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被災した時にありがたかったこと

台風15号で家が全壊した時、国、県や市、様々な方に助けていただきました。自分の記録として書いておきたいと思います。

・とりあえずの住まいを貸してもらえた

被災した日はとりあえず近所のホテルを確保しましたが、ずっとこの先ホテル住まいもできません。
家にはもちろん住めません。
家探しをするにも、家の修繕が長丁場になりそうなので、その場ですぐに住める家にとにかく住むというより、態勢を整える為に適した住居を探したいと思っていました。
そんな時、近所の奥さんが「まず、市に相談してみなよ。市が持ってる住宅を貸してくれるみたいだよ」と教えてくれたので、市役所に相談をしました。
相談をすると、すぐに市が持っている雇用促進住宅を貸してもらえました。
短期間で電気、水道だけ契約してすぐにホテル住まいからそこに移りました。(光熱費自己負担)
街道沿いにある雇用促進住宅は、昔の団地を彷彿とさせる年季の入った建物で、エレベーターなしの2LDK。私たちの部屋は4階でした。ありがたいことに敷地の近くに駐車場あり。大きな街道沿いに建っていたので、歩いてニトリやワークマン、くら寿司やイオンにも行けて、この街の中ではかなり良い立地にありました。
室内は年季が入っていましたが、以前に住んでいた人が綺麗に使っていたようで、気になる汚れやシミなどはなく、不快感などはありませんでした。ただ、ずっと使われていなかったので、埃が溜まっていたので、半日かけて掃除しました。
エレベーター無しで、大きなものを運んでまた下ろすのには大変そうだったので、ここは一時避難するための仮住まいと決め、最低限の着替え、布団、洗面用具、常備薬等だけ持ち込んで生活しました。
バランス釜のお風呂もついていましたが、浴槽や浴室を念入りに洗う元気はなく、使いませんでした。日々片付けに追われていたので、リラックスするためにも広くて大きい日帰り温泉を使い、寝るだけの家として約1週間使わせてもらいました。とてもありがたかったです。

・賃貸型応急住宅を供与してもらえた

家を建て直すまでの期間、仮住まいの借家の家賃、共益費、礼金、仲介手数料などを県が負担してくれました。(光熱費は自費)
決められた住宅に住む権利が与えられるのではなく、自分で家を見つけて申請するシステムなので、不動産屋さんで家探しをする必要がありますが、自分たちの条件で家を決められるのもよかったです。
月々の負担金額に上限があるようでしたが、住んでいる地域の家賃相場よりも上限が高かったので、きちんとした家に住んで態勢を建て直すことができました。
被災者として生活していると、毎日ゴミ袋や修繕用具を買ったり、被災して壊れたものやなくなったものを買ったりするので、とにかくお金がどんどんなくなっていきます。そんな時に家賃の補助は助かりました。とても感謝しています。

・ゴミの処理を補助してもらえた

家が全壊してしまったので、家の屋根や梁、ガラス、サッシなどの建築資材のゴミや、壊れた電化製品、水を吸ってカビの温床になってしまったベッドのマットレス、水を含んで膨張して使えなくなってしまった家具など、とにかく大量のゴミが出ました。
そんな被災した際のゴミは市が無償で処理してくれました。
運び込めるものはトラックを借りたり、自家用車でゴミ処理場などに運びましたが、建築資材のゴミの一部は市の方が引き取りに来てくれて、本当に助かりました。
普通に有償の処理業者などに頼んでいたら、とんでもない金額になっていたと思います。

・修理や交換でサービスをしてもらえた

水でびしょ濡れになって壊れてしまったモニターは故障原因を伝えると、工賃は無料でパーツ代だけでメーカーが修理してくれました。
水を含んで膨れ上がり、カビの温床になってしまったベッドのマットレスはメーカー保証期間内だったので、相談してみると、水濡れは保証対象外なので、展示品でほぼ使われていない別モデルのマットレスをお見舞いとして送ってくれました。
水濡れしたカメラなども下取りサービス以外に色々と提案をしてくれました。
色々と買い替えなくてはいけなくて出費が嵩む時に、とても助かりました。

・友人、知人、職場からの援助

家が被災したことで、たくさんの人が力になってくれました。
被災した家から、応急住宅への引っ越しを手伝ってくださった方。
被災した家の壊れた窓にベニヤ板を打ち付けて塞いだり、屋根にブルーシートをかけて雨仕舞いをしてくださった方。
粗大ゴミの運び出しを手伝ってくださった方。
人の手が全く足りていなかったので、たくさんの方に駆けつけてもらえて、本当に助かりました。
また、防塵マスクやニトリル手袋、レトルト食品の差し入れなどもあればとても便利なものばかりでありがたかったです。
頑張りすぎてはいけませんよ。と、お菓子とお茶を送ってくれたり、好きなものをなんでも買ってくださいとアマゾンギフトを送ってもらったのも、嬉しかったです。気持ちが落ち込みやすい時期だったので、プレゼント的なものは気持ちがとても救われました。
職場の社長がお見舞金をわざわざ持ってきてくれたのも本当に感謝でした。

・火災保険

これはもう絶対入っておいたほうがいいです。入っていなければ、もう家の再建は不可能でした。火災保険ですが、オプションで地震や台風などの天災もカバーするもので、家財道具の保証も入っていたので、本当に助かりました。一時的に被災した直後に泊まったホテルの費用までカバーしてもらえました。

被災した時に助かった制度やありがたかったことをまとめました。
とにかくみなさんが色々気遣ってくれて、声をかけてくれたのが本当にありがたかったです。いつかお返しできればと本当に思っています。




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