フォローしませんか?
シェア
今日は家庭訪問なので、私はちゃんと服を着て、呼び鈴が鳴るのをじっと待っていた。 「こんにちは。ミミさんの担任の小比類巻と申します」 担任の小比類巻は、玄関ではなく冷蔵庫のドアから現れたのでびっくりしたが、時間通りに来たのでまあいいかと思った。 「ところでミミさんが見当たりませんが、どちらに?」 ミミは空想上の自由な子どもだから、多分私の頭の中にいます。 「ああなるほど、そういうことなのですね。学校では普通にミミさんと接しているので、ご家庭にも居るものだと勝手に……」