【実話】なぜデリエステで働いたのか…

ちょっと今回、普通の仕事の話が長いです。

前に書いた記事で、無事にピンサロ嬢からあがって営業の派遣バイトをしていました。

最初、声をかけて貰った時には東京エリアという契約のもと仕事をはじめました。
対面営業が比較的向いてた事もあり、ぐんぐん成績を伸ばしていきます。

仕事をはじめて少し経ったある日、社長と面談をする事になりました。
社長の口から

『力を入れたい商材があるのでそっちに変わって欲しいんだけどどうかな?
今回、新規契約で扱う事になって、割と成績のいい女性スタッフに声をかけてて是非お願いしたいんだよね。』

と言われ、ゆくゆくはバイトから契約社員にしてくれるし、時給も上げてくれるとの事だったので私は快諾しました。

これが悲劇のはじまり

今の私が、もし当時の私に会いに行けるなら直ぐに辞めろと言います。

まず営業エリアが東京から千葉にかわり、当時の自宅からだと約2時間半ほど電車を乗り継いでいきます。
2部シフト制だったのですが、これがまた鬼畜さを増す原因でして 

早番なら始発に乗らないと間に合わない。
遅番だと終電ギリギリで帰宅。

なので、帰宅してシャワー浴びて寝て、少し寝て仕事行って
ゆっくり寝れる早番からの遅番の時だって20時帰宅で翌9時には家を出るので寝溜め出来る訳じゃないし、サービス残業当たり前だし…もうボロボロですよ。
せめて遅番からの早番は止めて欲しいと言うも、聞き入れて貰えません。
何だったら交互に入れてくる始末…

仕事は楽しかったんですけど、体力的に限界がきてまして
ある日の出勤途中、人生はじめて倒れるという体験をします。
視界がぐにゃってなって、あ、ヤバイってなって、おや?ここは??という体験をしました。
その時、私はこの仕事を辞めよう。
そう決意して、サクサクっと辞める手続きをします。

命の大事!!!!

めっちゃ引き止められましたが、こんな職場環境無理ですと。
元々やりたい仕事だったら、それでもって思えたかも知れません。
声優になりたくて東京に来て、生活の為にバイトしてるのにバイトのせいで体調崩すとか意味がわからん。
え、前の商材でいいから東京エリアに戻す?確かに通勤時間減れば大丈夫かもしれませんが、こんな会社で1分1秒でも働きたくない!と次の仕事が決まる前に辞めました。

インセンティブもぼちぼち貰いつつ馬車馬の如く働かされていたので、ピンサロ時代よりちょっと少ないかな位の稼ぎでした。

体はボロボロだったので、少し休んで体調整えてから、新しい職を探そう。

そう思って、夢のニート生活。

1ヶ月くらい経つと、仕事したい。
仕事探さないと!!!!

そう焦り始めるのですが、辞めた原因が良くないのか決まらないんですよ。

仕事辞めて、2ヶ月くらい経ってやっと決まります。

保険代理店のコールセンター。

対面営業で自信をつけていた私は、営業職向いているかも!
コールセンター前働いてた事あるし、営業になっても出来るに違いないとヤル気満々で仕事をします。

これが電話だと全然契約が出来ないんですよ。私が向いていたのは対面営業だったので、全然成績は伸びない。
しかも、ワンマン社長の体育会系の会社で通路挟んだ隣から社長の怒鳴り声がずっと聴こえてて、私の体はどんどん萎縮していきます。

どんどん架電率も落ちてくるので、部長からはもっと頑張ってと毎日言われ

通路挟んだ隣からは社長の怒鳴り声、何故か置かれ始めたサンドバッグを殴る音

人間ずっと怒鳴り声を聞いてると、自分に言われてなくてもメンタルが死ぬんだなって
ある日から会社で、呼吸の仕方が分からなくなったり、急に涙が出てきたり、手が動かなくなったりと体に異常が出てきます。

ただメンタルが死んでる時って、自分だとメンタルが死んでるってなかなか気づけないもので、何か最近身体がおかしいなぁくらいでした。

とうとう通勤時、電車を降りられなくなって初めて私絶対メンタルおかしい!!って気づきます。
とりあえず、その日は仕事を休んだのですが
中学時代、不登校してた事もある私は、これは仕事に行きたくない何かがあるに違いない。
あの隣から聞こえる罵詈雑言が原因に違いない!

ですが、そこまで深刻に考えてませんでした。
しかし、部長さんから仕事辞めようって言われます。
こんな状況で仕事を続けるのは、私にとって良くないから人員削減で首を切ったって事にしてあげるから、今のあきほさん普通じゃないから続けちゃ駄目だよ。
会社都合だから失業保険も降りるから、この仕事をは続けない方がいいって言われ
私もこの状況は良くないって思っていたので、退職を受け入れました。

ただ1度死んだメンタルはなかなか復活しないんですよ、大きな音がすると呼吸が出来なくなるのはしばらく治りませんでした。

しかも仕事が決まらない。

メンタル落ちてる時に、仕事が決まらず焦りが生まれます。

そんな時、池袋の駅中で声をかけられます

『お姉さん、仕事さがしてない?』

めっちゃ、探してる!

明らかなキャッチですね(笑)
それでも、仕事に困ってた私はお兄さんの話を聞きます。
途中で…あ、これ、断らなアカンやつや!!
そこからお兄さんと私の攻防がはじまります。

キャバクラをすすめられる→こまめに連絡取らなきゃなんですよね…自信なくてと断る
ガールズバー→女の子同士のギスギスがって聞いた事あって怖いです
ヘルス→風俗はちょっと、ピンサロいた事あって病気とかコワくて辞めたのでもうしたくないです。

すると、お兄さんは少し悩みはじめます。
よし、完全勝利!さようならしようとすると、お兄さんに引き止められました。

『面接きびしいから、働ける保証はないんだけど…エステの仕事どうかな、風俗みたいに口でしたりは無くて、普通のマッサージして最後手で抜くだけだから。女の子同士、接点できないしコレならお姉さんの条件満たせると思う』

そう、私はアレ無理、コレ無理と色々言って断ろうと墓穴を掘っていた様で…断りにくい状況になったのですが
面接がきびしいの言葉で、私が行った所で受からないだろうと思い、とりあえず面接だけ…と連絡先を交換しその日はお別れしました。

後日、お兄さんと待ち合わせして、面接に行くと案内されたのは細い道を1本入った所のビル。

案内され、部屋に通されました。

面接してくれたのは、社長さんだったのですが…なんていうか、ギラギラした色黒のおじ様でした。

来る途中でもお兄さんは、受からなかったら別のお店紹介するから、いくつかピックアップしてるから安心してって言っていたので気楽に社長さんと話をします。

『じゃあ、名前どうしようか』

ん??これは採用なのか??
名前呼ばれなれてるので、ピンサロ時代のあきほ残したいです。苗字はお任せしますとお任せして、LINE交換して、研修の日や写真撮る日を決めて、研修で使うテキストや写真スタジオの地図を貰いお兄さんと帰路につきました。

お兄さんが凄く喜んでくれて、
『受かると思わなかった!おでん!!あそこのファ⚫マでおでん奢ってあげる!!!』
と何故かおでんを2人で食べました。

今思えば、たぶんキャッチのお兄さんへのバックが高いお店だったんでしょうね(笑)

とりあえず、年越しできるように1ヶ月そこそこ仕事決まるまでの繋ぎで働くかぁ…

そんな気持ちでとりあえずデリエステで働く事になったのです。
まさか、これが5年以上働く仕事になるとは夢にも思いませんでした。










 

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