見出し画像

たった『ひとこと』の重要さ。

週に一度、私が入浴介助させてもらう利用者さん。


この方は女性で90歳近いですが、認知症はとても軽いのでいつも会話が色々できます。


この方がよく、

『また膝が頑張ってくれた』

『腰が、痛くならないよう頑張ってるからお礼を伝えたのよ』

と、身体の一部を他の存在のような不思議な事をおっしゃるのです。



私は、“一人で個室で暮らしていて、ほとんど誰とも会話をしないで1日が終わるから、寂しくならないよう考え方を工夫しているのかな”くらいに思っていました。


それと、その身体の言い方が面白いので、笑ったり元気をもらっていました。



今日は時間があったので『いつも、自分の身体なのに、なんでお礼を言ったり他人のもののように考えているんですか?』と聞いてみました。


そうしたら、なるほど!と思いました。



『若い時はこんな事を全く思わなかったけど、

この歳になると、一人で出来ない事が増えて不安にもなって、

常に“助けてもらって生きている”という感覚になるんだよ。


だから、足も腰も私の意思で動かしているけど、

支えてもらっている気がしてくる。

宮崎さんみたいな介護士さんには、

特に支えてもらって生きてる。

だから、私の入浴に関わらない日も、いつも宮崎さんは

ひとことでも話しかけてくれる事が、すごく嬉しいんです。

いつも、ありがとうね。


この歳になると、ひとことだけでも声をかけてもらえたら

“気にかけてもらっている”“助けてもらえる”

という気持ちになって、安心するの』


とおっしゃったのです。


たったひとこと『こんにちは!』『元気ですか?』『天気悪いですね』これだけで、

孤独を感じている多くの高齢者さんは、気持ちが違うのかもしれません。



介護職は人手不足(働いていないと分かりませんが、そもそも人員の設定がおかしいです)で余裕がないけれど、


ひとこと言葉をかけられないほど、数秒を争っている人はあまりいないはず。


これは今勤務している施設でも、ミーティングで再三お伝えしていてもなかなかやってもらえないので、実際は気持ちに余裕がないと難しいかもしれません。


でも、こちらを読んで下さった皆さん、身内の方はもちろん、ご近所の方などひとことでお声がけしてみると、元気をプレゼントできるかもしれないので、よろしければ是非!


高齢者の方に、ひとことの優しさの輪が広がると良いなと思います。



さて、介護士もあと数日。


正直お別れが辛いし辞めたくないけれど、精一杯やってきます!!



今日も貴重なお時間を使って、読んで頂きありがとうございました(*^-^*)

 
亜希