8/20 小倉11R 別府Sを考える

推し馬ルクルト号が8/20の小倉11R 別府Sに特別登録されています。
果たして勝つ可能性はどれほどか。。

まず、小倉芝1,200mについては下記のような特徴があります。

〈小倉芝1,200mの特徴〉
 ・コースがもつレース質:「内枠・先行・ハイペース」だが、馬場状態や出走頭数でレース質が大きく変容。
 ・直線が平坦で短く、基本的には先行有利
 ・スタートから下り続けるコースレイアウトで、他の競馬場の芝1,200mと異なりハイペースになりやすい。
 ・スパイラルカーブによる影響も大きく、枠順や隊列をしっかり考える必要がある。
 ・欧州血統の馬や、ダートから芝替わりの馬が激走することも。

下記リンクなども参考にしています。
小倉芝1200mの傾向と特徴|血統や枠順、馬体重別のデータ分析
【競馬】小倉競馬場芝1200mの必ず知っておくべきこと【競馬の専門学校】


それでは別府Sについて各馬の短評を並べて考えていきましょう。
〈8/18追記:アネゴハダが北九州記念、カワキタアジンが上越Sに出走の為12頭立てです〉

8/20 小倉11R 別府S 3勝C 芝1,200m

別府S 登録馬 スマート出馬表より

・アネゴハダ(先行) 小倉芝1,200m(0,0,2,0)
 北九州記念にも登録。前走CBC賞では32.1-34.4。先行3番手で終始インコースを回るロスのない好騎乗だった。さすがに最後は脚が上がった印象だがよく粘った。ただ斤量49㎏や馬場に恵まれた面があり、戦績からは1,400mがベストな印象を受ける。

・オルダージュ(先行) 小倉芝1,200m(0,0,1,3)
 前走はルクルトと同じくバーデンバーデンカップに出走。前が残る展開で2番手から34.9-35.0で4着。小倉芝1,200mでは(0,0,1,3)の成績だが、下関Sでは17番人気で4着と激走歴もあり警戒が必要か。父が8/17にこの世を去ったタイキシャトルというのが悩ませる。

・カワキタアジン(追い込み) 小倉芝1,200m(0,0,0,1)
 北九州記念にも登録。テンが遅く、戦績から見ても追い込みタイプの馬でルクルトとキャラが被る。ヘニーヒューズ産駒だが芝を使われていて、前走初ダートからの臨戦過程がどうか。

・クリノアリエル(追い込み) 小倉芝1,200m(1,0,1,6)
 北九州記念にも登録。出遅れ癖があり、小倉芝1,200mでは逃げたこともあるが直近の戦績からは追い込みタイプの馬と判断。3走前の下関Sを除いて着順ほど大きく負けていない。この馬も展開次第でチャンスはありそう。

・グッドマックス(差し) 小倉芝1,200m(0,0,0,0)
 戦績からは1,2勝Cを連勝したものの3勝Cの壁があり、あとワンパンチ足りないように感じる。この馬も着順ほど負けてはいない。前走ダート経験がプラスとなるか。初の小倉も激走の余地がある(余談だが2021年の長篠Sでこの馬に3着を割られて3連単を逃したことがある。別に気にしてないヨ。。)

・グランレイ(先行~差し) 小倉芝1,200m(1,1,1,1)
 近走さえないが2019年の朝日杯FSで3着激走した実績がある。脚質が安定しないが、前走は阪神芝1,400mを外15番枠から先行し直線を向いて失速。前走先行の距離短縮ローテと、小倉芝1,200との相性の良さには好感がもてる。
(〈追記〉小倉の芝1,200m外差し馬場では距離短縮はよくない。)

・セシリア(差し) 小倉芝1,200m(1,0,0,1)
 前走の雲仙特別は32.2-35.4の前傾ラップを32.7-34.9で差し切り勝ち。1番枠から好スタートを決めたものの、テン争いが激しく、道中6番手まで下げた川田騎手の好騎乗が光った。先行争いをした馬は下位に沈んでおり、展開に恵まれた勝利からの昇級戦で、誰が鞍上でも弱化は否めずここは嫌いたいところ。

・タイガーサイレンス(先行) 小倉芝1,200m(0,0,0,0)
 新潟ダート1,200mの上越Sにも登録。戦績や血統から見てもダート向きのタイプで、そのダートでも近走はさえない。こちらに出走しても大きな変わり身はないと思う。

・ダノンシティ(差し) 小倉芝1,200m(2,2,2,3)
 今回の出走登録馬の中で、小倉芝1,200mでは9回の出走で馬券内6回と好相性を誇る。後手を踏んだ3走前の下関S以外は大崩れしていない。ある程度の好位置がとれ、差し脚も安定しているので軸候補の1頭。西村淳騎手が鞍上なのも心強い。

・チェリーブリーズ(先行) 小倉芝1,200m(0,0,0,1)
 5走前に地方から転厩してきた馬の様だが、さすがにここは厳しい。

・ハリーバローズ(先行) 小倉芝1,200m(0,1,0,0)
 新馬戦から4戦連続で1番人気&川田騎手の馬。3戦目以外ほとんどダートを使われ、ここ2走で芝に転じた。2走前東京芝1,400mを先行から前走小倉芝1,200mの短縮ローテで再度先行し、勝ち馬には決め手で及ばなかったものの2着。3着ダノンシティには2・1/2馬身差をつけた。今回鞍上が川田騎手なら約2年振りとなる。今回も先行好位は取ってきそう。

メメントモリ(先行) 小倉芝1,200m(3,0,1,7)
 短距離を中心に使われ、登録馬の中では最多11回の出走歴がある。ある程度のテンの速さはあるがそれを持続することができす、また脚を溜めることができない。小倉コースでの3勝はすべて1:08秒以上で、高速馬場決着では苦しい。時計がかかる展開で、自分のペースで走れれば。鞍上が予定されるホー騎手の手綱さばきに注目したい。

ローウェル(逃げ) 小倉芝1,200m(0,0,0,0)
 新潟ダート1,200mの上越Sにも登録。この馬はスタートが上手くテンも速い。こちらに出走してくるとなれば展開の鍵を握る一頭。芝は新馬戦以来になるが、父キズナ×母父米国ミスプロ系はアネゴハダと同じ血統の組合せで2頭がまとめて走るパターンまであるかもしれない。

ルクルト(追い込み) 小倉芝1,200m(1,0,0,3)
 ルクルトの好走パターンは次の通り。


〈競走馬ルクルト号の好走パターン〉
・前崩れが確実となるハイペース(多頭数で、先行馬も多い必要あり)
・内荒れ馬場(先行馬は全部脚が止まる、開催最終盤)
・中~外枠発走(結局最後は大外から差すため)
・「最終コーナーがスパイラルカーブの福島コース(小倉はスタートから下り続けるため、他にも差し脚を伸ばせる馬がいる?)(函館は血統的に洋芝適性が?のため。こなせても不思議ではないが、血統的に福島1,200mの方に適性があるのは間違いない)

 今回は未勝利戦を勝った舞台&騎手(藤岡康)での想定。今のところ頭数・枠順が決まっていないので展開は見通せないが、前崩れとまではならなそうで、3着に間に合うかどうかというイメージがある。福島の方が向いているのは明らかなので(福島は起伏に富んだコースでタフな馬場)、馬場が悪化して時計がかかってくれる方が良い。ただ内枠の差し馬に出番がないことだけは確かなので、内枠を引いた場合には残念だが馬券からは消すしかないと思っている。


①クリノアリエル   ②チェリーブリーズ ③オルダージュ
④タイガーサイレンス ⑤セシリア     ⑥ルクルト
⑦グランレイ     ⑧メメントモリ   ⑨ハリーバローズ
⑩グッドマックス   ⑪ローウェル    ⑫ダノンシティ

【印】
◎⑫ダノンシティ
○⑨ハリーバローズ
▲⑥ルクルト
△⑦グランレイ
△⑪ローウェル

【展開予想】
コース替わりも先週の外枠有利傾向が続くのが例年の傾向。あとは差しが決まる流れかどうかがポイントになる。テンに速い⑧②⑨⑤⑪が先行争いで、外枠から被せてくる隊列に(ハナを切るのは⑪ローウェルとみている。新馬戦以来の芝だが芝スタートの阪神ダート1,400mなどで好スタートを連発しており坂井騎手→北村友騎手の乗り替わりがどうかだが、斤量が変わらないのが大きい)。テン3F33秒台前半で入って、1:07秒台での決着と予想。
      ④⑥①⑩⑦→→⑫→③⑤②→⑨⑧⑪ →→GOAL
先頭から15馬身程度の馬群で進みそう。ゴール前は粘る先行馬と差し馬が交錯する。

8/20 小倉芝1,200mの傾向

◎⑫ダノンシティ:前走は先行馬が1,2着の前有利な流れで、上がり最速で3着。今回は馬場の後押しで差しを決めそう。差し馬の中ではもっとも好位につけられそうで本命とした。

○⑨ハリーバローズ:前走は展開に恵まれたが舞台適性を示した一戦といえる。斤量増が鍵だが、鞍上川田騎手も先行争いから少し引いて好位をとってしぶとく粘らすと思う。

▲⑥ルクルト:どうしてもテンにおかれてしまうが末脚ではメンバー上位。今回はいかにスムーズに外に出せるかが鍵で⑦グランレイ、⑧グッドマックスの存在がネック。調教では抜群の動きを見せているようで外差し馬場が強めに出てほしい。


【買い目】
差しが決まる流れになりそうだが、ある程度の位置取りは必要。
印は変えずに。

単勝:⑫5,000円
単勝:⑥3,000円
複勝:⑥7,000円
馬連:⑫⑨2,000円、⑫⑥1,300円、⑫⑪1,500円
ワイド:⑫⑥2,500円
3連単FOR:⑫→⑨⑥⑪→⑨⑥⑪⑦ 各300円 2,700円


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