ストック知識 論理トレーニング 101題
論理トレーニング 101題
1章 接続表現に注意する
論理的になるためには接続表現に自覚的になること
主張の方向が変化しない→付加(そして)
主張の方向が変化する→変化後の主張が言いたいこと→転換(しかし)
→変化後の主張は副次的→補足(ただし)
論理関係における注目点 1 主張の方向性を見定める
2 主張の軽重を見積もる
一般的に、「すなわち」はほぼ同じ内容の言い換えであるため、前後の文脈をひっくり返しても文として成り立つ。
これは「そして」や「しかも」にも当てはまる
B。なぜなら、Aであるからと言えれば、A。だから、Bが言える
2章 議論の骨格をつかまえる
解説 A=B
根拠 A→B(A。だから、B)
付加 A+B
転換 A⤵︎B(A。しかし、B)
ある主張を読み、どういうことと反応するのか、またなぜと反応するのか。
前者ならば、解説。後者ならば、根拠づけ。
主張堤示文の取り出し方には2つの方法がある
1 AとBが解説(A=B)の関係にある時、それは内容的にひとまとまりとなる。そこで、AかBのいづれか、よりコンパクトかつ的確に表現している方を主張堤示文とする
2 AがBの理由を与えている時(A→B)、基本的に言いたいことはBであり、Aはその正当化のために使われている。
そこで、主張堤示文としてBを取り出す
(論証型ユニット)
根拠
↓
主張堤示文=解説
「A。だから、B」という流れでBに言いたいことがあるようなタイプを「論証型ユニット」と呼び、「B。なぜならA」という流れでAに言いたいことがあるようなタイプを、それに対して「解明型ユニット」と呼ぶ。また問題提示文とも言える
(解明型ユニット)
問題提示文
↓
理由(主張)=解説
建物の構造を見たなら、次は建物の配置、それらユニット相互の接続関係
1 同方向の主張が付加されている(A+B)
2 主張の方向が転換される(A⤵︎B)
1 議論を建物の配置された街並みのようにして捉える
2 各々の建物には、主張堤示文ないしは問題提示文がいわば「表札」として掲げられている
3 建物の内部は、解説と根拠という2つの関係で構築されている
3章 論証とはどのようなものか
論証とは
前提A→(導出)結論B
結合論証 複数の主張がそれぞれ単独では根拠としての力を持たず、組み合わされて初めて一つの根拠たりうる場合
合流論証 複数の主張が単独でも根拠とひて働き、それゆえ複数の根拠が一つの結論を支えている場合
論証の構造を捕まえるには、まず結論を押さえ、その結論の直接の根拠を探す。そひて、さらにその根拠となる主張に対して何か根拠が提示されているかどうかをチェックし、あればその根拠を捉える。この手順を繰り返してく。
言い換えると、まず主張堤示文を把握して、それからその「建物」の内部を探索する、そしてそれを入れ子状担った各部屋毎に行う
演繹とは根拠として示された事柄を認めたのならば、その結論も必ず認めなければならない。
推測とは根拠に示された内容を積極的に越えようとする。(仮説形成)。
したがって、推測は導出の確実性において演繹よりも劣る。
4章 演繹の正しさ・推測の適切さ
根拠を認めたならば結論まで一本道になるのが演繹、いくつかの道があるがその中でありそうな道を選び出すのが推測
対偶 AならばB=(Bではない)ならば(Aではない)
裏 =(Aではない)ならば(Bではない)
逆 =(BならばA)
Pの時だけQの条件構造:Pではない→Qではない(Q→P)
間違った演繹は1 逆や裏の条件構造となっている
2 「のみ」や「だけ」の構造を的確に捉える
前提が隠れている代表的なパターン
1 すべてのAはBだ。だから、このaはBだ
この論証には「このaはAだ」という前提が隠れている
2 AはBだ。だから、AはCだ。
この論証には「BはCだ」という前提が隠れている
3 Aではない。だから、Bだ
この論証には「AかBかのどちらかだ」という前提が隠れている
彼女は菜食主義者だ
↑仮説形成 ↓説明
彼女は野菜しか食べない
また仮説の根拠であり、仮説によって説明される事柄を「証拠」と呼ぶ
仮説 仮説+補助前提
↑仮説形成(推測) ↓説明
証拠+補助前提
仮説が説明しようとしているのが証拠であり、前提は仮説が説明しようとしているものではない。
仮説形成の前提の役割は、仮説形成と合わさって証拠となる事柄を説明する論証を作ること。
推測の適切さ、説得力
1 仮説は証拠となる事柄を適切に説明しているか
2 他に有力な代替仮説は考えられないか
因果関係を探る
2つのタイプの現象AとBが伴って生じる時
1 偶然
2 AがBの原因
3 BがAの原因
4 AとBの共通要因Cが存在する
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