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飲食店のWINと卸のWINが加速するレストランマルシェとは?【Seminar Report 20200522】

こんにちは、インフォマートの佐藤です。5月22日に開催された、株式会社クラダシと弊社の共催セミナーのレポートをお届けいたします。飲食店の皆様が、営業自粛・休業対応を余儀なくされる中、インフォマートは、飲食店の皆様に外食とお客様の新たな架け橋になる「レストランマルシェ」プロジェクトをスタートいたしました。5月に計2回、プロジェクトパートナーである株式会社クラダシ様と、レストランマルシェについて理解を深めていただくためのウェブセミナーを開催いたしましたので、その内容をお届けします。

◆セミナータイトル
 飲食店のWINと卸のWINが加速するレストランマルシェとは?

◆登壇者
 株式会社クラダシ 取締役COO 河村晃平様
 株式会社インフォマート マーケット開発室 室長  石塚賢吾

【レストランマルシェについて】

◆レストランマルシェとは
 飲食店をマルシェ(市場)化し、新たな販売ルートを開拓するプロジェクトです。飲食店は、来店いただくことで初めて売上が出ますが、コロナの影響で自粛要請があるため、来店いただくことが難しくなっているという背景がありました。飲食店の強みは、『人』と『場所』であるという考えのもと、この2つを組み合わせた新たな販売ルートの拡大ができないかと模索したことが、レストランマルシェ企画のきっかけです。
 マルシェ化することで、普段と異なる客層に認知していただけると、コロナ終息後の来店のきっかけになり得ます。このプロジェクトのパートナー企業様が、クラダシ様です。協業については下記にもニュースリリースがございますので、ぜひご覧ください。
 《PR TIMES》
  https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000199.000013808.html

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 KURADASHI様には、小売り向けの商品が数多く掲載されています。お得に購入できる以外にも、ご自身で食材を加工して一般向けに販売されているような商品で、長期在庫になってしまっている場合、KURADASHI様で買い取っていただくことが可能です。

◆企画背景
 コロナにより、飲食店が機能しなくなってしまった部分があります。そんな時に出来ることは、『耐える』ことと『攻める』ことであると考えます。
  『耐える』・・・補助金/助成金の活用、家賃交渉、出血を減らす 等
  『攻める』・・・テイクアウト導入、デリバリー導入 等

 また飲食店様とのお話の中で、今まで流通していた食材が止まり、フードロスが生じるというお声も多くいただいてきました。食のエンタメが減って
しまう(スーパーでの食購買はエンタメ要素が弱い)という想いもあり、企画に至っています。

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◆事例紹介
 インフォマートご利用中の株式会社RYコーポレーション様の事例です。浦和駅にありますLA COCORICO浦和店では、マルシェを始めて売上は通常営業の6割程にまで伸びたそうです。

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 取材させていただいた際にお聞きしたのは、『これまでとは異なる客層の方にも来ていただけた』というお声です。コロナ終息後も、来店していただけるお客様になり得るというお話でした。そこで、何故このお店が成功しているのか分析してみたところ、『立地と認知』という観点でポイントが見えてきました。
 ・裏通りだが、ノボリやイーゼルを利用してマルシェを訴求
 ・買い物がマンネリ化した主婦層の口コミで広がる
 ・世帯数が多い街であった

また、売り場についてもとても工夫されていました。
 ・マルシェを意識した売り場設計(食物販の認知)
 ・外から見て、マルシェだとわかる棚割り訴求

 上記点が特にポイントになる部分だと思います。お店に入る前から、食物販をしていることが分かるような作りになっていて、ワインやお野菜も大胆に陳列されています。まさに『食のエンタメ』を感じられるような店内になっていました。

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◆レストランマルシェを始める前に
 マルシェを始めるにあたっての不安要素としてよくお聞きするのが「営業許可」についてです。大前提として、まずは所管の保健所に電話でご相談いただくことをお勧めしています。実際に、新たな営業許可が必要かどうか尋ねてみたところ、
 1.温度管理がいらないもの
 2.パッケージ化されているもの

上記については新たな許可は不要であると返答いただきました。
但し、確認が必要なものもいくつかあります。
 ・肉や魚はどんな物かによる。お菓子やお酒も注意が必要
 ・お酒を販売する場合は今、「期限付種類小売業免許」が出ているので、許可を得る
こと

◆レストランマルシェ実現のポイント
 ①立地
 ⇒周りに居住者が居る生活商圏(オフィス街は不向き)
 ⇒大通り沿いではない、人通りが少なくても問題なし(認知が出来れば)
②認知
 ⇒レストランマルシェ化を訴求できるノボリや看板が効果的
 ⇒口コミを助長するSNS(Facebook、Twiiter、Insagram)の活用
③商品陳列(棚割り)
 ⇒外から見ても食物販をやっていることがわかる陳列
 ⇒可能な限り、多品種・大量陳列・立体的な陳列

◆レストランマルシェへの参加メリット
 インフォマートからの新たなシステム提供はないので、参加表明にコストはかかりません。
メリット①無料で貴店をPRします
 具体的には:SNSを利用して貴店を紹介します。
       レストランマルシェ参加店舗サイトをOPENし掲載します。

メリット②商品ラインナップ拡充のアシスト
 具体的には:在庫を抱えている卸企業様をご紹介します(小売向きでない商材) 小売向き商材に特化しているKURADASHIで初月送料無料で購買

メリット③(インフォマート未利用企業)インフォマート利用体験
 具体的には:無料IDを配布。インフォマートを体験できます。
    ⇒アフターコロナを見越した自店の収益/利益管理の準備をサポート

レストランマルシェは、「販売ルート開拓・フードロス削減・認知度の向上」につながります!是非、お店のマルシェ化をお手伝いをさせてください。ご一緒に、コロナウイルスに打ち勝てるような業界の盛り上がりを作れたら嬉しいです。

【KURADASHIについて】

 続いてはKURADASHIについて、株式会社クラダシの河村様よりご紹介いただきました。クラダシはフードロスゼロを目指す「日本初・最大級の社会貢献型フードシェアリングプラットフォーム」です。本来であれば、メーカー側で廃棄されていたような商品をクラダシで買い取り、消費者とマッチングさせフードロスゼロを目指しています。消費者の方は、お得に購入できるだけでなく、売上金の一部は社会貢献団体に寄付されるため、購入と同時に社会貢献もできます。

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 クラダシに掲載される商品は、商習慣の1/3ルールに引っ掛かるもの、賞味期限切れ間近、箱潰れ、終売等多岐に渡ります。取引社数600社以上、
商品数は累計4万商品にのぼります。
 今までは、値引きすることによるブランド価値の棄損を恐れていましたが、廃棄にすることによるブランド価値の棄損が謳われるようになり、廃棄するのでなく再流通させようという動きが広まっています。会員数はどんどん増えていて、今では10万弱もの登録があります。

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 その他の取り組みである『オフィスdeクラダシ』では、廃棄となってしまったオフィススナックを無償でオフィスワーカーの皆さまに提供する取り組みです。『KURADASHI地方創生基金』では、寄付された売上を使って、地方の農家さんの人手不足による一次産品の未収穫品を、学生を派遣することによってレスキュー(収穫)する取り組みです。都心に住む学生の中には食品ロスに興味がある方が増えているため、そういった方々を派遣し体験してもらいながら、農家のお手伝いもし、KURADASHIで販売するというサイクルを作っています。

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◆KURADASHIとレストランマルシェ
 飲食店の収益源確保のために、配達会社と手を組んでデリバリーによる収益確保を図っている他に、レストランマルシェ化を支援します。クラダシをはじめとした、オンラインで食品流通を実施している企業による食品商材の提供を実施。通常仕入よりも安価に仕入れた食品を、店舗をマルシェ化して地域住民へ販売していただきます。

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 実際の画面を見せていただきました。例えばこのチューハイ、1本あたり69円と、市場価格が150~160円程の商品なので、約半額のお値段で購入することが可能です。支援先への支援金額も、この購入金額に含まれています。
 ホテルでの需要が減ったことにより、ホテル仕様(業務用)のジュースなどもあります。集客する上で珍しいもの・奇をてらったものを試してみる ということが可能です。

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◆店頭販売へのステップ
 ■Step1:会員登録
 https://www.infomart.co.jp/promotion/yell/marushe_202004.html?nr_20200424
 上記URLから「レストランマルシェに参加する」で会員登録が可能です。こちらから登録いただくと、月額500円で送料が無料になるプレミアム会員の会費が初月無料になる特典がございます。
 ■Step2:商品購入
 ■Step3:店頭で販売(マルシェ化)
 店頭販売の周知や格安で購入できることを周知するポップも利用できますし、飲食店で過剰在庫となっている加工品を買い取っていただくことも可能です。商品名、内容量、数量、梱包入数、賞味期限、商品画像、参考価格、仕切り価格、特記事項を記載のうえ、『buyer@kuradashi.jp』までご連絡ください。
 最後に・・・少しでもご興味お持ちいただけましたら、まずはご相談からお気軽にお問合せください。販路拡大に少しでもお役立ちいただけたら嬉しいですとメッセージをいただきました。

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