目的地への裏ルート〈前編〉
僕はこれからお金をいただかず相手のために動画制作をし、代わりの相手が提示できる
“何か”を対価
として受け取って生きていこうと考えています。
その時、僕は言うと思います。
“売り上げは上がりません
そのかわり認知度を確実に
上げます
そして、これから僕がやっていきたい
“動画制作による物々交換”
では、僕は繰り返し唱えます。
“売り上げは上げれません
認知度を上げます!”
パッと見、自信なくて保険かけたみたいな文ですよね。
認知度を上げても1円にもならんやん
と思う人もいるかもしれません。
でも、僕からしたら
「知らないものをどうやって買うんだ?」
っていうものすごく単純な話なんです。
例えば、僕は映画を監督して一生懸命、お金も時間も人の協力も得てなんとか作った作品に、さらにありがたいことに上映の機会が決まったとします。
そして、念願叶った上映後。
SNSで感謝の言葉を書いていたりするとたまに聞くあの言葉
“知ってたら行ったのに”
これすごい言われます。
「ほんとかよ?」とか思わないでください。すごく応援してくれてる方からも言われます。
でも、これが本当に悔しい。
だって、知ってもらえてたらもう1人に届けられたわけですから。
あともう一回この人にLINEでもなんでもしていたら…本当に悔しいです。
だから、思いました。
“本当だな?”
信じます。知っていれば来てくれると。
そのため、最新作では人に届くことを必死に追い求めました。
・公式twitterを開設。
・予告編をユーチューブだけでなく、twitter, IGTVで可能な限り拡散。
・さらに、手書きのポストカードフライヤーでチラシ配り。
このチラシ配りはラスト2週間は毎晩100枚、仕事終わりに寄れるだけ周り
配り切るまで帰らない。
自分ルールを作り、ひたすら認知度を上げることに努めました。
さらに、ラスト1週間はおそらく嫌な人からしたら狂気だったかもしれません。
LINEの友だちの上から最後まで約700人に電話をかけました。
その結果、池袋シネマロサの地下の劇場は177席は満席となり、
僕が頂いていた前売り券も完売になった。
そして、これによって僕の夢は裏ルートから叶うことになります。
目的 : 映画監督になる。
映画を作ったら映画監督になるという方も居ます。
しかし、僕は何故かどこで上映しても“映画監督”になった気がしてませんでした。
映画館で作品が上映した監督
=映画監督
という目標を自分に設定しました。
・映画館でどのような形であれ上映されること。
・そして“映画館で僕の映画を観た人”を最大限に増やすこと。
その結果177人が『父、かえれ!』を映画として劇場で見てくれて、
その監督の武石昂大は映画監督として
少なくとも177人には認知していただきました。
これが僕の
裏ルート
です。