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仕事のセオリー「中間位置をとる」

鈴鹿ポイントゲッターズが八百長指示疑惑で燃えてますね。

どちらの主張が正しいのかは分かりませんし、もしくはどちらも正しくないのかもしれません。ただこういう紛争を終息させる役割を担っていた者としては、解決金として2500万円を支払った際に、口外禁止条項つけなかったのかなーという点は気になります。ついてても無視しているのかもしれませんが。

どれくらいの期間、働いていたのかも調べてませんが、41歳という現在の年齢、またサッカーチームというスポンサー料に依存しがちで利益を出しにくく、かつ、内部留保が少ないであろう組織の退職金的な位置づけとしても2500万円という高額な金銭を解決金というよくわからない名目で支出するのはいい判断ではない気がしますよね。ま、いいんですけど。

毎朝、新聞やスマホ、PCでニュースを読んだ後、コーヒーを飲みながらこれを書いているわけだけど、このゆったりした時間がいつまでも続かないですよね、そろそろリハビリして、バリキャリモードに戻らないと(そんなモードだったことないし、40のおっさんが使っていい言葉じゃなさそうだけど)。

中間位置をとる

さて、自分の中にある仕事のセオリーについて書いているわけだけど、今日は「中間位置をとる」です。

サッカーでもバイタルエリア(DFとMFの間)やハーフスペース(5レーン理論の中央と再度の間)、単純にギャップ(二人の相手選手の中間)、ポケット(スペイン語だと「エントレ・リネアス」というらしいですね)を有効に使うのがトレンドですよね。逆に分かりにくい例えですけど。

仕事においては、二つの意味があります。

一つ目は集団におけるポジショニング。

組織におけるすべての仕事を定義することはとても難しく、たいてい、だれの人の仕事かわからないような仕事があります。ジョブディスクリプションが明確に定められていない日本企業だと余計にそんな仕事があります。

いい仕事をするためには自分の求められている役割を確実に、できれば求められている以上にこなすことが大切であることは当然です。ただ自分の所属する組織をより高みにあげるためにはそれだけでは不十分で、自分の役割を超えた仕事をしていかないといけません。そこで組織と組織、人と人の間の仕事を拾っていきましょう、となるわけです。

これにより組織が円滑に運営されることはもちろん、自分の能力も開発されますし、視野も広がります。また組織、人からの信頼も獲得できます。もちろんできない仕事を拾って、実際もできなければ反対のことも起きますし、自分の役割すらこなせていないのに、それ以外のことをやって自己満足してもしょうがないですけどね。

二つ目は考え方。

世の中、いろいろなところで二者択一で考えてしまう問題対策。善と悪、理想と現実、原因と結果、心と体、事実と虚偽などなど、シンプルに考える方が分かりやすいし、二項対立で考えた方がいい場面も確かに多いです。

ただ多くの場合、世の中はそんなに単純じゃなくて、両方に良いところがあり、両方に悪いところがあります。どちらかが正解でどちらかが不正解なんて言いきれません、そこで、大事なのがどちらにも加担しすぎずに中間位置をとる意識です。

弁証法的なスパイラルな思考(テーゼとアンチテーゼからのアウフヘーベン)も同じように概念的には同じ感じかなと思っています。

自分が正しいとするスタンスがあったとして、それに固執することは真実から目を背けてしまうこともあります。常に相手側の立場(自説に対する反論)を考え、それに対して再度反駁することで自説の有用性をもって、周囲を納得させていくためにも、意図的にフラットであることが大事です。

どちらも簡単じゃないですけど、簡単じゃないからこそ、それができたときに大きな成果、効果があるわけです。

ということで今日の仕事のセオリーは「中間位置をとる」でした。


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