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眼球の中にコンタクトレンズを埋め込むICL(Implantable Contact Lens)手術の体験記

こんにちは。カンダ アキフサです。2022年8月31日にICLというレンズを眼内に埋め込む視力矯正手術を受けてきました。視力矯正と言うとレーシック手術の認知度が高いですが、ICLに関してはまだそれほど認知されてないように思いますので、視力矯正手術を考えている方の参考になればと思い体験記を残します。

ICL手術とは

眼内コンタクトレンズ視力矯正は、角膜を削らずにレンズを目の中に入れて視力を矯正する方法です。インプランタブルコンタクトレンズを略してICLと呼んだり、フェイキックIOL(有水晶体眼内レンズ)と呼ばれることもあります。レンズは虹彩の後ろ側と水晶体の前面の間に固定しますので外から見てもわかりません。

角膜と虹彩の間にレンズを挿入する「前房型レンズ」もあるらしいですが、最近の主流は虹彩と水晶体の間にレンズを挿入するタイプらしく「後房型レンズ」と言います。自分も後房型レンズでした。

ICL手術を受けるきっかけ

私は中学ぐらいから視力が落ち始めて視力が0.1以下でメガネあるいはコンタクトレンズが無いと外に出るのも危険な状態でした。メガネとコンタクトをずっと併用してきましたがここ1年ほどはコンタクトレンズを使うとドライアイがひどくまともに使用できない状態でした。メガネをかけていると運動がしづらかったりどうしても活動量が下がってしまうのが気になりますよね。

そこでレーシック手術を検討していたのですがレーシックは角膜を直接削るため万が一何かあった場合に回復ができません。以前知人がそれによって困ったことになっているのを知っていたのもあり不可逆性があることで躊躇していました。ICLという手術があることを知人から聞き、お話を聞いてみたいとFacebookで呼びかけたところ有人から今回の手術でお世話になったクリニックを紹介いただきました。

ICL手術のメリット

ICL手術の専門的なメリットは各医院、クリニックに掲載されているので参考に下記で引用してます。自分としては1番目がレーシックではなくICL手術を選択した理由になります。もちろんメリットばかりではなくデメリットもあります。不安がある方は予約を取って各医院でカウンセリングを受けましょう。


1.万一、 トラブルが生じたときや眼の病気が見つかった時にはレンズを取り除けば元の状態に戻せる。(可逆性の手術であること)

2.角膜の厚さに左右されないので、 手術の適応範囲が広い。 また、 老眼に対応したICLもあるので、 幅広い年代に対応することができる。

3.角膜を削らないので近視の戻りが少なく、 長期的に安定した視力を維持することができる。

4.レーシックのようにフラップを作成しないので、 手術後にドライアイになりにくい。 (フラップを作成すると一時的なドライアイ症状が現れやすい)

5.レンズの光学部 (物を見る部分) が広く改良されたため、 ハロー ・ グレアが軽減されて夜間視力への影響が少ない。

6.ホールタイプのICLが登場したことで、 レーザーによる虹彩切開術が不要になり、 患者様の負担が軽減された。 日本国内でも3種類のICLレンズが発売されたことで、手術を検討する患者様が多くの選択肢の中から自分に合ったレンズを選択できるようになった。

7.白内障や緑内障の発症を予防する機能が搭載されたICLレンズも登場していますので、 手術後の合併症リスクが軽減されている。

https://www.tomita-ginza.com/column/2022/01/19/17/

どこで受けるかを決める

ICLはいわゆる自由診療の領域のため値段は張ります。安くても両目で30万円強、高い所は70万円ほどかかります。私が個人的に重視したのは価格よりも施術をするお医者様の専門性でした。十数万をケチって価格で決めることも出来たのですが、数十万をケチって万が一が起きたときのリスクのほうを重視しました。

結果的に私が手術をお願いしたのが代官山アイクリニックさんでした。開業された五十嵐先生は日本に10名しかいない技術指導ドクターとのことで先生の中の先生ですね。知人が既にここで手術を受けた安心感、有人から紹介いただいた安心感もありました。

何によって選ぶかは人それぞれですので価格で選ぶのもありだとは思います。それぞれ特徴があるのでよく調べて納得するのが大事かと思います。

https://icl-japan.net/clinic/

手術を受けるまでの流れ

これは代官山アイクリニック様の場合ですが大まかな流れはどこも同じかと思います。

1.術前検査
まず手術ができる状態であるのかを2時間ぐらいかけて検査をしました。視力や眼圧などこんなに調べることあるんだなと思うぐらいやりました。この時点で手術に向かないという判断もあるそうです。

自分は問題がなかったので手術をお願いしました。自分は乱視がひどく対応したレンズの在庫が日本になかったため約3週間後に予約をし検査は終わりました。

2.手術2日前から手術当日
抗菌作用のある目薬を点眼し、手術当日は瞳孔を開く作用のある目薬を2回指し手術に備えます。

手術本番。。。で、手術って怖いの?痛いの?

これはみんなが気になることかと思います。個人的な感想としては全く痛みはなかったです。怖くもなかったです。

まず痛くない理由は麻酔をかけているので当然ではあります。感覚的には目をいじられる怖さというのはどんなもんなんだろうと思うかもしれません。

そこについて補足をすると手術時は手術台に寝かされ先生は自分の頭の側に立ちます。また瞳孔を開く目薬によって焦点がずれているので死角から先生が「何かやってるな」と思うぐらいでした。眼球を少し押すことがあるのでその圧を感じることはありましたがそれでもやっぱり「何かやってるな」ぐらい。

手術時間はおおよそ片目で10分、合わせても20分ぐらいでした。そして手術台から起き上がったら25年ぶりの裸眼(正確には裸眼じゃないですが感覚で)で世界がクリアに見える世界が訪れてました。

結局、受けてよかった?

これは100%の自信をもって「Yes」と言えます。

術後は3日間風呂に入れない、しばらく目薬の投薬が必要というのはあります。しかしその手間を補ってなお、メガネやコンタクトレンズから生じてきたストレスがなくなり、クリアな視界をもって活動できる世界観が手に入ったことで自分の活動量増加、心理的なストレス減につながっています。

デメリットもあるので最後は自己責任、自己決定ではありますが薦めるか薦めないかの2択であれば絶対オススメです!

※最後に
こちらは個人の体験記なので専門的な記事ではありません。ICL手術は医療行為なので必ず専門家の意見に依拠し自己責任でご判断頂ければ幸いです。

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