見出し画像

幻影のマトン タリカロ@西荻窪

私が奈良に行くたびに訪れていた南インド系辛口料理の名店「タリカロ」、西荻窪に移転したのはもちろん知っていたが、今日が移転して1周年とは知りませんでしたね。私も昨年3月に職場が荻窪に移ったので、必ずや訪れねばと思っていた。が、臨休などと重なり、今日偶然ようやく移転後初訪問となった。

画像1

目当ては、超希少という「石田めん羊牧場」のマトンを使った「幻マトンのカリープレート」。奈良時代は住宅地の中の古民家で営業していたが、ここ西荻窪ではurbanな感じである。

画像6

ここのカリーはけっこう辛いんですよね。2018年以来、4年ぶりのタリカロのカリーにやや構えつつ、幻マトンを口に運ぶと、ん?いや、思ったほどには……、やっぱり辛い!しかしこの心地よさ、辛気持ちいい!とでも言うべきか。確かに辛いが、辛さにさほど耐性のない私でも大丈夫な辛さである。

私がこの店に来るたびに思い出すのは、菩提僊那のことだ。南インドに生まれ、日本に渡って行基の出迎えを受け、東大寺大仏開眼供養の導師をつとめて日本で没したあの歴史的名僧が、ここの料理を食したら、故郷の味と懐かしんだであろうか?

とかなんとか感慨に浸っているうちにマトンがなくなっている!味レポどうするんだよ!ええい、仕方がない、「辛い!旨い!と夢中で食べ進んでいたら、幻マトンはいつの間にやら消えておりました」とか書いておけばよかろう。それは全くの事実なのだから。

1周年のお祝いのつもりで料理人特製クラフトコーラもたのんだ。本当はアルコールがよかったが、これから仕事なのだよ(それがどうした!)。

すばらしき南インド系辛口料理店が職場近くにあって幸福である。また何度でも通わねば。それにしても西荻窪という街の魅力と魔力には畏れ入る。

画像7

https://www.google.com/amp/s/s.tabelog.com/tokyo/A1319/A131907/13255518/top_amp/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?