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アイセックについて話します。vol.2

昨日に引き続き、アイセックについて話します。

まだvol.1を読んでいない方は先にこちらを読んでいただけると幸いです。

vol.2では、vol.1で書き切れなかったアイセックでの3つの出来事について書いていきます。

アイセックは僕の人生を大きく変えましたが、特にこの記事で書く3つは僕の人生を変えたと思います。

できるだけわかりやすく書くように心掛けますが、詳細に書くので少しアイセックのことを知っている人向けになるかもしれません。

僕の人生を変えた出来事①:学校授業との出逢い

まず1つ目は、「学校授業との出逢い」です。

これは大学2回生の時でした。

1回生の時に、「自分の身になる経験があまりできてないな〜」と漠然と思っていて2年目では「なんでもいいから存在価値を生み出したい!」と考えていました。

『存在価値』ってなんだろう?と思った時に次の2つのことができたら良いんじゃないかなあ、と思いました。

・リーダーなど将来の自分のためになりそうな経験をすること
・組織内に自分が存在していた証明となるものを残すこと

この2つを良い感じに持っていたのが学校授業でした。

とはいえ、1年目のやる気のなさを最初のうちは引きずっていたので、ほとんど自分から動こうとしていなかったし言われたことをこなしていくという感覚でやっていました。

プロジェクトが動き出して数ヶ月経った6月、最初の学校授業を開催することが決まり、僕は企画責任者になりました。

これまでも海外インターンシップの事前学習や事後学習という形で学校授業を行ってはいたのですが、学校授業を単体で行うというのは本当にゼロからのスタートで何から手をつけたら良いのかまったくわからずめちゃくちゃ大変でした。

準備が大変だったという記憶はあるのですが、何をやったかはあんまり覚えてなくて、ただただ何度も心が折れそうになったことと自分の無能さに絶望していたことだけを覚えています。

授業当日の直前まで真剣に準備していたのですが、本番は自分の中ではほんとうに全然うまくいかなくて、参加者も集まらないし、ゲスト登壇者の方も打ち合わせと全然違うことするし、僕も緊張しすぎて全然声出ないし、という感じで満足のいくものとは程遠かったです。

そんな授業でも参加してくれた高校生たちから

「本当に楽しくて良い時間でした!」
「明日から自分の行動変えていきたいです!」

という感想をもらって、

「あ〜やって良かったなあ」
「もっともっと良いものを届けたい!」

と感じました。

空気を読んだお世辞の感想かもしれなかったけど、それでも少しでも自分の伝えたいことが伝わったのかなと思うとめちゃめちゃ嬉しかったです。

そこから受け身だったこれまでの気持ちが変わって、ワークショップの作り方を学びに行ったり、社会課題について調べたり、自分から積極的に動くようになりました。

今となってはいろんなところで目にするようになったSDGsも授業に取り入れていました。

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当時はSDGsが定められて2年目くらいで知名度もまったくなくて、学校の先生に話しても、
「えすでぃーじーえす、ですかぁ?」
みたいな状態で、
「学校授業を通してもっとSDGsのことを知ってもらいたい!」
「SDGsはカラフルなアイコンでキャッチーだし社会課題のことも身近に感じやすいと思うのになあ」
と強く感じていました。

あと、僕が学校授業で大事にしていたことが、小さなきっかけを作ることです。

僕自身が学校授業の企画という小さなきっかけを通じて少し変われたので、中学生や高校生にとって学校授業がそんな小さなきっかけになって欲しいなって思ってました。

「変わる」と言ってもなんか大きなことをするわけじゃなくて日頃からニュースに耳を傾けるとかゴミを分別するとかその程度のイメージです。

だから僕達のターゲットは既にボランティア活動してたりNPOに所属してたりするような僕達がいなくても行動できる人よりも、社会課題について今まで考えたこともないような人でした。

それが後々、大きな問題にぶち当たるきっかけでもあるのですが、、

とにかく学校授業との出逢いは、僕のアイセックでの生きがいになったし今の人生を変えるきっかけになりました。

僕の人生を変えた出来事②:委員長選挙への立候補

2つ目は、「委員長選挙への立候補」です。

これも大学2回生の時です。

アイセックは毎年、次の年の委員長をメンバーの投票によって決めます。

選挙に立候補する前の僕は、委員長になるのは自分よりもっとレベルの高い人間がなるものだと思っていてまさか自分が立候補するなんて思っていなかったです。

そんな時、他の委員会の委員長候補者が集まるような飲み会に誘われて、単に飲み会に行きたかったという理由だけで僕はそこに参加しました。

そこでいろんな人と話しているうちに、

「こいつらの言ってること俺とあんまり変わらんやん」
「選挙って自分が考えてること組織に反映させる絶好の機会やん」
「ほぼノーリスクで自分の言いたいこと言えるなら立候補するしかない!」

こんな思考に変わっていきました。

で、立候補したわけですが、これが全然思うようにできなくて。笑

自分でもできるっしょっていう過信というか、ちょっとナメてるところがありました。

自分の考えてることひたすら伝えればいいやっていう思いでしたが、想像以上に自分が今まで考えたことないことが多すぎたし、自分の考えていることを伝えることも難しすぎました。

あの期間はひたすら自分の論理的思考力の無さと言語化能力の無さとその他あらゆるものに対する無力感を感じていました。

それでもなんとか少しでも自分の想いを伝えたいという気持ちの強さだけで最後まで選挙期間を乗り切りました。

もちろん選挙で自分が選ばれることはなく選挙は終わりました。

選挙直後はやっと解放されたという感情でしかなかったのですが、しばらく経ってから自分の作った資料を見返してみた時に、絶望するくらい何も書けていない資料で、「なんでもっと中身のあること書けなかったのかなあ」と過去の自分に怒りと悔しさを感じ、こんな資料を同等に並べていた他の立候補者にすごく申し訳なさを感じました。

選挙は1ヶ月ちょっとの期間だったのですが、その間にいろんなことを思ったし確実にこの期間を境に世界の見え方が変わりました

大袈裟ですが、きっかけなんてそんなもんかなって思います。


僕の人生を変えた出来事③:とあるミーティング

3つ目は、「とあるミーティング」です。

これは3回生の6月ごろだったと思います。

アイセックではいろんなミーティングが毎日のようにあるのでその1つ1つが印象に残ることはほぼありません。

このミーティングは1つ目に話した学校授業に関するもので、アイセックの全国の委員会をまとめる本部のメンバーとのものでした。

昨日の記事でも書いた通り、僕のいる委員会の方針と本部の方針は全然違ってお互い納得のいっていない状態でした。

ざっくりお互いの方針を言うと、僕たちは「社会課題やSDGsについてより多くの人に関心を持ってもらう」で、本部は「理想のリーダーのロールモデルに出会い、そこに向かって行動する」でした。

それでも中高生に授業をしていくという点は一致していたし、内容としてはどちらも良いものだなと思っていたので、なんとかお互いのことを理解してうまく合わせられる部分があるのではないか、ということで設けられたミーティングでした。

そのミーティングの何がそんなに印象に残っていて人生を変えたと思えるかというと、めちゃくちゃムカついたからです笑

僕もこっちでやってる授業の価値や方針をうまく説明できなかった部分はあったのですが、本部のメンバーがとにかく上から目線で全て自分が正しいかのように話を進めてきて、その態度が本当に気に食わなかったんです。

その方とはそれまでにも何度か話す機会があって、僕より考える力があったし単純に賢いなと思って尊敬している部分もありました。

それもあってなんか失望したし、アイセックが輩出しようとしているリーダーがこれなら世界は一生変わらないと思いました。

僕がアイセックを一番嫌いになった瞬間でした。

そのミーティングはオンラインだったのですが、ミーティング中にイヤホンを投げ捨てたのはこの時だけです。

その後、本部のやろうとしていた授業はうまくいかずに縮小していき、正直当時はざまあみろと思いました。

でも、あのミーティングでもっと建設的な議論ができていれば、お互いにもっと良いものを作れていたかもしれない、と思うと自分の力不足を後悔しています。

実際、世の中でSDGsが認知されてきた現在、僕たちの委員会が強く推していた『SDGsを絡めた学校教育』という分野で今のアイセックはもっと発展できたのではないかと思っています。

当時から学校現場でSDGsを扱うことに可能性を感じていたにも関わらず、あの時きちんと魅力を伝えきれなかったことで組織の発展可能性を潰してしまったのかもしれない。

自意識過剰ですが、今のメンバーにも申し訳ないと思っています。

たった1つのミーティングですが、今後の組織の在り方を大きく変えたし、僕の輩出したいリーダー像・なりたいリーダー像というものが明確に認識できた、僕の人生とアイセックを変えた出来事だったと思います。

おわりに

昨日に引き続き、読んでいただきありがとうございました。

今回は個人的な話ばかりでしたが、僕が何を感じてアイセックで活動してきたのか少しでも伝われば嬉しいです。

明日はアイセックで4年間過ごしたからこそ今感じることだったり、アイセックで活動してきた身としてこれからどうしていきたいと考えているかについて書いていきたいと思います。

明日のnoteもぜひ読んでください!


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