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認知症の入り口の方の気持ち。

わーーーっ!!


この日記、1ヵ月も開いてしまいました。


そして今日ふと書こうとここを開いたら、

ちょうど1年前の今日、この日記を始めた


と知って、タイミングにビックリしました。



この1ヵ月は、色々と勉強をしていたり、勤務先の入浴介助で何度も熱中症っぽくなったり、自分のワクチン接種の副反応でダウンしていたり、余裕がなくなっていました。



・・・さて今回は、今日の利用者さんとのお話です。


これは、すでに認知症の方ばかりの今までの勤務先(特養やグループホーム)では感じられなかった事でした。



今の勤務先、サービス付き高齢者向け住宅で私は9ヵ月が経つのですが、


コロナ禍で、強い自粛になっているサ高住の利用者さんも、心身機能がどんどん落ちているのを感じています。



この短期間に、転倒される方もたくさんいました。
(施設ではなく住宅なので、居室内での行動は見守る事ができず)


普通に歩いている状態で出逢った方が、車椅子生活になったり、長期の入院で変わり果ててしまったりしています。



それで、今日話した利用者さんは、身体ではなく認知症ではなかったのに、ほぼ認知症になってしまいました。


とても気が強くて、しっかり者で、頑固な90代の女性なのですが、


少し前から、居眠りの時間が増えたり、会話があまりにもおかしかったり。


最近は、入浴時間にご自身で準備していた衣類を『何をしたら良いか全く分からない』とふさぎ込んでしまうように。


入浴の時間も、細かいほど覚えていたのに、全て忘れてしまっています。



私はコミュニケーションを大切に考えているので、今日の入浴でたくさんお話を伺ってみました。


この方から出てきた言葉は、


『急に何が何だか分からなくなったの』 

『何で忘れてしまうのか、すごく怖い』

『歳だから仕方ないけど、認知症になってしまったと思う』
(教科書的には、認知症の方は、自分が認知症だと分かっていませんが)

『だけど、昔の辛かった悲しい事だけは覚えてるんだよ』

『今こんな頭になって、すごく悲しいしツライ』


色々のお話ししているうちに、その方は泣いてしまいました。


しっかりしていた方が認知症に近付いていくとどう思うのか、これを5年以上の介護士経験ではじめて目の前で知りました。


もしかしたら、一番ツラい時かもしれません。


こんなに、入り口は悲しくツラい思いをしてしまうのか・・・



今日はとても勉強させてもらったとともに、これから自分にできる事を考える、ひとつのキッカケになりました。


一緒にたくさんお話をして、たくさん笑ってもらい、楽しかった!と入浴から帰られた事だけは良かったです。

 


今日も貴重なお時間を使って、読んで頂きありがとうございました(*^-^*)

 
亜希