【短編】 ビー玉と正月と折れた翼
とりあえずそこへ置かれたものの中に、私の命がありました。
段ボールに放り投げられたものは廃棄されることになっていて、今回は私も段ボール行きかと思っていましたが、何とか生き残ることが出来ました。
私はただのビー玉なので、そこらへんに転がっているしか能が有りませんし、興味が無くなれば捨てられても仕方ありません。
その人は断捨離と称して、毎年正月に、いるものと、いらないものを分ける作業をしているのですが、そのどちらともつかないもののことでいつも悩んでいます。
どちらともつ