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境港観光(中小企業診断士目線)

観光スケジュール

7月28日 出雲大社→玉造温泉→松江→米子(宿泊)
7月29日 足立美術館→【境港】→米子(宿泊)
7月30日 皆生温泉→米子城→帰宅

今回の記事では【境港】のみで記載しようと思います。
他の場所はまた別の記事で書きたいと思います。

行った理由

  1. 仕事関係も併せて、家族旅行

  2. 子どもが鬼太郎が好きだったから

よかったところ

鬼太郎関係

境港は抜群に良かったです。昔、自分だけで行った時はそうでもなかったのですが。水木しげるロードに150万人ぐらい観光客が来るというのも納得です。(ちなみに境港市の人口は3.4万人)

鬼太郎のことはもちろん知ってはいるのですが(第3シリーズ)、鬼太郎オタクではないです。主要キャラクターは分かるけどレベルです。

正直なところ、鬼太郎というコンテンツを甘く見ていました。
鬼太郎のコンテンツの凄いところとしては

  1. 断続的に60年近くアニメをやっているので、幅広い世代に認知がされている。

  2. キャラクターが様々。かわいい、怖い、不思議。

とは言っても、手塚治虫(宝塚)、横山光輝(神戸市)の作品やキャラクターの方が一般的には有名だと思います。それでも、宝塚や神戸の盛り上がりとは全然レベル感が違います。

ただ、鬼太郎が凄いのはコンテンツを町全体で楽しんで使っていることです。行政も、お店も、お客さんもみんなで楽しんでいます。

ブロンズ像が町全体に置かれていることは有名ですが、目玉おやじを模したお饅頭やグッズなんかもたくさんあって、街にいるだけですごく楽しいですし、写真を撮りたくなる場所が多いです。

これは境港、山陰だけで売るものについては格安の著作権使用料に設定されているということがかなり大きいと思います。

https://www.hido.or.jp/14gyousei_backnumber/2009data/1002/1002chiiki-sakaiminatoshi.pdf

そして、商店街支援をしている人間としてはスタンプラリーが驚きだったりします。これだけお店を巻き込んでスタンプラリーが実施できているのはびっくりです。スタンプ帳も凄くこだわっていますし。

普通の人としてはスタンプ置くだけだろ~とか思いがちですが、
「休日が~」とか、「管理が~」とか言って、たくさんの店舗から協力を得るのが難しいです。

そして、観光地は夜にお客さんを呼べるかというところが凄く大きいのですが、夜もライトアップされていて、抜群に楽しい街になっています。

昼の感じとは違って、夜は少しおどろおどろしい感じなんですが、ファミリーで楽しめる場所になっています。

私が行った時はたまたまイベントの日だったということや、始まったばかりのARサービスを使うことが出来たり、面白い体験ができました。一方で、水木しげる記念館は工事中で、ちょっと残念でした。

聖地巡礼というつもりで行ったわけでもなかったのですが、アニメの聖地という意味では間違いなく日本最高峰だと思います。

鬼太郎以外

鬼太郎以外に面白かったのは「海とくらしの史料館」です。はく製ミュージアムなんですが、巨大マンボウを楽しめるところになっています。

巨大なマンボウのはく製

「境港水産物直売センター」は観光地によくある市場ではあるのですが、美味しいものが食べられるのはやっぱりうれしいですね。行った時は夏だったので、岩ガキと海鮮丼と食べました

他にも「夢みなとタワー」「みなと温泉ほのかみ」と行きました。
タワーには沢山の民族衣装が置いてあるし。温泉にはトロトロのお湯が凄くよかったです。

もったいないところ

鬼太郎関係と市場は凄く混んでいるんですが、それ以外はかなり空いています。ほとんど人がいないと言っても過言ではないという感じです。

鬼太郎が圧倒的に有名ということもありますし、海産物の飲食が楽しいというのもありますが、他の場所が利用されていないのがもったいないと感じました。

あとはホテルですが、数が少ないのと結構高いんですよね。米子まで1本だし、ホテルが沢山あるので、米子まで帰ってしまいました。

鬼太郎をモチーフにしている部屋があるホテルも皆生温泉にあるんですが、ちょっと距離はある感じになっています。

鬼太郎以外の施設に行くにはバスもあるんですが、結構大回りで時間がかかるので、アクセス面は苦労します。

とは言っても、あんまりもったいないというほどのことはなくって、取り組みとしては素晴らしいと思いました。

あとは東京や大阪、福岡へのアピールなんだと思います。そうなると境港だけでなく、米子、皆生温泉とセットでの楽しみ方の訴求になるんだと思います。

ファミリー向けの観光地としては凄くいい場所だと思います。

中小企業診断士と境港

「中小企業診断士+境港」で検索するとほとんど何にも出てきません。境港市がやっている専門家相談窓口があるぐらいです。

もう少し、ブログなんかでも出てくるかなと思ったのですが・・・
鳥取県はプロコンが少ないというのもありますけど。

境港の競合先

境港の競合先は鬼太郎というコンテンツにおいてはないと思います。ただ、アニメコンテンツは山ほどあるので、鬼太郎というものの魅力がどれだけ維持できるかというのもあるとは思います。

海鮮・温泉は日本中に競合があるので、わざわざ海鮮のために境港まで行こうとはなりませんし。

自分ならどう提案するか

盲腸のようなところなので、結局のところ、人が来てもらえるようなコンテンツが必要になります。島ほど厳しい条件ではありませんが。

境港(さかいこう)の水揚げは昔は日本一だったこともあるぐらいですし、ベニズワイガニは今でも日本一らしいです。

ただ、カニのアピールは既に山ほどされているんですよね。「蟹取県」とかも打ち出されてますし。

それでもカニ=鳥取というイメージはあんまりないんですが。大阪に住んでいるからかもしれないですけど、カニといえば北海道、兵庫(香住)、福井なイメージだったりします。

八丈島ネタでも書きましたけど、ファミリー向けだと、アクティビティ(体験・学び・遊び)なんですよね。

そういう意味では「海とくらしの史料館」ってすごくいいネタだと思うんですよね。魚のことが良くわかるし、純粋に面白いですし。

はく製のサメに頭をかじられている子供

市場、水木しげるロードの間にあるので、海岸通りの船の係留所も併せて、タクシー+ウォーキングコース、サイクリングコースとして提案すれば、より時間も使って、お金も使ってくれるし、観光客の増加に繋がっていくと思ったりします。

余談

今日、「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を見てきましたが、とても面白い内容でした。また境港に行く人も増えるのかもしれないですね。

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