相手のエネルギーを根こそぎ奪ってしまう悪魔のフレーズ

「〜をすると〜できない」というフレーズは言われた相手のエネルギーを根こそぎ奪ってしまう悪魔のフレーズです。私は絶対に使わないようにしています。

例えば、以下のようなフレーズです。

・勉強しなかったら良い大学に行けないぞ。                    ・3年も経たずに会社を辞めたらどこの会社も採用してくれなくなるぞ。                                      ・離婚なんてしたらこの先の人生真っ暗になってしまうぞ。 

言われてめちゃくちゃ萎えた覚えのある人も多いはずです。          なぜこう言われるろと、不快な気持ちになってしまうのか。今回は、このような言い回しがもたらす心理的作用についてお話しします。

1.相手の選択の自由を奪ってしまう 

「〜をすると〜できない」は、価値観の否定です。このフレーズを言われると、無意識的に、相手の行動の自由が制限されていきます。

例えば、学校の先輩から、「ユニクロで服を買ってるとモテない」と毎日言われると、あなたは「ユニクロで服を買う」という選択ができなくなるでしょう。

権威的な人間から、定期的に特定の価値観を否定され続けると、思考パターンが偏りはじめます。「〜をすると〜できない」というフレーズは相手の精神の自由を奪い、多大な負荷をかける行為なのです。

これは大企業が従業員をマインドコントロールする際に使う手法でもあります。

2.自分の余裕のなさが露わになってしまう

余裕がない時こそ他人を支配しようとしてしまうのは人間の性です。

「〜をすると〜できない」と言う人は、お金や時間、もしくは人間関係に余裕がないのかもしれません。

お金にも時間にも人間関係にも満たされている人は、自分の都合の良いように他人をコントロールする必要性がないのです。自己が満たされれば満たされるほど、利己的思考が抜けていきます。

解決策は? ポジティブなフレーズに言い換える

「〜をすると〜できない」というフレーズを「〜すると〜できる」というフレーズに意識的に変えてみましょう。これだけでコミュニケーションは随分と円滑になります。

「〜すると〜できない」というフレーズは、相手の選択肢を奪う言葉ですが、一方、「〜すると〜できる」というフレーズは、相手の選択肢を増やす言葉なのです。

人間、「あなたにできる」と言われて嫌な気持ちになる人はいません。「〜すると〜ができる」と言われると、新しいことにチャレンジして行こうとするモチベーションが生まれます。

実は、相手に少しでも良い方向に進んでもらおうとする時に、自分がしてあげられることというのは、相手の可能性を信じてあげるくらいなんです。

結局は、本人がそれを真に受けて自ら行動していくことでしか成功などありえないですし、他人に指図されるだけで本人の納得のいく未来にはたどり着きません。

「〜すると〜ができる」と言って、信じきってあげることが最高のフォローであり、最高のコミュニケーションなんです。

最後 まとめ 肯定することで自分の価値を表現すること  

ネットで有名な、「何が嫌いかじゃなく何が好きかで自分を語れよ」というフレーズがありますが、まさにその通りです。

「〜をすると〜できない」は、不定により自分の価値観を表現することでもあります。 

そして、それを他人に押し付けるのは悪いマインドコントロールの典型です。自分を表現すればするほど他人を傷つけることになってしまいます。それは何も生みません。

「〜すると〜ができる」と、肯定によって自分の価値観を表現していきましょう。選択肢を増やすことは相手の可能性を増幅させ、より良い方向へ導きます。      

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