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一年ぶりに冷蔵庫を開いたら、中に洞穴のような道ができていた。 中に入ると最初はヒンヤリしていたが、暗い洞穴をしばらく進んでいくとだんだん暑くなっていく。 このまま進むべきかどうかを考えながら歩いていたら、前方にまぶしい光が見えてきて、突然、洞窟を抜けた。 「夏の世界へようこそ!」 そう声がするほうを見ると、青いハッピを着た中年の男と若い女が、笑顔で立っていた。 周りの風景は、砂浜や、パラソルや、照りつける太陽なんかがあって確かに夏みたいだ。 「われわれは、夏に恋して