#8. ポートワインの提供温度、抜栓後の保存期間など

こんにちは、72season’sアドベントカレンダーの9日目です！
本日は、読者の方からのご要望にお応えして、ポートワインの提供温度や保存方法などをまとめたいと思います！😊

提供温度の一般的な目安

ロゼのポートワイン: 4ºC
白のポートワイン: 6-10ºC
Rubyタイプのポートワイン: 12-16ºC
Tawnyタイプのポートワイン: 10-14ºC

ロゼポートやホワイトポートはしっかり冷やして、トゥニーはセラーから出してそのまま、ルビーポートは室温でも良さそうです。
とはいえルビーポートでも、カジュアルなものはしっかり冷やして飲んでも良いと思います。カジュアルなものは、酒精強化に使うブランデーの香りが目立つこともあるので、冷やしたほうがスッキリ飲めるかもしれません。

以下ではシーン別のおすすめの提供方法をIVDP(ポートワインを管轄する組織)のサイトを引用しながら紹介したいと思います。

食前に

Toasted almonds, smoked salmon, dry plums or dates, served as an aperitif to a meal, are perfect when accompanied by a chilled White Port. Dry White Port is the key ingredient for a “Portonic”, a fantastic long drink made with Port, tonic water, ice and a slice of lemon. If you choose to serve a paté, we recommend a 10 years old Tawny. All of these Ports, including Tawny Reserve, may also be served chilled or with an ice cube when you get together with your friends in the summer.

アーモンド、スモークサーモン、ドライプラムやデーツなどとともに食前酒として提供するなら、冷やしたホワイトポートが最適。辛口のホワイトポート（筆者注: ホワイトポートは結構甘さの幅が広いです。食前酒であれば少し辛めが良いかもしれません）は、「ポートニック」というホワイトポート、トニックウォーター、氷、スライスレモンのカクテルにしても良いでしょう。パテを提供する場合は、10年もののトゥニーポートがおすすめです。トゥニーも含め、どんなポートでもしっかり冷やして出してOKです。

食事とともに楽しむ

As we enjoy magnificent dishes, we can accompany them with a variety of types of Port. White Port continues to be an excellent choice for a light meal based on salads or grilled fatty fish such as salmon. This is also an excellent wine to drink with rich, creamy soups. If the appetizers include strong cheeses or patés or if dried fruits and walnuts are part of the dish, you should choose a chilled 10 years old Tawny. Roast meats and steak with rich sauces or well-seasoned with pepper and spices go beautifully with an LVB as it balances the intensity of the flavours.

料理と一緒に楽しむなら、いろんなポートワインと合わせられます。ホワイトポートは、サラダやサーモンのような脂肪分の多い魚料理にぴったり。クリーミーなスープにも合います。前菜にチーズやパテ、ドライフルーツやくるみなどを使うなら10年モノのトゥニーがおすすめ。濃厚なソースや胡椒などのスパイスでしっかり味付けした肉料理ならLBV（Late Bottled Vintage）が、濃厚な香りとマッチしてくれるでしょう。

食事の終わりに楽しむ

The dessert is the ideal moment for savouring a Port Wine that will harmonise in countless ways with fruits, sweets and cheeses. Cakes and chocolate mousse go extremely well with a young and fruity LBV or Vintage. The intensely rich and sweet traditional Portuguese desserts (based on egg yolks and sugar) are highlighted by the delicate flavour of a 10 or 20 years old Tawny. If you have chosen a fruit salad, caramel custard or almond tart, desserts with less intense flavours, vanilla ice cream or dried fruits, we recommend a younger wine such as a Tawny Reserve or 10 years old Tawny that has been chilled to accompany the temperature of the dessert. If on the other hand, you prefer a cheesecake or a mild, creamy cheese, you should select a Ruby Reserve or an LBV. Strong and hard cheeses are best when eaten with older Tawnies such as a 20 years old.

ポートワインとフルーツ、デザート、チーズはあらゆる合わせ方があります。ケーキやチョコレートムースは、若くてフルーティなLBVやVintageポートととても合うし、ポルトガルの伝統的な濃厚で甘いお菓子（卵黄と砂糖を使う）は、10年ものか20年もののデリケートな風味とばっちり。フルーツやキャラメルカスタード、アーモンドタルト、バニラアイスクリーム、ドライフルーツなどと楽しむなら、トゥニーのリザーブや10年ものがおすすめです。チーズケーキやマイルドでクリーミーなチーズなら、ルビーのリザーブやLBVがよいでしょう。香りの強い、ハードチーズなら、20年もののトゥニーがよく合います。

食後に楽しむ

Proof that Port Wine can be drunk at all times during a meal is when you light your cigar and delight in an old Vintage. These wines are also superb when drunk on their own, after first having been carefully decanted. With your coffee, enjoy a 20 years old Tawny or older Port. On their own, 30 years old and more than 40 years old blended Ports offer you intense experiences when they are served slightly cooled in large glasses in which you can get the full benefit of their bouquet. Colheita Ports, although also very enjoyable when drunk on their own, are excellent when drunk with the desserts that we commend for Tawny Port, depending on their age.

古いVintageポートと葉巻は食後にぴったりです。寝かせたVintageはそれ単体で楽しむのが最高です。コーヒーと一緒に、20年ものかそれ以上のトゥニーポートを味わうのも良し。30年ものや40年ものの古いトゥニーは、少し冷やして大きめのグラスで飲むとブーケが最大に発揮されます。Colheitaポートはそれ単体で楽しむのもいいですが、他のトゥニーと同じようにデザートと一緒に飲むのがおすすめです。

デキャンタージュの必要性

Wood Aged系はボトルから直接注いで大丈夫ですが、Bottle Aged系は澱が溜まっているので、デキャンターに移してからになります。

抜栓後の保存期間

抜栓後、どれくらい持つか、の目安は下記のようになります。こちらもIVDPサイトからの引用です。
・Vintage: 1 – 2 日
・LBV: 4 – 5 日
・Crusted: 4 – 5 日
・Ruby / Ruby Reserve: 8 – 10 日
・Tawny / Tawny Reserve: 3 – 4 日
・熟成年数表記トゥニー: (10, 20, 30, +40 years): 1 – 4 ヶ月(熟成年数が短いほど早めに消費すべし）
・熟成年数表記ホワイトポート(10, 20, 30, +40 years): 1 – 4 ヶ月(熟成年数が短いほど早めに消費すべし）
・Colheitaポート: 1 – 4 ヶ月(熟成年数が短いほど早めに消費すべし)

開けてからは冷蔵保存しましょう。
Wood Aged系はすでに酸化的熟成を経ているので日持ちしやすいです（品質が変わりにくい）。
Vintage PortなどのBottle Aged系は反対に、古ければ古いほど、開けてからの持ちは短くなります。

ポートの栓には2種類あり、コルクの上にプラスチックがついていて何度もはめ直すことのできる再利用可能な栓は長期保存できる、普通のワインのようにコルクを一回抜いてしまえば戻せないタイプはその日中に飲んじゃって！という証です☺️

今日のまとめ

いかがでしたか？今日は少し引用が多かったですが、本家の主張は大事にしようということで、ご容赦ください😂笑

明日の記事の予定は未定です(やばい、、笑)
お楽しみに！