競走馬ルクルト号と福島中央テレビ杯について

【競走馬ルクルト号に関する考察】
競走馬ルクルト号は父キングズベスト母アトランティード(その父Curlin)という血統。2017/2/22生まれの牡5歳の鹿毛馬である。馬主は市川義美ホールディングス(株)で、栗東の吉村圭司厩舎より2020/1/11京都芝1,600mでデビュー(勝ち馬は後のGI馬レイパパレ)。その後は短距離からマイルを中心に出走していたが、適性面からか近走は1,200m戦での出走が続いている。通算競走成績は15戦2勝(2,2,1,10)。※2022/4/23現在

その最大の武器は上がり上位の堅実な末脚を繰り出せることである。反面、追い込み脚質が完全に板に付いており、2桁順位で4コーナー回ることがほぼ確実。「差して届かない馬キャラ」で、重厚なキングズベスト産駒らしく、時計がかかる馬場でパフォーマンスを上げるタイプだ。得意条件は内荒れ馬場の外差し。苦手条件は急坂コース・高速馬場。ここまでで勝利・連対した4レースは下記の通り。

2020/2/2 小倉4R 未勝利 芝1,200m 天候:晴 馬場:稍重 クッション値 不計
12.1-10.7-11.5-12.0-12.4-13.2 1:11.9 テン3F:34.3 上がり3F:37.6
コーナー通過順:7-5 上がり37.0(3位) 藤岡康騎手 1着/18頭 11番枠

2020/10/24 新潟10R 十日町特別 芝1,400m 天候:雨 馬場:重 クッション値9.6
12.4-10.9-11.3-12.0-12.5-12.2-12.3 1:23.8 テン3F:34.6 上がり3F:37.0
コーナー通過順:16-15 上がり:35.9(1位) 斎藤新騎手 2着/16頭 11番枠

2020/11/8 福島8R 1勝C 芝1,200m 天候:晴 馬場:良 クッション値8.5
12.1-11.0-11.2-11.9-11.7-11.9 1:09.8 テン3F:34.2 上がり3F:35.5
コーナー通過順:11-12 上がり:34.6(1位) 斎藤新騎手 1着/13頭 9番枠

2021/11/13 福島12R 会津特別 芝1,200m 天候:晴 馬場:良 クッション値8.4
12.0-10.3-11.2-11.8-11.7-12.5 1:09.6 テン3F:33.5 上がり3F:36.0
コーナー通過順:16-16 上がり:34.3(1位) 斎藤新騎手 2着/16頭 13番枠

これらのレースから、より詳細にルクルト号を読み解くと「上がりのかかる」「小回り」「内荒れ」「ハイペース前崩れ」「外枠差し」といったキーワードが改めて浮かんでくる次第である。つまりこの馬は好走するスイートスポットが極端で、ある意味で狙いやすいが、それゆえそのスポットからズレてしまうと脆いというわけだ。ただ「タフな(前崩れ)外差しのルクルト」というキャッチフレーズ?と、やはり最後方から追い込んできて鮮やかに勝利するシーンには何かしら惹かれるものがあるのだと思う。
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【福島中央テレビ杯の予想】
2022/4/24 福島11R 福島中央テレビ杯 芝1,200m
<馬場>
4/23は良馬場のクッション値:8.0だが、2レースあった1勝Cの1200mで1:10前後と時計はかかった。このレースまでに障害戦も含め芝レースは6レース組まれており、馬場が荒れることは十分想定できる。特に内側がより荒れるであろうから、⑧ルクルトにはプラス材料。
<枠・レース質>
福島芝1,200mのコースがもつレース質は、
 「内枠・先行」(Aコース使用時)、
 「外枠・差し・短縮」(Bコース使用時)
 ※Aコース使用時、重~不良は「外枠・差し・短縮」
で、馬場が荒れるなら思い切って重~不良と同等とみてもよいかもしれない。天候は晴れ予報ですが。
1484さんの神ツールだと4/23は若干内枠先行寄りだったが、やはり上述の馬場の点を踏まえると、外枠差し寄りになると思う。
そして⑧ルクルトはもう少し外の緑か橙がベストだったであろう。
<展開>
前走3コーナー3番手内の逃げ・先行脚質の馬は、①スイーツマジック、③シゲルセンム、⑩マリノスピカ、⑫ステラダイヤ、⑬ラングロワ、⑭ラストリージョ、⑯イルヴェントドーロの7頭。加えて⑤カシノフォワード、⑥チャイカも2,3走前などでは逃げている。ハイペースは避けられないとみる。小回り平坦なコースで、最大の特徴は3~4コーナーのスパイラルカーブ。先行争いが激化し2F目の終りに3コーナー入口突入となるため、馬群は大きく横に広がることになる。⑧ルクルトは道中最後方待機。
<騎手>
⑤チャイカの西村淳騎手は逃げ志向高い(byTAROさん)。この舞台も得意としている。⑫ステラダイヤ亀田温騎手も騎乗した2回で積極的な競馬をして1着2着。高柳調教師が「ブリンカー着用で、良馬場でスピードを生かす~」と競馬エイトでコメント(馬場が荒れて生かせないと思うが。。)。⑮ジューンベロシティの太宰騎手はダート短距離で積極騎乗が多く、こちらも初ブリンカー。そして⑧ルクルト斎藤新騎手にとって他陣営にない強みが騎乗実績の多さだ(⑦レオハイセンス、⑨マッスルマサムネもそうかもしれないが、これらはルクルトに比べ内容が伴っているとは言えないだろう)。
<血統>※ここは付け焼刃です笑
この舞台含め、近年どこのコースでも短距離では幅を利かしているロードカナロア産駒は、母方の適性を引き出す特徴があるそう。⑥チャイカは母ノブレスオブリッジ(その父サンデーサイレンス)で主に中距離を使われていた。⑫ステラダイヤは母クァンタムミス(その父Smoke Glacken)で詳細不明だが米国血統ではある。⑮ジューンベロシティは母アドマイヤサブリナ(その父シンボリクリスエス)で短距離中心に走っている。開催後半であることから、パワー>スピードが必要と予想し⑮>⑥>⑫で評価してみる。
<印>
以上を踏まえ印は以下の通り。
◉⑧ルクルト
○⑮ジューンベロシティ
▲⑥チャイカ
△⑨マッスルマサムネ
△⑪メイショウツツジ
(△⑫ステラダイヤ 迷っています笑)

外目の枠以外のお膳立ては揃いそうな感じです。まずは無事に。
斎藤新騎手は直線内にだけは入れないで欲しい!
ルクルトの末脚を信じて直線外から突き抜けてきてほしい!
単複だけはもちろん買います笑

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