MY STORY①私の暗黒期-浪人時代

1.暗黒期のはじまり

私の暗黒期は2回ある。
1回目は、浪人時代。
もともと上昇志向が謎に強かった私は、日本の最高峰の大学に行きたい、そう思って意気揚々と浪人した。
実家から通える予備校がなかったため、予備校の寮に入り、そこから予備校まで自転車で通う生活が始まった。ここから1年後には、行きたい大学に入学するのだ、とやる気に満ちていた。

私は当時付き合っていた彼氏がいて、暗黒期の始まりはこの彼氏も大きな原因だった(ただ、彼氏が悪いとは思っていないw)。
恋愛依存体質ではないと思っていたが、彼氏は大学に合格して大学生活を満喫、片や私はひたすら勉強。彼氏のmixi投稿をこっそり見ては、ひとりで辛くなっていた。
彼氏が楽しんでいるのを喜びたいのに喜べない、そんな自分の心の狭さも嫌だった。

予備校は幸いにも同じ高校から来ている友人たちもいて、ひとりじゃない。
ただ辛かったのが、寮にも入っていたので一人になれる時間が少ないこと。
寮は個室だったのだが、それでも、24時間物理的に家族以外の誰かがそばにいる生活が苦手だと気づき始めた。

予備校で勉強が辛いと思ったことは、ない。
辛いと思ったのは、一人になれないこと、彼氏は楽しんでいるのに自分は環境にモヤモヤしていて彼氏にもわかってもらえないこと。これが本当に辛かった。
私が好きな潜在意識的に言えば、何か目的があってこの現実を落としているのだが、当時はそんなことも知らず、ただただ勉強に打ち込めない日々だった。

2.彼氏との別れ

そんな様子を見かねてか、センター試験も迫ってきた10月に彼氏から別れを切り出された。
この出来事が追い打ちをかけて、勉強が全く手がつかなくなり、予備校をやめ、予備校の寮も辞めた。
「帰ってきて良いよ。」という両親の言葉に本当に救われ、私は実家に戻った。この環境を抜け出せる、と正直ほっとした自分もいた。
そこから約5か月間の自宅浪人生活が始まった。

3.ただただ、自分と向き合った自宅浪人生活

自宅浪人生活は、ただただ辛かった。
勉強は全く手につかない、食欲は全くない、なぜか精神的に息苦しくなってしまう・・・勉強が手につかないので、ひたすら自己啓発本を読む日々だった。美輪明宏さん、江原啓之さんの本をよく読んでいた。同じ本を何度も何度も読んで、自分の心を落ち着けていた。メンタルへのアプローチはこの頃から好きだったのだと思う。
両親、祖父母は、そんな私を何も言わず、見守ってくれた(あ、正確には、祖父には「なんで戻ってきたの?」と1回聞かれたが、「どんな理由だって良いよね。」と祖母がフォローしてくれた)。
祖父からは後で、「家に帰ってきたときは、もうダメかと思った。」と言われ、本当に心配をかけたのだと思った。

4.暗黒期脱出

家族のサポートと自己啓発本のおかげで、最低限の勉強を行い、なんとかセンター試験と大学別の二次試験を乗り切った。いつから勉強が手に着くようになったのか、どれぐらい勉強したのか、この辺りの記憶が全くない。辛かったから消し去ったんだな。
結果として、振られた彼氏と同じ大学に行くことになったが(決して追いかけたわけではないwやりたいことがある大学がそこだった)、夫に出会えたのもこの大学だったので、本当に良かったと思う。浪人開始時に行きたいと思っていた大学ではなかったが、あの暗黒期からよく頑張って抜け出せたと自分を褒めてあげたい。お疲れさま。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?