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日々を編む(9)

※画像はikuelléさんとMIKU FUKAMITSUさんの二人展

20221004(火)

「あるノルウェーの大工の日記」、面白いから読み終わってしまうのが惜しくて、なかなか読まずにいる。本と言えば、三國さんのエッセイ本を読みたい。電子版があるのか、あったとして紙で買おうか電子で買おうか、なかなか悩ましいところ。さっと調べてみればいいのに、億劫で動き出せない。買い物したいときはいつもこうだ。店や通販サイトに物が所せましと並んでいるのを見ると、目が回って疲れ果ててしまう。それがわかっているから、よほど元気でないと出かけたり調べたりできないのである。

業務にあまり力が入らない、少し疲れているかもしれない。作業開始のためにクリップを外すだけでため息が出てしまう。業務で使用しているクリップには様々な大きさがあって、握力の強い男性はクリップの限界ぎりぎりまで紙を留めてくることがあり、そういうとき(まさに今日)はクリップを外すのに大変苦労する。作業終了後には受け取ったときと同じように留めて返却をしなければならないが、留めるのに苦労するのも空しいので、無理せずに一段階大きいクリップを使うことが多い。使い分ければいいじゃないかと思うが、彼にとって不具合が無いのなら、使い分けるという発想が起きないのも仕方がないのかもしれない。

20221005(水)

朝、ゴスペラーズを聞いてめちゃくちゃに癒される。いいわ~……。忙しい1日だった。

20221006(木)

引き続き忙しい。せめて癒しが欲しいので、自宅のノートPCを持ち出して、昼休みにグラニーモチーフを考える。限られた段数・限られた編み方で可愛くするのは難しい。編んでみないことには何とも言えないが、どうにか安定したらいい。
ショール用の糸を引き続き探さないといけない。ある程度固くて、細くて、長編みの裏側がくっきり際立つような糸がいい。ダルマのシェットランドがやや太いながらもよさそうだったが、価格のことを考えると手が出しにくい。よいものはいい値段がする、を体現したような糸だと思う。ブリティッシュファインを見に行きたいが、置いてありそうな最寄り店が思いつかない。ITORICOTに行ってみるのはアリかもしれない。しかし工業糸はパターンとして発表しづらくなる……なかなか悩ましい。

20221007(金)

忙しいがケリをつけて整骨院へ。今の先生は、施術はもちろん、「何か喋らなくては」という緊張を持たせないところがいい。施術の片手間に取り留めのないことを喋る。こういうとき、口から言葉が先に出て、あとから自分で「ほ〜そうなのか」と思うことがある。編み物をしながら編んでいるときにもこうなる。

20221008(土)

家事を少しして、働くセーターを編む。今のところ手がきつくなったり飽きたりせずに編めている。ありがたいことだ。

20221009(日)

いつもの時間に目が覚めたが、ずっと起きられない。自己嫌悪が酷い。昼過ぎに、食べるものがないので外に出る。どうやら爆弾低気圧と満月が重なっているらしく、であれば不調も仕方が無いだろう、ということにする。午後は開き直ってずっと寝ていた。

20221010(月) スポーツの日

ikuelléさんとMIKU FUKAMITSUさんの二人展へ。素敵な空間、素敵なひと、素敵な作品。ライチョウがあまりにもよかったのでオーダーする。収集欲とか所有欲があまりないので、飾る以外に性能のないものに纏まったお金を支払うのは初めてかもしれない。その価値は十二分にある。
その足でkeitoで散財、サイゼリヤで散財。久しぶりにたくさん歩き、たくさん食べ、たくさん飲んだので酷い酔い方をした。よくわからないカオスな夢を見た。

20221011(火)

起きたらとても寒くて、その感覚で服を選んで外に出たら暑かった。引き返すわけにもいかず職場まで行き、インナーを一枚脱ぐとすごい汗をかいていた。午後のうちはやや肌寒く、しかし脱いだインナーを着ると暑いんだろうな、という感じ。毛糸で編んだブランケットを出して椅子に敷いておく。ぬくもりは気持ち程度だか、見た目が暖かくなって気分がいい。
昼食はお弁当を買って、外で食べる。日光が暖かくて気持ちいい。思うさまぼんやりして気分転換ができた。歩いてもよかったかもしれない、明日以降にやってみようか。
久しぶりにココアを飲んだ。
ここ数日頭を悩ませていたソックヤーンのモチーフに目処がついた。形はシンプルにして、ソックヤーンのごちゃごちゃした色彩が楽しめるようにしたい。せっかくだから重量計測をする気でいるが、完成はいつになるのか。計画どおりに進行するならソックヤーンが少し足りないが……手持ち糸を使う企画が、気づいたら糸が増えようとしている。編んだら増えるよ!というやつ。

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