スピーチとプレゼンの極意:2.ロジック①
英語専門家対談ライブ動画【桐嶋亜樹☓高橋まき】
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日本語の字面を英訳しただけでは不十分
Aki: 次はロジックですね。
Maki: これは、日本の学校で教えてくれないんです。
日本語は、わりと曖昧にロジックを言ってもなんとなくわかってしまいます。
だから、それを英語に字面だけ直したときに、日本語を英語にそのまま訳したとき、作った英文が正しくないときがあります。
ロジックは、1センテンスだけではなくA⇒B⇒C⇒Dとつながったときに、きちんと、意味が通って流れていくかっていうことです。
大きく分けると、2つあります。また、数が出ましたね。皆さんの心に「2つの引き出し」を準備してください。
好きな季節をロジックで説明する訓練
1つ目は日本語でもできます。クイズみたいな形で。春夏秋冬がありますよね。
4つの季節でどれがお好きですか。それで理由はなぜですか。それを日本語で言ってみてください。
Aki: 今までの質問の中で一番簡単ですよね。
Maki: 日本語でいいので書いてください。
何の季節が好きなのかはっきりわからない方も、春と秋の2つが好きな方も、あえて1つだけ選んでください。
それで、なぜかという理由を入れます。私は冬が好きです。
Aki: なぜですか。
Maki: それを答えるとヒントになってしまいます。
Aki: (視聴者さんのコメントご紹介)
「春が好きです。桜が咲くからです。」
「冬が好きです。空気が澄んでいるように感じるからです。」
Maki: お答えいただき、ありがとうございます。日本語では、皆さんのお答えは(なるほど)と思えます。
が、それを英語にしたらロジックが通っているでしょうか。
Aki: そこを考えるのですね、好きな理由として。
意見の違う人を納得させるのがロジック
Maki: そうです。1つ説明させてください。ロジックとは何ぞや。
あなたとは意見が全く反対の方。
例えば、春が好きです。花がたくさん咲いて気候も穏やかだから。
花や穏やかな気候が嫌いな人もいるんですよ。この世界には。皆さんは花が好きだと思うけど。少し私と一緒にその線で考えてください。
ここからが重要です。その人に向かって、あなたの理由を、「なぜなら」という理由を言ったとき、(おお!)と納得してもらえるかどうか。
私の好き嫌いとは違うけれど、あなたのその理由付けには納得できるっていうのがロジックです。
Aki: あ〜、そうなんですね。
日本語のロジックは英語で成立しにくい
Maki: 皆さん日本語はすごく綺麗で、私も日本語としては「なるほど」と申し上げました。
それは日本語だから意味が通るけど、どうですか、皆さん!今の答え。
冬が好きな理由として「空気が澄んでいます」。空気が澄んでるのが嫌いな人が見たら、それが理由にはなりませんよね。
「空気が澄んでいるから冬が好き」とは言えないのです。
空気が澄んでるのが嫌いだったら、空気が澄んでる冬は嫌いってことになるでしょ。
だから、その人が理由を聞いて、(自分とは思いが違うけど納得できる)
っていうところにストンと落ちるのが、説得力、ロジックなんです。
高橋まきさんのプロフィール詳細
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