一言で表すために、つれづれと文章を書こう

メインディッシュはそれだけを食べても美味しくない。あれはコース料理の中にあるからこそその美味しさが十分に味わえるのだ。

長い文章でも、要約すれば一文にまとめられたりする。かなり強引でもエッセンスを引き抜けば大抵の文章や作品でできる。それは「行動しろ」だったり「生きろ」だったり「人を殺すな」だったりする。

だけどそれらは、その文章があるだけじゃダメなんだ。そこ至るための過程、それを装飾するパーツ、演出、根拠、補強、展開、それらがあってこそ最後の結論が生きる。

結論や主張をつたえるためには様々な工夫が必要なのだ。

人間の内部にある感情や心の機微はそれ自体とても面白い。でもそれをただありのままぶちまけたとしてもなんの作品にもならず、誰かの日記として終わってしまうように。作品には作品としての、展開や洗練というものが必要だ。

人に見てもらうためには、腹の奥底から取り出したの黒々と光る本音がキラキラ輝やき出すまで磨かなければならない。

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