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おねがいっパトロンさま!The Stage 〜ココロを詠え〜 感想

原作未視聴……ですが、どうやらオリジナルストーリーらしいということと、知ってる俳優さんが多いことと、推しがメインのひとりってことで見に行ってまいりました。
事前知識は、ステ公式のストーリーとアニメ公式サイトを本当にちょっとだけ、でしたが、めちゃくちゃ楽しめましたし、ラストは泣きました。
以下はネタバレありです。

全体

序盤、めちゃくちゃスピーディでした。
RALLUSの関係性と、今回舞台になる小学校の話をざざっと説明しつつ(呼鳥先生と葦切先生の話を声合わせることでまとめたりとか随所で工夫)
「心を止めてしまった小学生コウキくんを救うヒーローの物語」
「アサキが仲間というものを理解していく物語」
という本筋に突入していくわけですが、怒涛の序盤が嘘のように中盤以降は丁寧に丁寧に描かれていて、めちゃくちゃ◎でした!
個人的には、序盤はわりと感情が置き去りで、もしかしてコレ苦手なタイプの脚本かも?なんて思ってたんですが、中盤以降の丁寧さを味わってから思い出すと、スピード感の中でちゃんと↑の2つに頭がいくようになってたことに気づいて、感動。
コウキくんのお話も、家族愛のお話でよかったです。じょうじさんの割り切った大人でありながら、深い愛情を感じられるとても熱いお芝居、素敵でした。
呼鳥先生(泰一郎くん)と葦切先生(こばりょ)の先生コンビは前説からしてめちゃくちゃギャグ……で終始おもしろでしたが、最後は熱い友情っていう感じで。実はこの2人もアサキとさくたろー同様、お互いのことを心からは理解してなかった、みたいなところがあると思うので、ポラリスを葦切先生が受け取ったところを見て、この2人もここから始まっていくんだなぁと思いました。芝居の後の関係性が垣間見えるのって、嬉しいですよね……。

さくたろー

相関図見ただけで、あんなにアサキとバチバチしてると思ってた人、手を挙げてほしい。ってぐらい、アサキとバチバチでした。
責任感やパトレイサーとしての意識の高さから「僕ができなかった」「僕がやる」みたいなことしか言わないアサキ。
一緒に戦ってるはずなのに「僕たちが」と言ってくれないアサキに憤りを感じるさくたろー。
特に隣にいる(シュガーである彼のパトロンである)こともあって、余計に
「僕が」とアサキが口にする度に傷ついて、ぶつかってもいくけれど、パトレイサーとしてのアサキの意識の高さにあしらわれて、ずっとフラストレーションが溜まっている。
そもそも見ているところが違いすぎて(アサキはパトレイサーとしての仕事しか見てない、さくたろーはアサキを見ている)これは分かり合えないorもうそれでいい、ってさくたろーがなるパターンかな?とか勝手に想像していたのですが、ぽろっと、自然に、違和感や「急だな」感もなく「僕ら」とアサキが言ったのは、さくたろーと一緒に感動しました……。
私、スタミュミュ、はめステ、スイミュ、そしてツキステ。とBOXでしか俳優としてのTAKAくんを見たことがなかったので、怒鳴ったり掴みかかったり、荒々しい演技を見たのは初めて。
ここまで感情的になるシーンというと、ツキステ。12幕が1番近いとは思うんですが、あのどこか優雅さの残る感じとはもう全く違う、等身大の青年のイラつきや、はがゆさをドンっ!とぶつけた芝居に、思わず嘆息。
顔が綺麗で、声も柔らかめで、背も高い。優しくて穏やかな役が増えちゃうのは当たり前で、それでいいんだと思うんですよね。本業アイドルなんで。
でも、この役は新しい世界をしっかり開いてるなと思って、惚れ惚れしました。
あと、個人的に爆萌え&感動したのは、コウキくんの大切な記憶である、コウキくんが生まれる前のご両親の会話をアサキとさくたろーくんが「上演」するシーン。
お母さん役をやらせようって言ってくれた方に金一封ものでした。
女装は見たことあるし、お姉サマな役とかは今後出てくるかもしれない。でも、ガチの女性の役、しかも母親を演じる姿を見れることはそうそうないです。私、ほかの推しで見たことない。
優しい台詞、柔らかくて愛情深い表情と少し高めの声がめっっちゃくちゃ好きすぎて、思わず舞台を拝みました。
「本当に?」
「ふふっ、ちょっとくすぐったい」(照)
とかすごくなかったですか?奥さんとしてのかわいさと、母親としての慈愛が混ざっている芝居が上手い……。
友情でも恋愛でもないこの感情が薄っぺらくならないのすごいんですけど、もしかしたらツキステ。で無償で世界まるごと慈愛で包み込む役を演じ続けているTAKAくんにしてみたら、母親の子に向ける愛情はもうちょっと理解しやすいものなのかもしれない?とか、よくわからないことを考えました笑

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