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アニマルウェルフェア

フレブルちゃんと暮らしている方はみなさん動物好き(だと思います)。
ごはんやケアと一緒に広まってほしいのがアニマルウェルフェア。

1.アニマルウェルフェアについて

日本語に訳すと「アニマル=動物・ウェルフェア=福祉」
「動物福祉」とは一体どんなことでしょうか。

アニマルウェルフェア(Animal Welfare)は、日本語では、「動物福祉」や「家畜福祉」と訳される場合があります。
しかし、「福祉」という言葉が社会保障を指す言葉としても使用されていることから、本来の「幸福」や「良く生きること」という考え方が十分に反映されておらず、誤解を招くおそれがあります。
そのため、家畜(産業動物)においては、「アニマルウェルフェア」を「快適性に配慮した家畜の飼養管理」と定義しています。

~出典~
農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/chikusan/sinko/animal_welfare.html)

動物も魚も虫も生きるものはみんな感受性を持っていると考えて、心を寄せ、その命の誕生から死を迎えるまでの間、ストレスを極力減らし、満たされた健康的な生活を送ってもらうということ。

2.アニマルウェルフェアの基準および目標

具体的に国際的な基準として5つ定められています。
(1960年代英国で劣悪な飼育管理が問題となり、家畜動物の保護を確保するべきという理念が確立したのがきっかけ)

①飢えや渇きからの自由(Freedom from Hunger and Thirst)
健康維持のために適切な食事と水を与えること。
②痛み、負傷、病気からの自由(Freedom from Pain, Injury and Disease)
怪我や病気から守り、病気の場合には十分な獣医医療を施すこと。
③恐怖や抑圧からの自由(Freedom from Fear and Distress)
過度なストレスとなる恐怖や抑圧を与えず、それらから守ること。
動物も痛みや苦痛を感じるという立場から肉体的な負担だけでなく精神的な負担もできうる限り避けること。
④不快からの自由(Freedom from Discomfort)
温度、湿度、照度、など、それぞれの動物にとって快適な環境を用意すること。
⑤自然な行動をする自由(Freedom to Express Normal Behavior)
各々の動物種の生態・習性に従った自然な行動が行えるようにすること。
群れで生活する動物は同種の仲間の存在が必要。
~出典~
環境省Webサイト(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2708a/pdf/02.pdf)

3.日本の現状(採卵鶏)

欧米は21世紀に入り、アニマルウェルフェアが浸透しつつあるけれど、日本は国土の狭さもあってなかなか実現がむずかしいのも現実です。

たとえば卵。卵を産むニワトリの育て方には4種類あります。
① 放し飼い
屋外と屋内、自由に行き来できる幸せな子たち
(主にヨーロッパなどで主流)
② 平飼い
鶏を囲ったケージの中で地面に放して自由に動き回れる子たち
卵を産みたくなったら自分から箱に入って卵を産みます
雄雌一緒にいるので卵も有精卵
③ エンリッチドケージ
数階建てになっているケージの中には、とまり木や産卵のために巣・爪とぎはあるものの狭いケージに詰め込まれて母鶏たちは見た目もボロボロになってます
④ バタリーケージ
ヨーロッパではすでに禁止となっている飼育方法。
ケージが少し斜めになっていて産卵すると自動的に卵がコロリと転がって出てきます。
ケージが5段も積み重なっていることも・・・(1段であっても劣悪です)

4.日本の現状(食用鶏など)

食用の鶏肉はほぼ99%の養鶏場が平飼い。
(積み重ねたケージだと出荷時に糞尿を洗い流さないといけないのも理由の1つ)
ただし、平飼いといえども、地面に立っているだけでほぼ身動きが取れない狭いスペースで飼育している養鶏場が多いのも現実です。

スーパーで見ると時々すごい大きな「ささみ」を目にします。
狭いスペースで平飼いされている鶏は運動不足でとにかく大きく、足も太目、売り物になる胸やももに肉がついているため重さで足が外向きになっていることもあるそうです。
ささみの身にピンクの血管みたいなものが見えたり。
時には奇形で足が3本あったりという記事も過去に目にした記憶が・・・

豚も牛も同じ感じ。
放し飼いや平飼いはどうしても飼育コストが嵩むので、卵や肉自体の価格も多少高くなってしまいすが、飼育されている家畜のためにも、ヒト自体にも安心安全な気がします。

5.心掛けたいこと

大きなことはできないし、常には手に入らないかもだけど、アニマルウェルフェアを実現している生産者の方から購入すること。
最近はアニマルウェルフェアに取り組む企業が増えてきたので、意識の高い企業の製品を購入すること。
アニマルウェルフェアを伝えていくこと。

ポークランドグループさんのページご紹介します。
http://www.momobuta.co.jp/07_saisentan/saisentan02.html

少し話題がずれちゃったけど、ごはんについて考えるときにちょっとだけ思い出してもらえるとうれしいです。

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