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痛みの評価のための問診票と服薬情報提供書

「がん疼痛」に対する医療用麻薬の処方が増加している中で、痛みの評価の重要性がますます高まっています。がんによる痛みは、患者さんそれぞれの感じ方や生活に大きな影響を与え、客観的な評価が難しいのが特徴です。

そこで、より適切な疼痛管理や処方提案を行うために、NRS(Numerical Rating Scale)やFPS(Faces Pain Scale)といった評価ツールを用いた問診票と服薬情報提供書をGoogleドキュメント作成しました。

これにより、患者さんの痛みをより正確に把握し、一人ひとりに合った疼痛管理や処方提案に役立てることができると考えています。

NRS・FPS問診票

がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン(2020年版)を参考にして、「1日平均の痛み」「一番強いときの痛み」「一番弱いときの痛み」「体動時の痛み」などを評価するようにしました。聞き取りを行い、該当する数字に◯をつけていきます。

↓↓下記のリンクをクリックするとコピーが作成されます(PC)
https://docs.google.com/document/d/1amPmgGsX6ywIFF0mYhLkOxCVuEfchR6Bdw_X_2-ctrA/copy?usp=sharing

Googleドキュメントの編集方法|コピーを作成すると編集できます。PCの場合はリンクをクリックするだけでコピーが作成できます。スマホやタブレットの場合は画面上の「︙」からコピーを作成することで編集できます。原本に影響がでるので編集リクエストはご遠慮ください。

服薬情報提供書

医師や多職種と情報を共有するときは、聞き取りを基にした情報を服薬情報提供書(トレーシングレポート)を活用します。

Googleドキュメントで図を挿入するには、編集ツールの「図形描画」を使用します。Wordと感覚が違うので、最初は少しわかりにくいかもしれません。

↓↓下記のリンクをクリックするとコピーが作成されます(PC)
https://docs.google.com/document/d/1RkDsDOsyOiXHY56ljK_5gQT_D9Lgo9g2eAdGICNTLxg/copy?usp=sharing

Googleドキュメントの編集方法|コピーを作成すると編集できます。PCの場合はリンクをクリックするだけでコピーが作成できます。スマホやタブレットの場合は画面上の「︙」からコピーを作成することで編集できます。原本に影響がでるので編集リクエストはご遠慮ください。

参考までに、痛みの強さを評価するツールには、以下のような種類があります。

  1. NRS(Numerical Rating Scale): 痛みを0から10の11段階で評価します。0は「痛みなし」、10は「考えられる中で最悪の痛み」と定義され、患者は自身の痛みをこの範囲で点数化します。

  2. VAS(Visual Analogue Scale): 100mmの線の左端を「痛みなし」、右端を「最悪の痛み」とし、患者に自分の痛みの強さを表す位置に印をつけてもらいます。

  3. VRS(Verbal Rating Scale): 「痛みなし」、「少し痛い」、「痛い」、「かなり痛い」、「耐えられないくらい痛い」のように、痛みの強さを表す言葉を並べ、患者に現在の痛みに最も近い言葉を選んでもらいます。

  4. FPS(Faces Pain Scale): 患者に、現在の痛みに一番合う顔のイラストを選んでもらう方法です。これは3歳以上の子供の痛みの自己評価に有用であることが報告されています。

これらのツールの中で、がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン(2020年版)ではNRSが推奨されています。


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