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【ポケスリ】げんき回復量▼▼について  なぜ嫌われているのか?

 無料部分で完結します。有料部分で今回使ったグラフ等のスプレッドシートを置いています。

 「げんき回復量▼▼」(以下、下降補正)のせいかくは非常に嫌われています。私もそうです。ですが、実際にどの程度悪影響があるのか具体的な数値としては知りません。これを明らかにし、本当にこの補正を避けるべきなのか考えていきます。

※注意
現在(1.0.11ver)の時点で書いています。
検証中の項目を含んでいます。


げんき回復量▼▼の効果量 0.8倍

 これはポケモンの性格によって発生します。具体的には、さみしがりすなおおっとりおとなしいせっかちが該当します。全てのせいかくが同じ確率で抽選される場合、20%の確率でこれらが付与されます
 下降補正は睡眠とメインスキルによるげんき回復量に影響するとポケスリWikiに書いてあります。効果量は0.8倍です

 同サイトのげんきマクラについてのページで「げんき回復量増加のせいかく補正だけは作用して60%回復するが、他の性格の場合はたとえ元気回復量減少補正を持っていたとしても50%回復する。」(ポケモンスリープ攻略・検証Wiki 「げんきマクラ」より引用)とあります。つまり、下降補正はげんきマクラの回復量に影響しないということです。

睡眠による回復量

睡眠による回復量のグラフ 筆者作成
上記の表 筆者作成

 上の図はせいかくによる補正を含めたげんき回復量のグラフになります。青が無補正、赤が下降補正、黄色が下降補正にかいふくのおこう使用時、緑が上昇補正を表しています。縦軸がげんき、横軸が睡眠スコアとなっています。点に沿って書いてある点はその睡眠スコアにおけるげんき回復量となっています。睡眠によるげんき回復上限は100%なので、そこを超えるとグラフが横になっています。これらから下降補正と下降+おこうについて分かることを紹介します。

下降補正はげんき100%に出来ない

 下降補正の場合、睡眠だけでは最高で80%までしかげんきを回復できません。げんきは10分に1消費されるので、200分(=3時間20分)のげんきを回復できていないということになります。また、検証中ですが、げんきが多い程おてつだい時間が早くなると考えられています。これは20%毎に変化すると考えられています。げんきが150~81%のときおてつだい時間は0.455倍となるとされています。最大でも80%までしか回復できないということは、この区間に到達することができないためおてつだい時間が長くなってしまいます。これがげんき回復量下降補正が嫌われる主な原因です。
 加えて、寝起きにげんきを100%以上にしづらくなっています。げんきマクラやメインスキルによる回復上限は150%です。これによりげんき100%越え、おてつだい時間は0.455倍の期間を長くするという作戦が多く行われています。これには睡眠によりげんき100%近くまで持っていく必要があります。下降補正は最高で80%までなので、げんきオールS1つではこれを行うことが不可能です。回復役を2体以上編成する、他の高レベルげんき回復系メインスキルを採用するといった方法を取らないと実現できません。だからこのせいかく補正は避けられています
 一応、前日にげんきを20%以上残し、睡眠スコア100を取ればげんきを100%にすることが出来ます。このように2日に渡って考えればげんきを100%にすることはできますが、それを維持し続けるのは難しいです。なぜなら、げんき60%(=10時間)減った時点で睡眠計測を行わなければならないからです。回復系メインスキルで多少猶予は生まれますが、現代社会において10時間前後しか起きていられないという方は稀でしょう。

・睡眠スコアが大きい程回復量に差が出る

 無補正と比較すると睡眠スコアが高い程回復量に差が生まれていることが分かります。つまり、毎日長く寝る人ほど回復量を無駄にしているということです。裏を返せば、あまり寝られない人にとってはそれほど大きな損出ではないと言えます。

・下降補正+かいふくのおこうは睡眠スコア63でげんき100%

 下降補正があってもかいふくのおこうを用いればげんき100%に出来ます。その場合、最小睡眠スコアは63となります。321.3分(≒5時間20分)とショートスリーパーの方でも達成できる数値になります。
 ただし、これを維持しようとすると毎回かいふくのおこうを必要とするため課金が必須になります。お財布次第ですが、あまり経済的とは言えません

メインスキルによる回復量

 ここからはげんきを回復するメインスキルについて個別にみていきます。それぞれについては以下の記事で詳しく紹介しています。

げんきオール プクリン系・ニンフィアのみ(回復役)

 てもち全体のげんきを回復するスキルです。この役割を担うポケモンを回復役と呼んだりします。これを持つポケモンを手持ちに1体は入れることが現在主流になっています。

げんきオールのグラフと表

 下降補正によってスキルのメリットが減少するのは辛いですが、他に比べばましです。てもち全体であるため下降補正のポケモン以外には普通に作用し、減少量も少ないからです。

げんきチャージ チルット・ドードリオ等

 このメインスキルを持っているポケモン自身に対してげんきを回復するスキルです。高レベルまで育てるという方は少ないですが、このスキルは評価されています。
 下降補正がかかっても十分活躍できると私は考えます。ただ、おてつだい時間が早くなるげんき20%区間を超えるのに無補正時はLv.3でよかったのが、Lv.4になってしまうのが苦しいです。

げんきチャージのグラフと表

げんきエール ヤドン等

 このスキルはてもちの内1体をランダムで回復するスキルです。このスキル所持者ではなく、スキルを受ける側に下降補正があると回復量が少なくなります。ランダム性が強く、評価が難しいスキルです。回復量が多いのでスキルレベルを上げるのも面白いと思います。安定はしませんが、ハマれば1日中げんき100%以上を維持=おてつだい速度最速を維持できるかもしれません。

げんきエールのグラフと表

 下降補正による減少量が最も多いスキルです。発動者ではなく対象者が補正を持っていると減少してしまうというのも向かい風です。

サブスキルによる回復量

げんき回復ボーナス 睡眠スコア×1.12倍回復

 こちらではサブスキル:げんき回復ボーナスとげんき回復量下降補正を絡めて考えます
 げんき回復量ボーナス(以下ボーナス)とは、睡眠によるげんき回復量を1.12倍にしてくれるサブスキルです。これだけわかっていれば今回は大丈夫です。これについて詳しくは以下の記事をご確認ください。
 このサブが複数あった場合効果が増加するのか不明ですが、増加するものとして考えます。

組み合わせによる具体的な回復量

下降補正+げんき回復ボーナスのグラフ
上の表

 こちらでは下降補正かつげんき回復ボーナスが2つある場合までを想定しました。ボーナスは手持ち全体に対して効果があるのに対し、下降補正はそれを持つポケモンにしか効果がない点にご注意ください。また、ボーナスはメインスキルやげんきマクラには効果がない点もご承知おきください。

最大回復量はボーナス1つで90、2つで99

 ボーナスを1つの場合睡眠スコア100で90ボーナス2つの場合睡眠スコア100で99となります。ここまで回復してくれれば回復系メインスキルによってげんき100%以上にすることが出来るようになります

ボーナス2つだと睡眠スコア62までは無補正と同じ回復量

 上の表を見てもらうと分かりますが、睡眠スコア63までは回復量が無補正と同じです。それ以降も1低いだけとなっています。げんき1%は10分で消費されるためそれほど大きな差ではないように思います。
 前述の通り睡眠スコア100で99%回復する、生じた差も1%と非常に少ないことから、ボーナス2つ持っているなら下降補正は実質的に誤差の範囲に収まると考えます。

厳選について 避ける方が賢明 その個体を含め手持ちに2つボーナス有ならOK

 睡眠による回復量で述べましたが、おてつだい速度を早い状態に保ちづらいため好まれるものではありません。睡眠だけでなく、回復役等のメインスキルにも悪影響があるためげんき81%を維持することは非常に難しいです。 
 私が厳選する場合、さみしがり(おてつだいスピード▲▲・げんき回復量▼▼) or スキルとくいのポケモン限定でおとなしい(メインスキル発生率▲▲・げんき回復量▼▼)しかこの下降補正を受け入れたくありません。
 ただし、そのポケモンを含む手持ち2体がげんき回復ボーナス持ちなら話は別です。デメリットがほとんどなくなるからです。手持ちはゲームを進めるにつれて固定されていきます。その固定メンバーがボーナスを持っているなら採用しても良いでしょう。

 理論上最強の手持ちを目指すなら採用してはいけませんが、マイペースにプレイするなら十分です。その子を使いながら厳選を継続するというのも手です。
 ポケスリは折り合いを上手くつけられたプレイヤーほど楽しく過ごせます。置かれた場所で咲きましょう。

参考

スプレッドシート


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