イラスト成長記録② 2006~2010
こちらに引き続き参りましょう
絵の定まり~新しい手法を覚えて混乱~意欲減退期です。
2006年 塗りや好みの完成を感じる
一次創作キャラを激しく振り回し始めた時期。
多分この頃もフリーだった頃のopenCanvasです。
色や塗り込みについての明確なこだわりが見え始めています。
身体は描けないので、デフォルメキャラでたくさん描いていました。
塗り込みは2005年より減っていますが、色の層で表現することを覚え始めました。
色鉛筆塗り全盛期ですね
リアル調に関しては顔以外ろくに描いてないですが、
絵としては個人的にこの時期もじゅうぶん見れる範囲 塗りが良い(自賛)
人体バランスはさておき、ほんとこの頃の色の雰囲気かわいい
この頃はお絵描き掲示板でのみらくがきしていることが多かったですね。
二値ペン使って、自力で一色ずつ選びながら色グラデを塗っています。
ベースカラーに対し、明るい場所は暖色/暗い場所は寒色に寄せています。
イラスト!って感じの絵はあまり残っていないのですが、色彩に関する自分なりの定義づけを行えた重要な時期だった気がします。
お絵描き掲示板でのグラデーションテイストをうまく絵には活かせてませんが、
透明感・ふわふわ感・あったかさ という好みのテイストはだいぶ完成してきました。
っていうかこの絵かわいいな。2006年めっちゃ褒めてるな。かわいいよ。
これはお絵描き掲示板をアップデートしたら二値以外が使えたのでためしに描いた絵
お絵描き掲示板と、あとゲーム用の顔グラフィックフリー素材をいっぱい作っていたので、顔だけは時々クリティカル入るくらい上達してきました。
でもこれでたまに全身描かせるとやばいんですよ 頭の絵柄にたいして首から下全体的に小さいからね。「顔だけ描きてえ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」ってずっと思ってましたね最近までね。
これは学校で描いたやつですね
ベースに水彩、塗り込みに色鉛筆を使用したものです。
好きな絵のエッセンスがぎゅうって詰まってる バランスはともかく…
美術の先生が「これを私にください」と言ってくれた唯一の絵で、嬉しかったなあ~(最終的に返されたが…)
2007年 厚塗りの一年
このごろはSAIを使っていたかな…
厚塗りで色彩のグラデを用いようという動きがみられます。
筆ブラシを使っての厚塗り・塗り込みに興味を示していたようです。
リアル頭身はバランスが死んでいますが、この頃のデフォルメ絵かわいい
厚塗りの一年だなあ~ その他、素材ブラシでフリルを描くなどを試しているようです。
2008年 厚塗りを覚えた結果迷子になる
淡さに焦がれる
一般向け(?)デフォルメも模索する
水彩+グラデの実験
ペインタークラシックも再度試しています。
お絵描き掲示板時代に培った色彩感覚を落とし込もうという努力が見られます。線が茶色、水彩でカラフルグラデ、最近のテイストの原型ですね。
厚塗りで気づく! 絵の乱れ
そして引き続き厚塗り。
厚塗りすると、ふわっと塗りで誤魔化せていた絵のバランス自体の乱れがかなり露見するんですよね。
平面的なイラスト向きの絵柄なら平面的に見せる厚塗りをすればいいんですけど、そういう器用さが当時のわたしには無く、
とにかく現実的な立体感を追求したあまり、なんだかくどくなっています。
「おかしいな、リアルめの頭身かわいく描けない…」って思ってるのか、この頃は更にデフォルメばかりです。
バランス崩れを解消する手法を模索
線画の起こし方での実験をしていたようで、こういうのが残っています。
元々線のみラフから線画を起こして着色、という工程だったものの
実際に塗りを施すと絵が崩壊する、ということに気づき始めていました。
そこで、「色や影を置いて、シルエットから違和感を導き出す」という着眼点から線画を起こす方法を思いついたようです。
絵はいくらでも嘘つけるから、絵柄にあわせて部分ごとの塗り込み方変えてもいいんだけど、そこまで柔軟じゃなかったんですよね。
厚塗りで立体感を与えなきゃ! というところに囚われていたようです。
目指したい絵は多分「ゴリゴリの立体」ではなく「平面的なかわいらしさ」だったと思うのですが、厚塗りの自分の中の定義にとらわれて抜け出せない時代です。
授業で色鉛筆画してみたり(この絵のコンセプト何だ????????)色はすごくかわいいね
フリーソフトのゆめいろのえのぐを使ってみたり
昔お絵描き掲示板でやってた塗りをふつうのお絵描きソフトに落とし込んでみようとしたり
厚塗りにも色を落とし込もうとしてみたり
楽な塗りでテクスチャ足してアナログ感出せないかやってみたり
背景を鉛筆っぽい筆致にすることでアナログ感を出せないかやってみたり
とにかく、厚塗りを覚えたことによってそれまで構築しつつあったすべての概念がうまく共存できなくなって、メチャクチャ困って試行錯誤しているのが見てとれます。
アナログ感、あたたかさ、透明感
どれもこれも捨てきれなくてもがいているわけですね。
しかし2008年の試行錯誤の末、ここでこの着彩が誕生します。
人物自体はベタ~厚塗り、
主に背景部でアナログ的な質感、色グラデ感、さらにそこに光が乗ることによってあたたかい透明感が出てきている気がします。
人物部の色彩グラデはちょっと不自然さあるのですが、背景は雑なりにすごくかわいい色だなと今みても思います。
2009年 しかし絵への意欲が減退
あまり絵を描けていない頃。丁寧にやろうという気が見られない。
一応残るには残っているんだけど、「描きたい」というよりは「描かなきゃという義務感」「でも描く意欲は別にない」という時代ですね。
2008年に構築したテクスチャ感をどう出せばいいかわからなくなっています。
「馴染ませる」ということにあまり考えが及ばず、
やってもやってもうまくいかなくて、ただただ浮いていく まるで厚化粧のような状態です。
意欲もないのに描いてるから雑 過去自分がやっていた塗り方の残滓をかきあつめたけどやる気のないトレース というかんじ
いや~~~~~~~~~~~~~~でも雑だけどこのデフォルメ今見てもめちゃくちゃかわいいんだよね かわいくないですか?
2010年 引き続き絵をあまり描いてない期
いや まじで描いてない
Twitter始めるまではpixivが主な発表場だったと記憶しているんだけど、
まともな(?)絵が登場するのが秋なんですよね
身辺に変化があった頃で、多分余裕がなかったんだと思う
もう塗り方とかよくわからなくなってます
厚塗りで昔の色彩をのせてみたり…
全体的に線が雑!
顔だけは丁寧だよな昔からな
この頃は本当に、「描く余裕がなかった」「が、描かなきゃいけないという義務感が生じている」「でも、描いてないから描けない」「ただただ焦る」……という負のループにはまっている頃です。
そも描きたいものもなく、昔の創作キャラを描きたくもないのに引っ張り出して描いていた記憶があるので(キャラに失礼)、
2006年~2010年、全体的に悩み多き時代ですね。
続き
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?