはあくまでも参考です。
    写真は夫婦の正面と横顔の写真を提出しました。
    他の病院では幼少期の写真も提出するところもあるようですが、私がお世話になる病院は、大人になったら顔が変わるからという理由で、特に幼少期の写真は求められませんでした。

  5. ドナー探し開始
    ここからドナー探しがいよいよ始まります。ひたすら病院の連絡を待ちます。もしドナーが見つかった場合は病院から連絡があり、決定の意思確認があります。
    アジア人はドナー数が少ないため、他の人種よりも時間がかかるそう。
    法律で、外見が極端に違うドナーでの卵子提供は認められていないそうです。(母親がアジア人なのにドナーが白人や黒人は×)

  6. ドナーの採卵周期
    ドナーが決定したら、ここからはドナーの採卵周期に入ります。
    ドナーがホルモン注射補充を行い、採卵といった自分の卵子と同じ不妊治療の流れ。

  7. 採卵・凍結報告
    採卵数、凍結数がその都度電話連絡が来ます。
    最終的に凍結が完了した時点で、報告書をこちらに送ってもらえます。
    それぞれの胚盤胞のグレードも記載されていました。

  8. 受精卵移植、妊娠判定
    移植周期に患者側がホルモン補充で子宮内膜を厚くし、受精卵を移植します。
    注意が必要なのは支払い方法。
    病院によると思いますが、利用した病院では治療開始時には何割、移植前に何割と何段階かに分かれていました。
    その都度ご丁寧に病院がアナウンスはしてくれません。
    そのため移植前にその何割の支払いができていない場合は、移植キャンセルされます。(先方の経理部門のミスはそんな大事に扱わないのに、払う時だけは容赦ないって高いお金払っているのにどうなんだろうかとそこは不服。)
    2週間後に妊娠判定。更にそこから2,3週間後に心拍確認。
    ここも通常の不妊治療と同じですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?