【テキドラ】ぴーちゃん

ぴーちゃんという鳥がいた。
その鳥は、9年前家にやってきた鳥だ。

俺はぴーちゃんを飼っていたわけではない。
ぴーちゃんは時々どこかから現れるのだ。

ぴーちゃんはスズメくらいの鳥で、
色は黄緑や紫色が入っている。

ぴーちゃんは頭がいいので、
俺たちが喋った言葉は何となく理解できているようだ。

ピーピーと鳴くのでぴーちゃんと名付けた。


俺は27歳のとき、ぴーちゃんの夢を見た。
そこでは、「ファンが俺の話を聴く会」が月に一度開催されていた。

夢から覚めると「俺の話」は終わっていた。
しかし、その話が終わった後に、
6人ほどが残り「俺の話をさらに聴く会」が行われることになっていた。

俺は音楽をかけた。
その時かかっていた音楽が俺の思っていた雰囲気ではなかったので、
俺はCDコンポを操作し曲を変えた。

俺は、その夢で見ていたぴーちゃんを思い出して泣いていた。
既に死んでいたからだ。

その「俺の話をさらに聴く会」で、俺はゲームを紹介した。
それはじゃんけんをして勝った方が、
ぴーちゃんに命令をできるというゲームだ。

ぴーちゃんは日本語が理解できているようであったので、
命令はなんとなく理解しているようだった。

俺は、夢の中でぴーちゃんとたくさんたくさん遊んで、
とても懐かしい気持ちだったので、そのゲームを思いついた。

もちろん命令といっても、
例えば少し飛ぶとか、ピーと鳴いて、とかそういったものだ。

しかしぴーちゃんはあまり飛ばず、
どちらかというとジャンプをしたり、動いたり、ピーと鳴いたり、
少しずつ鳴いたり、そういうことができるのであった。

俺は泣いていた。
そこで俺はさらに目が覚めた。


そこは現実の世界だ。

俺は、今「俺の話をさらに聴く会」だと思って目を瞑りながら、
周りの人に、何やらぴーちゃんのゲームの説明をしようとしていたが、
だんだん現実であることが分かってきた。


俺がもう一度寝ると夢の続きが始まった。


今度は俺の友人が語り始める。
照明効果がついた。

そうすると、俺のお父さんの設定である中年の男がやってきて、
後ろに一列に並んでいる人達にも照明が当たる。

主人公らしい女が少しダメージをくらい、倒れた。
中年の男がかっこいい背中を見せながら去っていく。

俺はメモを取ることにした。
忘れないようにメモを取ることにしたが、
もういくらかのことは忘れてしまったように思う。

2017年5月28日午前5時9分。

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