【45】規模拡大ではない成長のススメ『ステイ・スモール 会社は「小さい」ほどうまくいく』ポール・ジャルヴィス
『ステイ・スモール』というタイトルに惹かれて購入しました
売上を伸ばすこと、従業員数を増やすこと、顧客数を増やすことが最大の使命だと考える企業は多いと思います
規模拡大こそ会社の成長という方程式は、もう古いものだという著者の主張は納得いくものでした
著者は「規模の拡大に疑問を投げかけるビジネスやその考え方」を「カンパニー・オブ・ワン」と定義しました
これは原著のタイトルにもなっています
カンパニー・オブ・ワンには4つ特徴があります
・弾力性 柔軟な回復力
・自由 仕事をコントロールする
・スピード 軌道修正の速さ
・シンプルさ コストをかけず、すぐやれること
少し前から働き方改革が盛んに叫ばれています
終身雇用が当たり前ではなくなり、多くの大企業では副業の解禁が進みました
長時間労働を強いるのではなく、ワークライフバランスを重視する人が増えてきており、会社の在り方も変わっています
その観点いくと、大企業が優秀な人材を確保する意味でも役立つ内容です
また、本書ではあまり焦点を当てていないようですが、本書を言い換えると「生産性」がキーワードになると思います
デジタルツールの普及など依然と比べて一人で物事を進めることが容易になりました
すると規模が大きいことによる弊害(コミュニケーションの複雑化、意思決定プロセスの重層化など)が足枷になることは想像がつきます
であれば、規模を意図的に抑えつつ、高い生産性を保つことの優位性が高まることは直観的に理解しやすいものでした
大企業で働いている人にも大いに参考になる内容だと感じました
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