らっきょうの皮をむきながら思う事

 

2020年5月24日 日曜日

自粛期間中、なんだか普段やりたくてもできなかった事をやってみたくなり、昨日はらっきょう漬けを作ってみました。

らっきょうの皮をむきながら、急に蘇る小さい頃の記憶。

よくおばあちゃんのお手伝いでらっきょうの皮むき、手伝わされたなあと‥

私は奄美大島出身、当時は奄美でも更に田舎の、海と山に囲まれた祖父母の家で暮らしていました。

多感な時期を奄美でも更に田舎の方で過ごした為に、当時の私は都会の生活にものすごく憧れを抱いておりました。

なので、畑仕事全般の祖父母のお手伝いが大嫌いだったのですが、戦争を経験した事のある祖父母の教えは、働かざる者食うべからずで、学校の勉強よりも、家の手伝いや躾や作法にと、とても厳しい2人でした。

当時、『お腹空いた!なんか無い?』と冷凍庫を開けた私に戒めのお言葉が。
女子たる者が人前で(とは言っても家族ですが)冷凍庫を開けるなんてなんたる事!と。

まあ、確かに今思うとはしたないなあと思いますが‥いちいち私の行動に対し口を挟んでくる祖父母に多感な年頃の私はよく反発していた事を思い出します。

そんなこんなでらっきょうの話に戻りますが、奄美のらっきょうは島らっきょう。普通に出回っているらっきょうよりは小粒なので、らっきょうの皮むきをすると、どこまでむいて良いのか当時は分からず、気がつくと全部むいてしまい、祖母に注意されたのを思い出しました。

でもそうやってむいたらっきょうを保存瓶で漬け込み、食べ頃の時期を迎えたらっきょうはとても美味しくて、いつも我が家の食卓に並んでいたなあと、昨日はらっきょう漬けを作りながら昔を振り返って思い出に浸っておりました。

さて今回私が漬けたらっきょうは米酢が無かったので鹿児島産の黒酢と奄美のきび砂糖で漬けた物。

実家のらっきょうも黒酢漬け、今回は祖母との思い出を振り返りながら漬けたので、実家のらっきょう漬けにちかい味になるかなと今から出来上がりがとても楽しみなのであります。