浪漫!浪漫!浪漫!
今年度の「21世紀アートボーダレス展」に入選したので
11/25から12/4まで
国立新美術館に作品を展示していました!
「21世紀アートボーダレス展」
今年のテーマは“篝火”
私が出品した作品はこれ!
「but you and me..」
(インスタレーション作品/2分15秒)
初めてちゃんとアニメーションを作って、
ブラウン管を使ったインスタレーション作品を製作してみました!
流しているアニメーションは出来るだけ古き良きセル画風に作ったもの。
この作品に関しては、インスタレーション作品っていう特性と、あとシンプルにブラウン管がカメラ通すと目で見えるようには映らないとかもあって、どうしても生で見てほしいので、一旦フルの動画はどこにも掲載しないことにしましたが、少しだけ載せてるのがあるので…👇
https://www.instagram.com/p/CXBsxLEBXJe/?utm_medium=copy_link
またどこかで会場作りからやって、展示したいなと思ってます!
今回は、これ作りながら個人的な気付きがあったのでまとめて残しておこうかなと、noteにしてみます!
イラストや漫画や歌、作っては散らかしていますが、今回これ作ってる途中で、私が興奮する、“創作意欲の出身地”みたいなものに気付いた気がしたので、それについて!
ルパン3世は峰不二子と付き合いたいのか?(反語)
ババーン。
長いので結論から言うと、
浪漫って、叶わない事が前提にあると思うんです。その寂しさがすごく美しいと思うんです好きなんです。
って話なんだけど、
私の創作の中心にあるのは「浪漫」だなあと、今回制作していて気付いて、
“私が好きな浪漫の在り方”を作りたいんだなあ、と。
私が好きなロマンの在り方とは、
“切ない憧れ”である。
叶わない事が前提の、憧れ、である。
ルパン3世とその恋人峰不二子。
一応2人は“恋人”の設定だけど、“彼氏彼女”って関係ではない。
ルパンのモノマネといえば「ふぅじこちゃぁ〜ん♡」であるし、基本いつもルパンは不二子のケツを追っかけている。
不二子がピンチになれば、自業自得でも最終的には助けに行くし、いつでもルパンは不二子のベッドを狙っている。
で、超無粋な問いだけど
果たして、ルパン3世は峰不二子と付き合いたいのか?
…いや、もちろん。絶対そんなんじゃない
不二子はすごく手に入れたいけど、絶対に手に入らない女。ずっと手に入らないでいて欲しいような女。
すごく欲しい気持ちと、ずっと手に入らないで欲しいような思いが同居するような相手。
ロマンというのはその相反する思いの間にあると思う。
叶えたいけれど叶ってほしくない
叶わないからずっと焦がれつづけられる。
といっても
もちろんルパンには切なさがないけれど、
不二子には切なさがなんとなく感じられるのも、
ルパンの美しいところだよなぁ〜
浪漫、浪漫!
それから大好きなジャズ
Fly me to the moon…
私を誰か月に連れて行って…
ってロマンは
「大手企業の社長が貴方を月にご招待!」
と言われると
夢あるな!とは思うけど浪漫的には
「いやスイマセンそれはちょっと解釈違いです」
みたいな気持ちになるというか。
“浪漫”と言えるような願望は
叶うかどうかはどうでも良くて
なんなら願っていたいだけで
だからむしろ叶わない事が前提で
叶わないからこそ願っていることで
でも本気で願って追いかけている
叶わないと分かっていながら憧れる
切なく焦がれ続ける
その生産性のない人間らしい感情が
すごくすごく好きだなあと、
製作の休憩中とかにそんな感じで浪漫について考えてて、
あ、私が、キラキラの御伽噺を、「叶わない前提ですよ」って思いを込めて作るのがいちばん興奮するのは、
そこに浪漫を感じるからで、
いつも、“幸せなのに寂しく感じる御伽噺”を作りたがってるのは、
そういうのが“私の好きな浪漫の在り方”だからかなと思って。
私は昔のセル画のアニメが大好きで
ルパンなら大野雄二参加のパート2が1番好きですが
カウボーイビバップも、アラレちゃんも
多分、あの時代のアニメ作品は映像が全くリアルじゃないところが余計に、その浪漫を助長させているように思う。
アニメーションは漫画よりも事象と事象の間にある空気の表現に向いていると思うし、
セル画風の手作り感を強めつつ、ブラウン管に映したら、自分の好きな浪漫の在り方の表現に効果的かなあと思って今回あんな感じの作品を作ってみたのでした。
来年はタイミング合えば個展をやりたいなと思ってる!
今までほとんど作品作りまでしか手がけてなくて
どういう展示をしたらその作品が1番良い形で表現されるかってところまで携われてないので
なんか面白い会場作りとかしたいなあって
ワクワクしてます
今回の作品と、国立新美術館と言う場所での展示を通して、人の目を通して見てもらって、初めて作品は存在できるし完成するんだなあと凄く思って。
だから是非会場作りにこだわって個展やりたいなあ
そこでまた「but you and me..」も展示したいな
その時にはなんか色々考え変わってる可能性もなきにしもあらずですが