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失敗が怖い人の話。

誰だって失敗するのは怖いし
失敗するのが大好きなんて人もいない。

仮に失敗するのが好きと公言する人がいたとしても
きっとその人は失敗を成長の糧にできることを知っていて、
失敗があるからこそたどり着ける可能性を信じているだけで
失敗そのものが好きなわけじゃないと思います。

ということで、今日は失敗について書いていきます。

ロシアかなんかの心理学者が言うには
成功の記憶より、失敗の記憶の方が強く残るといい、
それが失敗を過度に恐れてしまう一因にもなっていそうです。

ただ言い古された言葉ではありますけど、
本当の失敗とは、失敗を恐れるが故に挑戦すらせず、
成長や成功の機会を逃すことです。

そして本当に怖いのは
年を重ねれば重ねるほど、失敗するのが怖くなっていくという事実。

だから失敗が怖くて一歩踏み出せない人に
声を大にして言いたいのは、今のうちですぜ、ということ。
ちなみにそのとき、何歳であっても「今」のうちですよ、と言いますけど。

さて、まず考えてみてほしいんだけど
成功するよりも失敗することの方が多いってこと。

人生においても仕事においても
大事なのは自分の意志で選択することだって思っているけど
何の挑戦もせず、ただ成りゆきに身を任せるだけでいいわけがない。

仮に成功する方が失敗することよりも
ずっと可能性が高いとして、それを挑戦と言えるだろうか、と。

一流と言われるプロだって野球の世界でも打率3割だし、
サッカーの世界でもシュート成功率は30%程度。

ただ彼らは30%でいいやと思ってやっているとは思えず
一つの機会でベストを尽くそうとした結果の30%です。

ビジネスの世界でも柳井さんの一勝九敗という本がありますが、
成功するよりも失敗することの方が多いのは
必ずしも自分のせいではなく、そもそも挑戦とはそういうものです。

とはいえ、失敗は怖い。
失敗をしないにこしたことはない。

恐れなくなる方法はないのか。

上の方に年を取るとどんどん失敗が怖くなる、と言いましたが
一般論として子どもの方が恐れ知らずなのは未熟さが故でもあり、
たんにリスクを想像する力が足りてないからとも言えます。

問題の本質は何度も言いますが
失敗を恐れることによりなすべきことをしないこと
挑戦すらしないで、その機会を失うことです。

ということで
失敗を恐れて挑戦を避けるのではなく
失敗を恐れながらも挑戦できれば別に問題はないですね。

ただ実際のところ、たんに解釈の問題だと思うので
ここでは考え方、捉え方を変えてみてはいかがですか、という提案です。

「成功と失敗」という二分論を排除する

失敗を過度の恐れる人に多いのが
成功と失敗という二元論に囚われてしまいがちということです。

もちろん目標を立てる際には具体的に立てるべきだし
達成の水準についても明確にするべきです。

ただ実際の仕事においては成功と失敗は
必ずしも明確に区別できるものでも区別されるべきものでもなく
仮に成功だとしてもより良い方法はあるし、
反対に失敗だとしてもそこまで悪くないところもあります。

二分論に囚われず、andやmoreの発想を持つことが大事です。

「勝利への途中」という考え方を身につける

ひとつめと重なる部分もありますが
失敗を恐れる人は失敗の場面を点で見ていることが少なくないです。

その場面を切り出すと確かに失敗だし、不幸なシーンです。
ただ、もしかするとそれはそこから始まる大逆転劇の
冒頭のワンシーンに過ぎないかもしれない、という考え方です。

涯で一度も負けたことがないという宮本武蔵を
井上雄彦さんが描いたバガボンドという漫画のセリフでもありましたが
失敗を結果として捉えるのではなく、過程として捉えること、
一枚の絵ではなく、連続性のある映像として考えることです。

人生はクローズアップで見ると悲劇ですけど、
ロングショットで見ると喜劇ですからね。

「WHY思考」から「HOW思考」に転換する

最後はいつもと逆のことを言いますが
なんでできないんだろう、なんでうまくいかないんだろうと
原因を探すアプローチはとても重要ではありますが
悲観的な気持ちをさらに強めてしまうことにもつながりかねません。

客観的にデータやファクトに基づき、分析することも
意思決定することもめちゃくちゃ重要ではありますが
できていないこと、できなそうなことに目を向けるだけでなく
どうすれば失敗を回避できるのか、どうすれば悪い結果にならないのか
という思考に意図的に転換することも重要です。

だいたい失敗を恐れない人はそもそも視野が狭かったり
志向が浅かったり、リスクヘッジが足りていないだけですよ。

やったことないことに挑戦したり、環境が変わったりと
未知に対する恐れを持てるのは賢い証拠ですからね。
その賢さを少し、未来に向かって使えばいいだけです。

これまでも変化が多かったし、きっとこれからも多いはずです。
挑戦することが求められることもたくさんあると思いますが、
失敗を過度に恐れて、挑戦を避けることがないようにしてほしいです。

以上、ご確認ください。

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