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アイデミー、8.3億円調達の裏側

2020年1月30日、アイデミーでは8.3億円調達を発表させていただきました。

本日の記者会見でお話した内容や、その背景にあったドタバタエピソードなど、備忘録がてら、久しぶりにブログを書いてみることにしました。

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1年半前の前回ラウンドでは約0.92億円調達させていただき、今回はおよそその9倍の金額を調達できました。この1年半で大きくビジネスをグロースできたことが大きな評価につながった点と感じています。このグロースは、僕一人の活躍で成し遂げられた割合はほんのちょっぴりです。アイデミーを信じて投資して頂いた皆様、アイデミーに関わっている従業員のみんな、そして何よりアイデミーを愛してお使い頂いている法人・個人ユーザーの皆様には、改めて感謝申し上げます。

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エクイティの増資にあたっては、本ラウンドも既存投資家の東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)さんがラウンドリードをつとめていただきまして、既存投資家の千葉道場ファンド(以前は個人投資家としての出資)、SkylandVenturesさんもフォローオンいただきました。特にリーダーシップもって本ラウンドをリードいただき、さらに社員2名、売上もほとんど立っていない段階からリスクマネーを供給頂いたUTECの郷治社長には深く感謝しています。

さらに、新規投資家としてVCの大和企業投資さん、東大IPCさん、事業会社のダイキン工業さん、テクノプロさん、個人投資家4名の方に応援いただくことになりました。信じて投資いただいた皆様に恩返しすべく、本日がスタートラインと改めて認識し、再び兜の緒を締めて行く所存です。

今回の資金調達の目的

さて、今回の資金使途は以下の通りです。

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アイデミーは「AIの内製化支援」というキーワードで、日本を代表するエンタープライズをターゲットとして、教育研修サービスを皮切りにしてAIの実運用(AIで利益を出すフェーズ)まで一貫して支援するビジネスモデルです。

そのためには、教育研修ツールの使い勝手を向上するのは勿論の事、事業定義やPoC開発に必要なコンサルティングパッケージ、実運用を支援するためのプラットフォーム製品が必須だと思っています。アイデミーでは、こうしたプロダクトへの研究開発に積極的に投資し、エンジニアの採用も強化することで、プロダクト競争力を高めます。

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どんな1年半でだったか?

以前の資金調達から今日まで、目まぐるしい変化が見られた1年半でした。そのなかでも、2018年から2019年にかけてのB2Bシフトで大きく売り上げを伸ばすことができました。

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どんな世界をつくりたいか?

アイデミーを通じて作りたい世界、それは「AIを始めとする先端技術と産業領域の融合に取り組む人と組織を支援する」というビジョンの達成のため、まずはAIやその関連技術(IoT, 5G, クラウド...etc)の可能性を信じ、アイデミーが触媒となって様々な会社にその技術の社会実装をする手助けをすることです。

ビッグデータブーム、AI/DXブーム、VUCA時代/CASE時代、働き方改革やSociety5.0など、この10年、ICTが絡んだ様々なブームや時代の説明がされます。しかし、物事の本質は、"ソフトウェアやデータをビジネスの中心に据えるという「変革」" だと思います。こうした本質は、2020年から向こう10年も変わらないことではないでしょうか。私達はこうした大きなテクノロジートレンドを捉え、日本社会に必要な変革を起こす存在でありたいと思っております。

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資金調達の裏側のドタバタ

なお、資金調達の裏側について、かなりドタバタで進みました。2019年夏にかけて突如発覚した外為法改正により、早めのクロージングが難しくなったこと。WeWorkが発端となり、ベンチャー企業への投資の熱がスッと冷める瞬間を体験したこと。初めての記者発表会にのぞみ、当日のロジやで前日深夜まで資料作りに邁進したこと。他にも、ブログではかけないHard Thingsは色々あるので、もし興味があれば直接聞いてくださいw

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しかし、今回の資金調達を通して会社としても強く成長し、さらにお客様からの熱い想いも深く感じることができました。資金調達の計画について、隔週でリード投資家と膝詰め議論し、取締役会や株主総会では社外取締役・株主からも忌憚のないご意見を頂き、蓋然性の高い事業計画にすべく、毎日頭を千切れるくらい考えたこと。事業会社さんとは、資本提携後のスキームなどを詰めるべく投資前に各社と10回以上足を運んだりご訪問頂いたりしながら、関係を築いたこと。VCさんからご要望頂いた「クライアントヒアリング」を通じ、アイデミーのユーザーさんとの関係性がより強固に構築でき、さらにクロスセル受注につながったこと。

最後の最後、今回の投資検討頂いた投資家の投資委員会を突破したと連絡を受けた時にはCFOの伊藤と硬い握手をした時の手の感触は今でも覚えています。(注釈:石川は滅多に握手をしないタイプです。)

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アイデミーは幸いにして、売上が立ちやすいモデルだったこともあり、「口座残高がマイナスになり...」みたいなヒヤヒヤはなく、粘り強い交渉ができたのは振り返ってよかったです。これも、資金調達に奔走している間も、社内メンバーがしっかり日々の業務をエグゼキューションしてくれていたからだと思っており、従業員のみんなには大変な感謝しております。

「起業家」から「経営者」への変化

アイデミーは、機関投資家5社、事業会社2社、個人投資家15名超に応援頂く会社になりました。アイデミーを導入いただいたユーザーも50社/6.5万人以上となり、今後「個人」から「チーム」にさらに拡大しなければいけませんポイントだと判断しています。

2014年に学生起業した時は、学生団体・サークル感覚で、みんなでワイワイ楽しく事業を作ろうぜ!という雰囲気。そこから共同創業者が離脱し、ほぼ一人になったときは個人事業主の感覚で、「自分が頑張れば売上が伸びるぜ!」という雰囲気でした。こうした雰囲気は、アイデミーから徐々に消え去っていますが、今後さらに消さなくてはいけません。

アイデミーでは正社員も25名を超え、僕の倍近い年齢の方も正社員で関わって頂くことになりました。1月には3名、2月にも3名、フルタイムで入社頂き、人生の1ページにアイデミーが刻まれることになる重みを感じています。従業員のみんなが「一緒に働いてよかった」と思ってもらうためには、ビジョンの達成のためにまずチーム一丸となり、よりインパクトの大きい事業にしていくことが必須であると考えています。

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アイデミーでは仲間を募集しています!

これから、アイデミーは、会社にとっても、チームにとっても、個人にとっても、未知の領域に突入します。今年2020年の年末には正社員50名、2021年の年末には正社員75名の体制にすべく、積極的に採用を進めます。

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アイデミーはまだまだ理想とはかけ離れている会社です。やりたいことのほんの一歩目を踏み出したにすぎず、社内には課題もたくさんあります。アイデミーのチームに加わって、アイデミーと一緒に、日本を代表する企業の変化を、一緒に作っていく仲間を募集しています。

エンジニア、データサイエンティスト、デザイナー、営業・マーケティング、コーポレート、アイデミーは全職種で積極採用中です。2020年、こうした変革を一緒に体感したいと思っている方がいらっしゃいましたら、是非以下のリンクからご連絡くださいませ!

おまけ

The Bridgeさんの記事で2017年の僕の写真があったのですが、めちゃくちゃ痩せてて泣きました。この3年で僕の体重は20kg増量に成功しました。

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石川 聡彦(いしかわ あきひこ)。株式会社アイデミー代表取締役CEO。ソフトバンクアカデミア5.5期生。東京大学工学部卒。同大学院中退。AIの内製化ツールAidemyを提供。著書『人工知能プログラミングのための数学がわかる本』KADOKAWAなど。