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拝啓 お母さん【母への手紙】

潔癖寄りのきれい好きな、お母さん。
子供の頃は、外から帰ってきたら、玄関で服を全部脱がされてお風呂場直行でしたね。
でも大人になった私は、深夜に帰宅したらメイクも落とさずベッドに倒れてしまうような大人になってしまいました。

潔癖寄りのきれい好きな、お母さん。
子供に掃除をまかせられず、掃除のお手伝いは一度もさせられたことがありませんでしたね。
おかげさまで、汚いことには敏感なのに、こまめに片付ける習慣は未だに身についていないようで、この先も荒れる→片付ける→荒れる→片付けるを永遠に繰り返して生きていくことになりそうです。

掃除以外は結構適当な、お母さん。
高校になって自分の弁当を作ったらお小遣い一万円。というので頑張って作っていましたが、妹は高校にあがったとたん何もせずに一万円のお小遣いになっていましたね。
あれはン十年たった今でも納得できていません。

お笑い番組が嫌いだと、お母さん。
「バカ番組」と言って、見せてもらえませんでしたね。
クラスで話題についていけずに結構ポツンとしてました。
未だに何が面白いのかわからなかったり、芸能には全く興味がもてずにいます。

娯楽に厳しかった、お母さん。
雑誌は学研だけで、漫画は買わせてもらえませんでしたね。
でも小学校の頃、盲腸で入院したときに犬が好きだからと、「白い戦士ヤマト」という闘犬漫画(なぜか2巻のみ)を買ってきてくれましたね。
これは人生の大きな岐路だったと思っています。
ちなみに今では千冊近いコミックが家にあります。

娯楽に厳しかった、お母さん。
ゲームとかもってのほかでしたね。
おかげさまで、お金が自由に使える大人になってからはどはまりして、連続12時間以上でもプレイできるようになりました。
子供の頃に厳しく禁止すると、大人になってからの反動は半端ないことを知りました。何事もほどほどにするのが一番だと身をもって証明している感じです。

看護師だった、お母さん。
「お母さんに注射されるとか怖すぎるし、当たった人かわいそうすぎ」なんて言っていましたが、病気のときにはやはり頼りで安心できました。
今でもお腹痛くてトイレに籠もったときとか、神様の次にお母さんがでてきます。

「あなたのためを思って言っている」が常套句のお母さん。
押し付けがましくて、理由も反論も受け付けられず、今でもこれがお母さんに対してムッとする理由のNo1です。

自己主張が強くて、自由奔放なお母さん。
ある意味うらやましいと思っています。

家族のこと子供のこと、いつでも一所懸命なお母さん。
方向がずれているときもあるけど、愛を感じることはできています。
いつもありがとう。

かしこ


【書くンジャーズ】水曜担当のAKIでした。


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