あなたの匂いはどんな感じ？

今回は、

「匂い」

について考えてみましょう。

人間の嗅覚は、
鼻の中にある嗅球を
感覚受容器として
嗅神経（脳神経）によって、
脳に伝達されております。

当然、
いい匂い、
嫌な臭いがあるのは、
当たり前です。

しかも
個人差と趣向性によって、
大きく変動します。

バラの香りが好きな人もいれば、
大嫌いな人もいます。

ゴミ捨て場の香りが嫌いな人もいれば、
大好きな人がいるのも、

そんな理由です。

だから、

体臭を気にすること自体が、
マニュアル化される風潮が、
現代社会において

（体臭＝悪いもの）

というイメージに
拍車をかけているのです。

人間は、体臭を消すために
消臭剤というものを開発し、
日常利用しております。

フレグランスの研究は、
化粧品メーカーや薬剤メーカーが
研究開発して
より良く消臭効果の高い商品を
開発しております。

しかし、

ご存知でしょうか？

「体臭は、
　　身体の健康状態を知る
　　　バロメーターの1つであることを！」

人間は、
６０～７０％水で
構成されており、
残りを有機物で
構築された生物です。

したがって、
身体の異常は、

「皮膚を通して
　　微量の体液が
　　　滲み出ております。」

その匂いが、

体臭なのです。

その体臭によって
判別できる病気も
多々存在しているのです。

しかも、
体臭の変化は、
未病状態から現れるので、
早期発見、
早期治療というよりも

未病発見、未病治療となり、

病気が発現する
前の段階で
回復することが
可能となります。

だから、
むやみやたらに
消臭すると、

誤診しやすい体臭となります。

糖尿病の人の体臭は
ケトン臭がします。

胃の病気の人の体臭は
卵が腐った鼻を突く
疑似硫黄臭がします。

アトピー性皮膚炎の人の体臭は
パンの黒カビのような匂いがします。

高血圧の人が
血圧の薬を飲むと
頭皮からウーロン茶のような匂いがします。

脳梗塞をした人は、
シッカロール粉薬を撒いたような匂いがします。

癌を患った人は、
髪の毛を燃やした時の煙の匂いがします。
等々…・

他にもたくさんの病気と関連した匂いというものが存在しております。

だから、

この匂いを微弱に感じた周囲の人は、
その人に精密検査を受けさせてください。
早期発見の場合が多くみられると思います。

早期発見なら治療開始時期を早めることによって、
慢性化する前に治療することが可能です。

私が、この治療家の世界に入る前は、タバコ吸ったりしてたのですが、

治療家になったら、
師匠や父から、

「第一にタバコを止めて、
　　嗅覚を磨き、
　　　患者を嗅ぎ分ける能力を
　　　　身に着けるように注意されました。」

体臭は、とても大事な体からのサインですので、
医療機関に赴くときは、
なるべく消臭しないようにして下さい。

それが、
皆さんの体調を誤診させない、
一つの要素になりますから・・・。