web小説の求められる『エンタテインメント性』
web小説は普段から大衆向けの作品が乱立している。
それが当たり前、一般化している。
web小説の純文学作品が書籍化されたなんて話を筆者はまだ聞いたことがない。
ネットは基本的に多くの現代人が使っているツールだ。
それだけ沢山の人が書いているなら、純文学をこよなく愛し、書く人も居るはずだ。
しかし純文学ではweb小説に太刀打ちしにくいだろう。
それはやはりweb小説の評価のされ方が数の力(読者の数)だからだろう。
つまり順位決めである。
『小説家になろう』を引き合いに出すと、順位による小説の優越が決められている。
確かに小説は好みがあるからこれが勝ちでこれは負けなんてのはナンセンスかもしれない。
しかし読者からブックマークや、評価を頂くことによって多くの支持者を獲得し多くの読者を得ることに作者はどうしても重点を置く。
これは順位を決める他のweb小説にも当てはまる。
そして斜陽状態である出版社も読者が獲得しやすい小説を書籍化し多く稼ごうとする。
見込みが立つからというのはその通りだろう。
この形は『週刊少年ジャンプ』の読者アンケートにかなり似ている。
数を求めるというのはまさに大衆を求めるに他ならない。
大衆を求める作品だから大衆向け(エンタテインメント)になるのは当たり前だ。
そして本の世界も先にデータを集計し、書籍化する時代になったということだ。
良くも悪くも本も数の力(民主主義)が物を言う時代になったということだ。
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