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#6. ポートワイン(2) ルビーポートのカテゴリを理解しよう。

こんにちは、アドベントカレンダー7日目は、昨日に引き続きポートワインのお話をしたいと思います。

今日のテーマ

赤のポートワインにはルビーとトゥニーがあると前回お伝えしましたが、実はこのルビーとトゥニーはさらに細かいカテゴリに分かれます。これが価格にも品質にも、そして(面倒なことに)飲み方と飲むタイミングにも直結する重要な要素なのです。

とはいえ、一般のワイン愛好家の方はお店の人に聞けば良いですし、細かく覚える必要は正直ないと思います。「なんか複雑でポートワインってめんどくさい飲み物だなー」と思ってしまう危険性すらあります。。笑

売り手だけどポートワインのカテゴリに自信のない方、今後の試験のために覚える必要がある方、単純にこういうのが好きな方向けの記事となります😂

今日はルビーポートのカテゴリについてのみ紹介します。

Taylor'sの例

例えばポートの有名な生産者(Shipperと呼んだりします)のTaylor'sのルビーポートには以下のような種類があります。ボトルの上に書かれているのがカテゴリの名前です。これらの意味を今日は理解しましょう。

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参考)https://www.taylor.pt/en

まず押さえるのは両極端

まず基本になるのは、一番安いものと、一番高いものです。
ルビーとヴィンテージがそれにあたります。

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それぞれの派生系

Rubyから派生するReserve、Vintageから派生するSingle Quinta Vintage(シングル・キンタ・ヴィンテージ)、両者のいいとこ取りのようなLate Bottled Vintage(LBVと略される)があります。

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少し特殊なもの

Crusted Portというカテゴリは、Vintageでない(複数年のブレンド)をVintegeと同じように作るという、Vintage愛好家向けのポートです。

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熟成方法での分類

ポートの生産者のWebサイトを見ると、下図のように「Wood Aged」タイプなのか、「Bottle Aged」タイプなのか、という分類で掲載されていることが多いようです。

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これまた個人的にわかりにくいなと思ってしまうのは、どれも樽熟成は経ているので、少し誤解してしまいかねない点です。
正確には、Wood Aged(樽熟)とは瓶熟がいらないポートであり、Bottle Aged(瓶熟)は瓶熟が必要なポートということになると思います。

今日のまとめ

うーん、難しいですね。。笑
最高級品のVintage Portなど、本気でポートを楽しむならぜひこのあたりの知識も抑えておきたいところです。

本日は以上です。明日はトゥニーのカテゴリについて紹介しようと思います!
お楽しみに!


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