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その他の不思議な小説

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#宗教

【短編】 世界的な・・・

 よく物を失くす女性の依頼だった。 「いつ何を失くしたのかを確認するために、あたしを監視して欲しいのです」  まあ、失くしたものを探すのは探偵の仕事だけど、これから失くすかもしれないものについてはちょっと……。 「でも、できるだけあたしが気にならないような形でやって欲しいから、やはり尾行もできる探偵さんが適任かと」  私は断ろうと思ったが、他に仕事も無かったのでとりあえず引き受けることにした。    次の日の早朝、私は依頼主の女性の部屋を訪ねた。  女性はこれから外出するとい

【短編】 日曜日の音楽

 祖母は朝や夕方の決まった時間、祭壇の前にひざまづき、静かにお祈りをしていた。  祭壇の中央には小さな何かの像が置かれていて、その右側に花を差した花瓶が、左側には古くて分厚い本が置かれていた。  幼い頃の私は、なぜか、祭壇に置かれたその古い本に興味があって、初めてその本を開いたとき、文字がびっしり書かれていることに圧倒されて、思わず閉じてしまったことを今でも覚えている 「そこに書いてあるのは、ただの物語なのよ」  祖母は幼い私の肩に、優しく手を置きながらそう言った。 「ものが