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スピーチとプレゼンの極意:1.発想法②

英語専門家対談ライブ動画【桐嶋亜樹☓高橋まき】

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数字や全体像を見せるスピーチ・テクニック

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Maki:(英語で話を展開するために)3つのことが大事だと思います。

まず「3つが大事」と数を出すことで皆さんの心の中に3つ引き出しが生まれます。(3つあるのか!)というふうに。

これで聞きやすい状態になります。スピーチのときにも使う手法です。「今日、大事な点は3つある」という具合に。

すると、聴衆の心の中に1個ずつ「入れる場所」ができていて1個ずつ順番に入ってくるから、覚えやすく混乱しないんです。

フリップを最初に見せたのは、その理由もあります。全体像をまず、とらえてもらうためです。

どこかに旅行するとき、ガイドさんが「今日はAとBとCに行きます」と言ってくれたら、心の準備ができます。

もし何も事前に聞かされず、ただ目的地に引っ張られたら混乱するし、覚えるのも大変です。ごちゃごちゃしてるから。

だから、聴衆の頭と心を最初に準備してあげるのです。

「今日は3つありますよ」とか「全体がこうで、どの順番で行きますよ」って。

これを最初に出すのがすごく重要です。

「知識がないから話せない」の対策

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Maki:発想法のところで、話せない原因が2つあって、1つ目は「知識がないから話せない」でしたね。

では皆さん、1個目の理由、そのトピックに関して知らないときの対策は?

「そのトピックそのものに関する知識を増やす」で良いと思います。それに尽きるんです。

私はIELTSという留学用の足切りの試験のスピーキングも教えています。

皆さん、IELTS対策の勉強をされてますが、勉強時間をあまり取れない方が多いので、実は大事なポイントが5つあります。

「日本語で知識を増やす」というのは最後のポイントです。ドラフトなどを用意するといいですね!その分野に関する。

IELTSは大学や大学院に入るための試験なので、アメリカとかイギリスの英語圏の大学一年生が「◯◯学入門」で読むようなテキストです。

そのレベルの単語や例文をまとめたものを分野別に作っておくと良いです。

特に自分の苦手な分野、未知の分野でテスト対策なら過去問で出ている分野で苦手箇所のドラフトを作っておくと良いです。

それが「5つのポイント」の最後の1個です。

それ以外に何があると思いますか。知識がなくても、一定量を話したいんです。そのトピックに関して。

どうしたらいいですか?1つは「5W1H」ってありますよね。WhyやWhat、Howの疑問詞。

その質問を自分に投げかけて、それに答える形で細部を入れる方法です。知識はないけれど細部を入れていく、というやり方です。

もうひとつ(2つ目)は五感です。過去の思い出などを、言葉じゃなくて映像で、それを感覚で思い出して、英語で描写していく方法です。

もうひとつ(3つ目)は「あなただから話せない」ってことです。

あなたに知識がないから話せないので、その分野の知識を持っていそうな人、いっぱい話せそうな人の振りをして、

(その人ならどう話すだろう)って想像するのです。少し、これは想像力が必要です。

4つ目のポイントは、これはIELTS対策にも使っている方法です。あの試験は「話せないと終わり」なんです。口ごもると減点されるんです。

だから、知らなくてもどんどん話す必要があります。

だから「なぜそのトピックについて話せないか」理由を言ってください。それは言えるでしょう?「よく知らない」「経験がない」とか。

突破口を開きます。黙ってはダメなんです。

「日本語では言えるけど英語で話せない」の対策

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Maki:今度は2個目の「話せない理由」です。

アイディアはいっぱいあるけど英語での表現がわからない、という。これに関しては2つあります。

日本語では言えることが英語で言えない、という状況。これは中級者に多い悩みです。

Aki:そういう中級者の方は時々いらっしゃいます。私の教室でも以前はそういう人が多かったです。

Maki:私たちは日本語の天才なんですよ。日本語では、すごく複雑なことを複雑な文型で1回で言えます。

「それと同じことを英語でできますか」ってことです。母国語じゃないから出来ないですよね。

「専門用語がわからない」からでしょうか?

それもそうなんだけど、「専門用語がわからない」で止まっちゃうとそこで止まってしまうから、それを自分の言葉で言い換えられないかな。

私がここに書いてるのは、日本語で言いたいことを簡単な日本語にする、ということ。

「五歳児英語」など、いろんな呼び方がありますよね。日本語内での発想の転換です。

具体的にどういうものかというと、短いセンテンスを「and」「but」「or」「because」でつなげていく。

小さな子供はそういう話し方ですよね。「〜なの」⇒「そうだったの」⇒「〜なの」⇒「それはなぜ?」…みたいな感じですね。

それをつなげていくと話せます、というのが1個目です。

2個目は文法の問題です。「主語を変える」方法です。Sは「subject(主語)」です。文型そのものの話です。

例えば、「I(私)」という主語で言い始めて複雑な文法を使って、途中でそれ以上言えなくなったとき、言い直しせずに主語を変えてください。

この方法を使うためにはいろんな文型を深く知っておく必要があります。まずそれがベースになります。

文型に習熟してないと手駒がないんです。でないと、別の主語に変えようとしても、できずに悩むことになります。

特に「話すための文法」は、見てわかるだけじゃダメです。見てわかって口から出る。そして応用できる。

時制を場面に応じて変えられる、とか、主語が変わったら数をそろえて言うとか。

「目的語を取る動詞」と「目的語のない動詞」がありますよね。そういう形を全部正しく組めますか。

さらに、単語をつなげる連結などが入ると、全体としてのクオリティがより高く聞こえるので、お勧めです。

高橋まきさんのプロフィール詳細

Maki@英語プレゼン&スピーキング


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