小中高時代の勉強方法を振り返る

新型コロナウイルス感染症の影響で多くの学校が休校となっている。

となると気になるのが授業ができないことによる勉強の遅れ、義務教育で定められている学校教育課程をこなすことができない、高校であれば卒業要件となる単位取得に支障が出るといった問題がある。

人間関係など勉強以外に学校で学ぶこともたくさんあるが、そういえば自分は学生時代どんな勉強をしていただろうかとふと思う。

そこで小中高の勉強を振り返ってみた。

小学校時代

小学校のとき、特に低学年のとき私はあまり学校が好きでなかったかもしれない。特に月曜の朝にぐずり「月曜病」と親に言われていた時期もある。

それでも勉強は嫌いではなく成績は良かった。
家では算数ドリルと漢字ドリルをやり、国語の教科書は授業でやる範囲の先まで読んでいたし、通信教材もやっていた(進研ゼミと、一時期はトレーニングペーパーというものに変えた時期もある)。

少なくとも国語と算数は家での勉強がメインだったと思う。移動図書館で本を借りたり、童話セットもよく読んでいた。

理科は生き物や植物、星など自然界の「なぜなに」が好きだったこともあり家で積極的に図鑑や学研の「科学」を読んでいた。顕微鏡や実験セットが好きでよくそれで遊んでいた。

今思えばそれなりに高価だったと思う。そんなものを与えてくれた親に感謝している。

社会科は授業で学ぶことが多かったように思う。小学校の社会で何を学んだかはあまり覚えていないが、日本の社会の基礎的なところは小学生の時に知ったのだと思う。ただ、日本の歴史に関しては家にあった「少年少女日本の歴史」を好んで読んでいた。貝塚や古墳など興味深かったが、戦国時代は荒々しくて嫌いだった。

成績に関しては5段階評価で言うところのオール5に近い通知表をもらっていた。ぐずって学校に行きたがらない点を除けば優等生だったと思う。

ちなみに私には兄が2人いるが、兄弟の中で私が断トツで勉強ができた。小学生の時に4つ上の兄の宿題を手伝ったこともある。

兄たち、特に次男は勉強が好きではなかった。

同じ義務教育を受け同じ環境で育っても、結局自分が学ぶことに興味があるかどうかで成績に表れてくるのだと思う。

中学生時代

中学時代もこれまた比較的勉強に打ち込んだと思う。

学校の授業以外では英語の塾と、進研ゼミをやっていた。小学生の時もそうだったが、やらせてくれと自ら親にお願いした。確か最初はおまけ目当てで割と不純な動機だった。それでも学校の授業より先に理解を進めておくことで授業が余裕で分かるという優越感に浸っていた。

こうして書くとなんだか嫌味な奴に感じるが、勉強をすることのモチベーションとしてはこの優越感は非常に役立った。何より中学に入って最初のテストを受ける前は存在感がないに等しかったが、テストで上位に入ったことで「頭のいい人」という目で見られるようになった。そういうことに少しでも喜びを見出せる人は勉強が好きになると思う。

中学でも国語の教科書は範囲より先まで読み、英語も予め範囲の部分は目を通していた。数学は進研ゼミと合わせて教科書の予習をしていた。理科と社会は授業がメインで、家でする勉強としてはテスト前の総復習と、夏休み・冬休みの宿題程度だったように記憶している。進研ゼミは確か数学だけの受講だった気がする。そしていつの間にかやめた気がするが覚えていない。

中学時代は深く付き合ってた仲間が「頭がいい」方々だった。友人でありライバルでもあり、すごく良い関係で今でも友人関係は続いている。そんな周りの環境も大きく影響したように思う。

高校生時代

高校は義務教育ではなく「高等教育」を自ら希望して受ける場所である。

私が入学したのは多くが大学に進学することを選択する進学校であった。そのため授業は英語・数学・現代文・古典・漢文・生物・化学・物理・世界史・地理・倫理・政治経済と受験に使うものがメインカリキュラムだった。彼氏彼女の事情の有馬や雪乃さんたちが通う学校をイメージしてもらうと分かりやすいと思う。

英語・数学の授業は基本的に予習してくることを前提に行われた。その他は興味が薄かったか受験に使わないと考えて手を抜いたものもある。古典と漢文、政治経済がまさにそれで、テストでそこそこ点が取れればいいやくらいに緩急をつけていた。特に3年で理系に進むことを決めてからは数学に力を入れた。

というのも私の学校では2年次に上がるときに理数選択があるのだが、私は2年次には文系クラスにいて3年次に理系クラスに転向した。理系と文系では数学の進み具合が異なり、まったく授業を受けていない範囲があった。確かベクトルの部分がまるっと抜けており、自力で教科書を読み勉強したのを覚えている。こんなことを言うと高校の先生に失礼だとは思うが、結局のところ授業よりも自学の方が大事だと感じた。もちろん授業では考え方や解き方を解説してくれるが、自分で身に付けたものに勝る知識はない。

私は医学科を目指していて、1年目は浪人した。2年目はセンター試験の国語で大コケしたものの、次点として考えていた国立大学の医学部生命科学科に入学できた。

「授業がなくて勉強ができない」のか?

私は「授業を聞けば一度で分かる」ような天才脳ではない。努力型だと思う。今の学校教育がどのようになっているかは分からないが、「自宅での勉強」が学力を得ることにおいて非常に重きを置いていると思う。

今「休校中だから勉強ができない」という方やそんなお子さんを持つ方は、もし本当に自分が勉強したければ・させたければ教科書をどんどん進めればいいと思う。分からないことはだいたいネットに載っている。国語であれば分からない漢字や言葉の意味は辞書に載っているし、ググれば出てくる。理科や社会も同様で、分からないことは調べればたいてい分かる時代になっている。

この長い休校中にどれだけ自分から進んで学ぼうとできるかが、今後の進路の分かれ道になるかもしれない。

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